今年も残すところ、あと2か月を切りました。そろそろ年末恒例の「勝手にMVC」の選考も始めないといけませんねぇ。そんな中、カプセル業界は年末に向けて怒涛のリリースラッシュです。
コロナ禍で思うように展開できなかった、ということもあるのでしょうか? 新製品を2つ選ぶのも至難の業ですぜ。
さあて、今回は、思わず二度見しちゃう!? 思わずクスッと笑っちゃうグッズをピックアップしました。回して開けて触れて感じて遊ぶ! ガンガン五感を刺激しつくしてください~。
「お札ハンカチ ハンカチコレクション」ブライトリンク 全6種 300円
新進気鋭のメーカー・ブライトリンクさんが、またもや面白いものを発表しました。
立体物にも手を出したいがまだノウハウが構築されていない、と以前のオンラインイベントで話されていた通り、アクリルや布製品での展開を主にしている同社。既存のカプセルトイとコラボすることにより、より自社製品に価値や輝きが生じます。「テレビテロップ」や「新聞記事」などのアクリルスタンド。ホテルのアクリルキーチェーンなどは、昨今の昭和レトロブームもあってヒットを飛ばしております。
そんな中、今回紹介するのは「お札ハンカチ ハンカチコレクション」。忘年会シーズンを意識したのでしょうか?ウケを狙いたい人なら必須のアイテムとなっています。東MAXさんの代名詞ともいえる、お札をハンカチ代わりに使うというギャグを実際に商品化してしまったというわけです。
それにしても、まだ誰も手にしたことがない新紙幣を手にすることができるプレミアム感は、ヒットの予感がします。
●福沢諭吉 1万円札
「あの諭吉」で遠慮なく顔を拭ける贅沢&背徳感がたまらない! バブリーな高揚感も味わえます。
約150×76mmのほぼ実寸サイズ。ダマされる人も続出? 折って使えばなおよろし!
素材は綿100%のハンカチ生地なので、ご安心ください。とっても実用的なんです。
●樋口一葉 5千円札
汗をふきふきしつつ、「たけくらべ」の一節なんぞを語れば、インテリジェンスな一面も演出できるでしょう。
●野口英世 千円札
この辺の金額で汗拭いておけば、庶民的で好感度上昇!? いや、そもそもお金で汗拭いちゃ好感度もないわなっ!
●渋沢栄一 新1万円札
3年後に発行される予定のお札を、いち早くも手にいれられるプレミアム感! 新紙幣に慣れるという意味でも、持っておきたい! ハンカチだとバレても、新紙幣のデザインにきっとみんな興味深々。話のネタになると思われるので、マストでゲットしましょう。
●津田梅子 新5千円札
NHKの大河ドラマにも登場し、一躍有名になったお方です。まだ顔と名前が一致していない方! 知花くららさんだと思っている方! はい! 汗を拭くのもいいですが、顔もしっかり覚えましょう。
●北里柴三郎 新千円札
見慣れてない新紙幣のデザインは、外国のお金みたい。菌博士の北里教授。このハンカチを持っていれば、免疫がつくかも? ……そんなわけないか。
「マジでピンポンダッシュ」TAMA-KYU 全5種 300円
やっちゃいけないことだとわかっていても、ついついしてしまう。バレちゃいけないあのドキドキ感。同級生に対するちょっとしたイタズラ心や己の度胸試しにときっかけはいろいろ。
「ダメですよ、やっちゃ」と言われれば言われるほどやりたい衝動にかられる……。結局最後は見つかって、しこたま怒られるのがオチなんですけどね。
そんな苦い体験を経て、人は立派な大人になるのです。
ピンポンダッシュという行為を、決して勧めているわけではありません。人に迷惑をかけるのですから。
しかし! もし誰にも迷惑がかからないならば、どうでしょう?
カプセルトイは、時に不可能を可能に変えてくれます。というわけで、とうとう来ましたよ! 心ゆくまでピンポンダッシュができる時代が!
しかしこのピンポンダッシュ、こちらが押して逃げるのではなく、あっちが押されて逃げていくんです。
んんっ? そんなバカなぁ!
そんな真逆の発想だから、誰にも迷惑をかけることなく、ニーズにお応えできるのです。これは大発明モノではないでしょうか?
絶対に顔を見せない女子高生「隠崎さん」シリーズや「石」など、他メーカーとは一線を画すカプセルトイを放つ、ブシロードクリエイティブのオリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU(たまきゅう)」。斬新なテレビCMを打つことでも知られていますね。
今回の商品は、ちょっとシュールで面白いことが大好きなクリエイティブスタジオ「エコードワークス」さんと、またまたタッグを組んでの企画です。後ろに引いて手を離すと走り出す、プルバック仕様の商品は過去に、山に車輪を付けて走らせてしまう「遂に山が動いた」で証明済み。さてさて、今回はどんな感じで笑わせてくれるの?
カプセルから登場したのは、「♪」マークが刻印された、どこにでもありそうなピンポン! これ、ホームセンターに普通に売っていそうですね。
色は、最も一般的なオフホワイト、洗練されたグレ―、裕福な同級生の家がこれだったなぁ……的なブラウン、ちょい豪華なシルバーに、立派な会社の呼び鈴(?)シャンパンゴールドの5種。どれかひとつは自分の家と同じものがあるはずです。
普通のピンポンと異なるのが、裏面にタイヤが4つあるということ。横から眺めると、ピンポン型オフロードマシンにも見えます。
というわけで、さっそく裏面のスイッチ部分をオン! プルバック式マシンのようにズリズリと後ろに引いていきます。続いて心を落ち着けてピンポンを押せば、颯爽とピンポンボタンが走り去っていきます。とんでもないスピードで!
その姿に、ピンポンダッシュをして逃げだした、悪ガキだったあの時の自身が重なります。しかしながら、やったほうが逃げるのではなく、やられたほうが逃げるという状況に、やはり不思議な感覚をおぼえます。その時、脳内に「ピンポーン」というチャイム音が鳴りました。その音を実際に声に出して押してみましょう。痛快ですよ!
ちなみに、こんな遊びはいかがでしょうか!
各色並べて、ボタンを同時に押せば、唯一無二のピンポンチャイムカーレースの開始です! 脳内チャイムも5倍? やってみる価値はありますぜ。
「ピンポーン!」と大きな声とともにボタンをプッシュ! 恥も外聞も捨てて、ぜひやってみて下さい。自分の殻が破れる瞬間が訪れるでしょう。言い過ぎか!?
いろんなアイデア商品が、次から次へと湯水のように湧き出てきますね。ホント感心いたします。このご時世でも業界の総売り上げが右肩上がりというのも納得です。
きっと皆さんも、笑いたいんですね。
さあ、長きにわたる緊急事態宣言も解除されたということで、さっそくガチャを回しにお出かけしてみてはいかがでしょうか?
<プロフィール>
ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家(カプセリスト)
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)関連本5冊出している。
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