アフターコロナは、日本を訪れたいという外国人が急増中だとか。
先日TVを見ていたら、人気の日本文化ランキングでカプセルトイが堂々6位にエントリーされていました。ベスト10に食い込むのはすごいことだよね。一期一会のミニチュアトイとの出会い。「ジャパニーズカワイイ」を世界が求めているのかも。
今回も混沌とした時代に光を放つ素晴らしいラインアップをご紹介します。
■「アメリカンダイナーon ウッドボード」 レインボー 10種類 300円
サイズは縦2cm×横3cmほど。
初めて手にした時、ついにこんなにも精巧なミニチュアが。しかも、この価格で登場したのかぁと身震いしてしまいました。実際に「超精密樹脂粘土」とミニブックに記載されています。この自信は間違いないでしょう。
本物の木のプレートに載せられた食品が、色鮮やかな粘土で1つひとつ精巧に再現されています。これ、ハンドメイドですと言っても信じてしまうくらいのクオリティ。見れば見るほど温かみを感じる作りとなっています。ぜひ、顔を近づけて細部までじっくりとご覧ください。きっといろいろな発見があることでしょう。
というわけで、第1弾のラインアップを紹介!
・ビックバーガー
パテにチーズ、ベーコン、レタスと豊富な具材を挟んで、どーんとそびえ立つハンバーガー。付け合わせのポテトとオニオンリングが、ボードを傾けると落ちてしまいそう! 盛り付け方が超リアルで、いかにもおいしそう。まさに飯テロです!
・ハム&ソーセージ
ふんだんにのっているソーセージと、途中切りしているハムに思わず手を伸ばしてしまいそう。赤色が鮮やかなプチトマトやレタスの上の輪切りレモンなども、芸が細かくてニコニコしちゃいます。
・チーズ盛り合わせ
カマンベールなど計4種のチーズがカッティングされて、おいしそうに並んでいます。チーズ独特の質感をリアルに再現。添えられた野菜も輝きを放ち、鮮度抜群です。
・パンケーキ
スクランブルエッグに焼き色が付いたソーセージ。そして厚手のパンケーキの上にはどんとバターが。朝にピッタリのプレートになっています。ヨダレが……。
・ビーフステーキ
血のしたたるカットステーキ。注目ポイントはボードが若干赤く染まっているところ。芸が細かい! ポテトの黄色、トマトの赤色、ブロッコリーの緑色と付け合わせの食材も色鮮やかで、食べるのもったいない~。ってこれはミニチュアですから、本当に食べちゃダメですよ。
ミニチュアなのにこのクオリティ。色も鮮やかでディテールもしっかり。採算が取れるのだろうかと心配になっちゃうほど徹底した作り込みに、誰もが驚愕すると思います。
また、市販のフィギュアとあわせても違和感のないサイズ感なので、早くもSNSでほかのメーカーの商品と組み合わせた画像、動画を上げている方もいますね。
さらにボードの先端に穴が空いているので、そこにフックを引っかけて壁に飾ることもできますね。フルコンプしたものを並べてじっくり眺めたら、イヤなことなんてすっ飛んでっちゃうよ。心をハートウォームにするミニチュアトイは、このご時世の救世主になることでしょう。この気持ち、ぜひ共有してほしいなぁ。
■「世界釣大戦 モンスターフィッシュ」タカラトミーアーツ 全4種 300円
「シーラカンス」を中心とした「大むかしの海」や、「ヒアリ」といった危険生物をラインアップした「危険生物大百科」、脱皮するザリガニなどを取り扱うシリーズ「みずべのなかま」など、いろいろな生物をミニチュア化しているタカラトミーアーツ。
その最新作が登場です。
飾って楽しむだけではもったいない! ということで、手に取って動かして遊べちゃいます。素材は、やわらかいものから可動ギミックを仕込んだものまでさまざま。希少動物だからって遠慮しないで、大胆に遊べば、身近に感じてしまうかも。
眺めるだけでなく、遊んで理解を深めることができる生物ガチャ。この辺が新しいのかもね。
・リュウグウノツカイ
泳ぐ姿を見るのは、非常に珍しいという怪魚。普段は体を立てた状態でじっとしているとか。ミニブックがちょっとした図鑑になっていて、勉強になります。
体がクネクネ可動するのも楽しいが、複数のリュウグウノツカイの体をつなぎあわせて、いくらでも体を長くすることができるのも楽しい! もしダブっても、新しい楽しみ方ができるのは発明ですね。
実際のリュウグウノツカイの体長は3mだそうで、どれだけダブれば同様のサイズなるのかわからないのですが、ぜひとも実現させてみたいところ。
・チョウチンアンコウ
深海魚の代表格的怪魚。その容姿は不気味である。ごつごつとした肌にブツブツ模様。ガバッと開く口はこの世のものとは思えないほど恐ろしい。鋭い歯も印象的だ。また、エサとなる魚をおびき寄せる誘因突起と呼ばれる部分も忠実に表現。もちろんここは可動式。さらに尾びれや口も可動。これをいじって遊んでいると、怖い外見でもだんだんとかわいく思えてしまうから不思議である。
・アロワナ
南米、東南アジアの川に生息する古代魚。ノーマルの黄色と、特に高価で取引されている赤色がラインアップしている。
首と胴体のパーツを繋ぎ合わせるとなかなかの存在感だ。尾びれがかわいく可働するのもポイントだが、このアロワナ、口の中で稚魚を育てるという習性を持っている。ということで口をガバッと開けると稚魚が2匹、顔をひょっこり出すというのがなんともチャーミング。口先のヒゲも忠実に再現されていて、生き物の再現もバッチリ! そこにもまた驚きである。
精巧な作りはあたりまえ。しかも実際に動かして遊べるというのは素晴らしいね。楽しく触れて、勉強にもなる。こういう体験から生物関連の進路を志す……なんてキッズが出てきたら最高ですね。今後も楽しみなシリーズです。
最近のカプセルトイは本当によくできています。ミニチュアの細かさや繊細さに多くのファンが付くというのは当然だと思います。
ハイクオリティなカプセルトイを手にして、ニッコリ微笑めば明るい未来がやって来る。
もうひと踏ん張り、がんばっていきましょう!
<プロフィール>
ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家(カプセリスト)
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)関連本5冊出している。
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