PS5/PS4「Horizon Forbidden West」は万人にオススメ! 前作からの進化ポイントに注目して、前作ファンが徹底レビュー!

突然ですが、皆様はアニメや映画、ゲームの続編を楽しみにして、いざ触ってみると「あれ、好きだった部分や雰囲気が変わっているような……」なんて経験はないでしょうか。

2022年2月18日に発売されたオープンワールド型のアクションRPG「Horizon Forbidden West」に関してその心配は絶対にないと断言できます。前作「Horizon Zero Dawn」が好きだったプレイヤーは100%、必ず、続編である本作に満足できるでしょう。

 

では、なぜ「満足できる」と断言できるのか。本記事では前作の大ファンである筆者が、「Horizon Forbidden West」が前作に比べてどのように進化したのか。そして、前作未プレイの方でも楽しめるかについても触れていきたいと思います。

 

なお、ネタバレについては、機械獣はもちろん、風景に至るまで細心の注意を払っています。というのも「Horizon Forbidden West」は、前作以上に印象的な景色が多く、そのすばらしい景色を最初に目撃するのは、初めてプレイするときがベストだからです。ただ、記事にする以上はその魅力を伝えなければいけないのも事実。そのため、本記事では風景の写真を1枚。機械獣は2種類特定できる写真を掲載しています。

「Horizon Forbidden West」とは。

「Horizon Forbidden West」は完全新規IP作品ながら、全世界販売本数が2000万本を突破し、名実ともにソニー・インタラクティブエンタテインメントの看板タイトルに躍り出た「Horizon Zero Dawn」の続編です。開発は、オランダにあるゲリラが引き続き担当しています。

前作は2017年3月2日に発売され。その美麗なグラフィックや独特な世界観、弓を主体にしたアクション。何より、畏敬の念さえ抱く機械獣の描写が魅力的でした。

前作では、主人公であるアーロイ出生の秘密と世界崩壊の真実、そしてアーロイの使命がからみ合ったストーリーが展開され。純粋なSF作品としても物語の完成度が高く評価されました。


「禁じられし西部」の入り口(風景の画像はこれのみ)

その続編となる「Horizon Forbidden West」では、新たな脅威に直面した世界を救うため、未開の地「禁じられし西部(Forbidden West)」へと歩を進めます。アーロイの冒険は、そして世界の運命やいかに!?

ということで、簡単に「Horizon Forbidden West」の紹介をしたところで、本作が前作に比べてどのように進化したのか語っていきましょう。

 

種類が豊富になった機械獣と、より多彩になった戦闘

本作のアイコニックな存在は、なんと言っても機械獣。文明が滅び、原始の姿へと戻った大地を闊歩(かっぽ)する姿は印象的です。

ただ、その存在がすばらしいだけに、前作をプレイしている時に「もう少し種類が多くてもいいのに」と感じることも少なくありませんでした。

 

ネタバレ防止のため、左のアイコンにはモザイクをかけています

 

続編となる本作では機械獣の種類が大幅に増加。属性などが異なる「亜種」の種類も多く、機械獣にマンネリを感じることはありません。

もちろん、装甲を剥がし、急所を狙い撃っていくという、前作からのアクションはそのままに、グラップルポイントまで瞬時に移動でき、アーロイの機動力を上げるプルキャスターや、空中から奇襲できるグライダーのような装備、シールドウイングなど、多彩な装備が追加され、戦闘がより楽しくなりました。

また、連射性にすぐれたボルトブラスターや、スパイクを投擲(とうてき)するスパイクスローワーなど、武器の種類も増え、それに合わせたスキルも増加。前作ではすぐにスキルを取得しきってしまっていましたが、今作ではスキルツリーのボリュームも十分です。

 

前作から大幅に進化した近接戦闘。

 

前作から槍を使った近接戦闘はあったのですが、弓矢を使用した奥深い戦闘に比べると、かなり簡素なアクションとなっており、前作での数少ない不満点でした。

 

 

続編となる本作では、近接戦闘が大幅に進化。槍のコンボはもちろん、槍と弓を使用した近接戦闘は、ほかのゲームでは見られない本作独自のおもしろさがあります。

 

前作ファンは歓喜!序盤は前作のキャラクターがたくさん出てくるぞ!

 

「Horizon Zero Dawn」では、主人公であるアーロイはもちろん、プレイしていると好きになれるキャラクターばかりが登場しました。

 

 

王の精鋭部隊ヴァンガードの隊長を死んだ姉から引き継ぐも、姉を失ったことで自暴自棄になっていたエレンド。ノラ族の義勇兵でアーロイを理解しつつ気を使ってくれるヴァール。理知的で威厳があるが、少し女々しい感じも否めないアヴァード王。

 

 

前作をプレイした人なら必ず好きになるキャラクター達ですが、「Horizon Forbidden West」でも再び彼らが参戦。また、前作のサイドクエストに登場したキャラクター達も前作に引き続き登場しています。

 

もちろん、前作を遊んでいないとストーリーに置いていかれるということはありません。今作からゲームを始めるプレイヤーも取りこぼさないよう、キャラクター図鑑が完備されています。

 

前作からさらに強化されたストーリー演出

 

前作で課題だったのが、キャラクター同士の会話などのストーリー演出。前作では常に顔がアップにされたキャラクターが会話ごとに切り替わるだけ、というやや簡素な演出のみ(DLCでは改善されました)でした。

 

 

今作では会話ごとにキャラクターが大きく動き、カメラのカット割りも工夫され、演出が大幅に強化。ストーリーを重視している本作だからこそ長くなりがちな会話シーンで、プレイヤーは飽きることがありません。

 

料理を作るシーンもあります

 

なお、本作のセリフはフルボイス収録されていますが、字幕を読んだらボイスを飛ばして次のセリフにシームレスに移行することもできます。こうした細かな快適さも魅力的です。

ストーリーについてはネタバレになってしまうため詳しくは書けませんが、前作から引き続き上質なSF物語が展開されます。

 

 

また、前作では少し説明不足感のあった各部族の関係性が、より明確に描写されています。カージャとオセラム族の確執、東と西の外交交渉、西の部族間の抗争、とわかりやすくも複雑な階層構造になった各部族の関係性は、本作の世界観をより生き生きと、現実的にしているのです。

 

滅び去った古き遺物を探す探索要素や強敵と戦う闘技場

 

 

アクティビティも多数存在。特に、マップに点在する崩壊した建物では、探索することでアイテムなどが手に入ります。

 

 

探索は謎解き要素が強く、機械獣と戦うだけではない幅広いプレイが楽しめました。戦いたい方には闘技場がオススメ。さまざまな強敵と死力を尽くして戦いましょう!

 

効果的に機能するハプティックフィードバックとアダプティブトリガー

 

PS5の場合、コントロールを通じて感触が楽しめるハプティックフィードバックやアダプティブトリガーもすばらしいです。ほかのゲームだと、これらの機能を切ってしまう場合もあるのですが、本作は振動も凝っており、機械獣が地面を歩く振動や、弓を引く重みなど、ゲームの臨場感を増幅してくれます。

 

ハプティックフィードバックでムービーシーンの臨場感も高まります

 

ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーはPS5に最初からインストールされている「ASTRO’s PLAYROOM」が効果的に使用しており、ほかのゲーム作品で「ASTRO’s PLAYROOM」級の体験ができる機会がなかったのですが、「Horizon Forbidden West」は「ASTRO’s PLAYROOM」の体験と同等の効果を実現していると感じました。

 

「Horizon Forbidden West」は万人にオススメできる、PS5初期の傑作

さて、ここまで、主に前作と比較しつつ「Horizon Forbidden West」の魅力を語ってきました。繰り返しになりますが、前作「Horizon Zero Dawn」が好きだったプレイヤーは100%、必ず満足できる傑作です。

 

 

前作未プレイの方に関しては、筆者のような前作ファンからすると「ぜひ前作を楽しんでから本作をプレイしてほしい」と思うのですが、キャラクター図鑑や要所での前作の補足がしっかりしているので、「前作をプレイしていないとストーリーがわからない。」といったことにはならないと思われます。

 

 

また、物語の骨子は、前作には登場しなかった西の部族が主体なので、ゲームを進めるにしたがって、前作の世界とは別の、本作ならではの世界が描かれていきます。

 

ただ、前作も完成度の高い傑作ですし、メインストーリーと主要なサイドクエストだけプレイすれば50時間程度でクリアできるので、ぜひ前作から続けてプレイしていただきたいと思います。

 

「Horizon Forbidden West」は万人にオススメできる傑作であり、PS5初期のベンチマーク的作品になるでしょう。興味のある方には自信をもってオススメできるすばらしい作品です。

  • Horizon Forbidden West
  • 対応機種:PS5/PS4
  • ジャンル:オープンワールド・アクションRPG
  • メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント

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