声優業界イチのロボット好き声優・泰勇気が、気になる最新トイホビーを遊びつくす人気連載!
泰勇気のトイ遊々記 第42回 MPG「トレインボットカエン」後編
2021年秋、タカラトミーより新ブランド「MPG」が発表され、翌年の初夏に「トレインボットショウキ」が発売。それからおよそ2年……。今回紹介する「トレインボットカエン」の発売をもって「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」に登場したトレインボット6体が揃いました!
1980年に「ダイアクロン」シリーズで発売された、ベースとなった玩具もいまだに人気が高く、リメイクアイテムや復刻を望む声も多かったトレインボット。これがマスターピース新ブランド「MPG」で復活するとは……。タカラトミーさんの本気を感じます。
今回のレビューは、トレインボット6体のしんがりを務めたトレインボットカエンのご紹介ですが、タカラトミーモール限定「トレインボットカエン/ライデンBOX」をお借りすることができたので、そちらの内容も合わせてご紹介します。
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これが「ライデンBOX」の箱。
新規に描き起こされた「トレインボットライデン」のイラストを中央に、6体のトレインボットの写真が配置されたデザインとなっています。「どこかで見たような気がする」という人は鋭いですね。これは当時発売された玩具のパッケージデザインを踏襲したものになっています。
箱の上下には、6輛のトレインボットが連結した状態の写真と内容物、およびそのディスプレイ例の写真があります。
本来はレールの幅が異なる線路の上を走る列車たちが連結してしまうというのも、トランスフォーマーならではですね。さすがに連結した状態の全長はとても長いため、今回は実物を撮影することはできませんでした……。
こちらがBOX専用のセット内容。2種の「TFパワーベース」と4本の「専用ディスプレイスタンド(アーム)」、2つの「TFパワーベース(アーム)」、「ライデン用光剣メッキバージョン」がブリスターに収まっています。
そしてこちらが「トレインボットカエン」通常版の箱。トレインボット共通の大きさとなっています。裏面にはロボット形態のカエンや、ビークルモードの「DE10形ディーゼル機関車」などについての解説がぎっしり載っています。
こちらが「トレインボットカエン」の内容物になります。
カエン本体、レール、ライデン用ライトソード、ジョイントパーツ、ライデン用ジョイントパーツ、アニメ用トレインマーク、パワーレーザー。そしてカエンとライデンのキャラクターカードと説明書がついてきます。
まずはカエンのビークルモードから。
今回もトミーテックとJRグループの協力により、極めて高い再現度の「ディーゼル機関車DE10」となっています。カラーリングや車体前後のガードバー、台車部分の造形など実に見所満点です。
運転席のサイドの文字はタンポ印刷。運転席の窓にはクリアパーツが用いられています。
この前後非対称なシルエットがまた魅力的。
ご覧ください、このディテールの細かさ! 本当に変形玩具なのかと思うほどですが、これぞマスターピースたるこだわりのひとつ。
車輛先頭部分には、アニメ版を再現するための板状のパーツを取り付けることもできます。
寄って見てみると、ライトの部分なども細かく塗り分けられているのがわかります。
付属の在来線レールに載せてディスプレイすることも可能です。鉄道模型としても楽しめます。
運転席の窓枠の塗分けや構造もとても細かい! 「DE10 1573」の文字もはっきり確認できます。
手持ちのダイアクロン版との比較。こちらも当時の価格とサイズの中でよく再現しています。この作り込みが「ダイアクロン」や「トランスフォーマー」の長きにわたる人気につながる一つの要因かと思います。
当時品もディフォルメしながら、そのサイズの中で極力雰囲気を再現しておりますが、さすがはマスターピース。今回の商品では、実車に存在するすべての造形を完璧に再現しています。
車輛の後端はロボットモード時に脚部へと変形するため、当時品の方にはつま先の造形があります。
今回、ガードバーが再現できたのはHOゲージと同サイズだからこそですね。
白いラインの有無も大きな違いですね。子供の頃、当時品で遊んでいた時は、先頭部分に煙突があるのかと思っていましたが、よく考えたらそれじゃ運転できませんよね。
車輛前方のアニメ用パーツは、当時品玩具の形状が由来となっていることに気づきます。
これまで発売されたトレインボットを、ビークルモードで並べてみました。アニメ劇中では全て同じくらいの大きさで描かれていましたが、実際の車輛だとこんなにも大きさが違うんですね!
画像の上段がMPGで、下段が当時品。これだけサイズに違いがあっても、MPGでも6体合体を実現しているというのだから衝撃的です!
パワーレーザーの造形も、当時品をベースにアップデートしたものになっています。
分割・変形させてビークル形態に搭載することもできます。搭載させるにはロボットモードに途中まで変形させた状態にする必要があるので、この後の変形途中写真の中で収納場所をお見せします。
ジョイントパーツの取り付けは、車体後部の下面を展開して取り付けます。
取り付けたジョイントを「ライデンBOX」に付属しているTFパワーベース(アーム)に差し込み、レールを使用して飛行状態を再現可能。
ライデンBOXひと箱あれば、6輛すべてを飛行状態にして並べることが可能です。とても夢のある画です。
ロボット形態に変形!
それではカエン、変形させていきましょう。
トランスフォーム!
まず運転席を横に展開し、車輛前方の台車を前方に持ち上げます。
車輛先頭部を大きく持ち上げて、車輛後部の台車部分も展開。
展開した車輛内部にパワーレーザーのバレル部分を収納可能。
車輪の間にパワーレーザーの基部を収納可能。ここでビークルモードに戻すこともできます。
前後に伸びていた車輛本体部分を変形させて両足を形成。運転席部分を変形させて胸部を形成します。
運転席から頭部を起こしてボディの変形が完了。
後方に伸びている車輛先頭部を変形させて、両腕と背部ユニットを形成。
ボディに密着させて、肘や手首を伸ばして変形完了。
サイバトロン重機動戦闘員カエン、ロボットモードの完成です! ゴツゴツとした力強いフォルムが「重機動戦闘員」らしさを演出。
カエンといえばこの背負いものなのですが、巧みな変形によりしっかり再現されています。
ダイアクロン版との比較。細かい部分までハイディテールにアレンジして、うまくまとめられていると思います。
背負いものだけでなく、腰部後ろの板状パーツもカエンの特徴的な部分ですが、そちらも再現されています。
次回はロボット形態となったカエンを細かくチェックしていきます!
商品情報
■MPG-06 トレインボットカエン
・発売中
・メーカー希望小売価格:20,350円(税込)
・対象年齢:15才以上
・メーカー:タカラトミー
© TOMY JR東海承認済 ©東映
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。