みなさん、ゴールデンウイークを楽しんでますか!? 今年のゴールデンウイークは、ガンプラで充実させちゃいましょう!
ということで、今回は編集Aが最新ガンプラ「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」に挑戦。レビューしたいと思います。
「ENTRY GRADE」は、“次世代のファーストガンプラ”というキャッチコピーの入門用キットシリーズです。これまでに「ガンダム」「ストライクガンダム」と20世紀、21世紀を代表するモビルスーツが商品化されましたが、第3弾はNHKが行った「全ガンダム投票」でも堂々の1位を飾った「νガンダム」!
この人気モビルスーツが、どのように「ENTRY GRADE」でキット化されたのか……。それではご覧ください!
ひとまず組んでみる!
まずはパッケージから。ランナーをバックにνガンダムがすっくと立つという、シンプルかつ「どんな商品なのか」容易にイメージできちゃうナイスなデザインですね。
では開封!
ランナー数は5枚。
「ENTRY GRADE」シリーズとしては、わりと細かいパーツ分割のように思いますが、組み立てる部位ごとにパーツが配置されているので、非常に組み立てやすいキットだと言えます。
ポイントは、ニッパーを使わずに手でプチプチとランナーからパーツを切り取ることのできる「タッチゲート仕様」。
このように、ランナーとパーツの接点は極小!
ただ細いパーツもタッチゲートが採用されているので、無理にパーツをねじったりすると折れてしまう恐れがあるので、心配な方はニッパーを使って取り外すのが安全です。また、手で切り取ると、ゲート跡(パーツに残ったランナーの跡)が残ってしまうことがあるので、そういう時はナイフやペーパーで整えてあげるときれいに仕上がります。
もうひとつのポイントは頭部パーツ!
なんと頭部は一体成型となっており、パーツの合わせ目などが一切出ない作りになっています。
この仕様は「HGUC」版にも採用されていましたね。今回の「ENTRY GRADE」版は、過去のキットのいいところも、しっかりフィードバックしていることがうかがえます。
それでは、ストレートに組んでみましょう!
ここまでおよそ30分程度。パチパチと手でパーツを切り取り、ストレートに組むだけで、ここまでのクオリティのνガンダムが完成します!
成型色だけで、ほぼ完璧な色分けとなっています。特に腰の「V」マークや、つま先の黄色い部分など非常に細かい部分まで色分けされているのは感動もの。
さすが「ENTRY GRADE」は、伊達じゃない!
まずは頭部周辺のアップ。グリーンの目の周りの黒い部分は、これまでの「ENTRY GRADE」同様、パーツの段差から生じる影を生かして再現されています。色を塗らなくても目の周りの黒を再現できる。この構造は、ガンプラ史上最大の発明だと思います!
スカート部分のスリットは開口されています。これで塗装などをせずとも、スリット部分が黒く見えますし、パーツの奥行きが感じられるようになっています。
強引に下から覗き込むと、腰回りのパーツが見えてしまうのですが、普通にディスプレイしておく分にはほとんど気になりません。
腕のバーニア部分。白い装甲のバーニア部分が開口しており、下のフレームが露出することで、奥行きやバーニア内部の色が再現されています。スカートのスリットも含め、パーツの開口を生かした設計は、「ENTRY GRADE」版ならではのポイントです。
腕の可動はこんな感じ。真上にあげることが可能ですし、横方向もかなり角度を付けることができます。
両肩を前に引き出すこともできます。
肘部分は一軸で可動。かなり深く折り曲げることができます。
腰は2段構造となっており、かなり深いところまでかがませたり、のけぞらせたりすることができます。
首も、かなり大きく上下させることができます。
続いて足を見てみましょう。
足は、前方へはほぼ90°上げることが可能。後方へは、リアスカートの都合上、ほとんど動かすことができません。
膝の可動は二軸で、かなり大胆に折り曲げることが可能。
足首は前後にかなり大きく可動します。
横方向の可動も優秀で、大きく足を広げてもしっかり接地します。
股間パーツはこの通り。ボールジョイント&軸可動の組み合わせで、かなり自由に動かすことができます。
また、左右のスカートは軸でつながっているので、一緒に動いてしまいます。
足裏はこんな感じ。
一部肉抜き穴がありますが、かなりしっかりとディテールが再現されています。バーニアもしっかり造形。
武器は、シールドとビーム・ライフルが付属。ビーム・ライフルの白部分はモナカ構造。シールドは、スリット部分が開口してあり、裏側のグレーのパーツが露出することで設定どおりのカラーリングを再現しています。
シールド裏はこんな感じ。さすがにミサイルとビームガンは一体化していますが、しっかり裏側もディテールが入っていて密度感はバッチリ。
それでは武器を持たせてみましょう!
いやー、カッコいい!
お手頃価格&組み立てでここまでのものが仕上がるなんて……いい時代になったもんです。
しかし、せっかくなので、これにちょっとだけ手を加えて、よりカッコいいνガンダムに仕上げてみたいと思います!
墨入れ&ちょっとした加工でワンランクアップ!
そのまま組み立てても全然いけてる「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」ですが、もう少し手を加えてみたいと思います。
まずはガンプラ加工の基本! 墨入れです。
今回は「GSIクレオス ガンダムマーカー スミいれ用 ブラック」を使用。
シールドはこんな感じに! ホイルシールも貼りました。
墨入れ前後を比較するとこんな感じ。
顔や胸のスリットがグッと締まった感じになりました。
「ガンダムマーカー スミいれ用」は多少はみ出ても、塗った直後なら指先やティッシュなどでふき取ることができるので、初心者モデラーにはおススメです!
またガンプラではおなじみですが、今回も安全対策のために頭部アンテナの先端が太くなっていました。そこで、余分な先端部分をカットし細らせることで、頭部アンテナがよりエッジの利いた感じになりました。
脚パーツのバーニア内部も、黒く塗ることで奥行きが出ました。
これだけでもかなり効果的な加工といえます。
続いてフロントスカートの分割。
腰パーツに挟み込む前に、フロントスカートの左右を繋ぐシャフトを真ん中で分割しましょう。太い部分の間ですね。太い部分を切り取ると、スカートが固定できなくなるので注意!
これで左右のスカートが独立して可動するようになり、よりカッコいいポーズを付けることができるようになります。
サザビーとの格闘戦をしているイメージ。ここで両方のスカートが上がっちゃってると、ちょっとカッコ悪いですよね。このようなアクションポーズを取らせたい方は、ぜひスカート分割に挑戦してみてください。
もうひとつのポイントとして、「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」は、「HGUC」版νガンダムの装備を装備することも可能という点があげられます。
こちらが「HGUC」版νガンダムのニュー・ハイパー・バズーカとフィン・ファンネルです。これを「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」に装着すると……
こうなります!
こりゃたまらんです! めちゃくちゃかっこいいです!
ちなみにニュー・ハイパー・バズーカですが、ハンドパーツの穴のサイズが合わないため手に持たせることはできませんでした。が、背中に背負うだけで迫力が段違い。
背中のバックパックにマウントしているビーム・サーベルの柄も手に持たせることができます。もちろん、「HGUC」版のビーム・サーベルのエフェクトを取り付けることが可能(編集Aは私物のエフェクトを紛失してしまっていたので、撮影できず……! 申し訳ございません)
さて、いくつかポーズを取らせてみましょう。
首の上下の可動範囲が大きいので、このような突撃体勢を取らせても、顔を正面に向けることができます。
νガンダムは、こういうポーズがよく似合います。
腰にはアクションベース用の軸穴があるので、ディスプレイ時に活用できます。
サザビーをぶん殴る時のカットを再現してみました!
最後に決め!
というわけで、「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」でした。
安価で、作りやすくて、手をかけたらかけただけカッコよくなるという、まさにオールラウンダーなガンプラだと言えます。
ホビーショップ、家電量販店、玩具店のほかにコンビニなんかでも販売されているようなので、店頭で見かけたら気軽に購入してみてはいかがでしょうか?
【商品情報】
■ENTRY GRADE 1/144 νガンダム
・発売中
・価格:1,100円(税込)
・メーカー:バンダイスピリッツ
<付属品>
・ビーム・ライフル×1
・シールド×1
・マーキングシール×1