アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。いま筆者は、Switchの新作桃鉄こと「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」を絶賛楽しんでいます。キャラクターデザインが大幅リニューアルされたことが話題の今作ですが、ゲーム中のアナウンスを担当しているキャラクター・夜叉姫が、もともと美少女だったのに、さらに磨きがかかっている点も見逃せません。筆者、思わずいたるところでスクショを撮りまくっております。
というわけで今回は、美少女が大活躍するSteamゲーム特集の第3弾をお送りします。
【Steam】かわいいは正義!美少女大活躍のPCゲーム特集 パート2
【Steam】かわいいは正義!美少女大活躍のPCゲーム特集 パート1
1.美少女×SF×バトル! ハクスラ要素が楽しい横スクロールアクション「Metal Unit」
- 「Metal Unit」(JellySnow Studio)
- ジャンル:アクション
- 2020年2月4日発売(※早期アクセス)
- 価格:1,520円(2020年11月12日現在)
- コピーライト:(C) 2020 JellySnow Studio
「バトルスーツを着用した登場人物が、人類を脅かす敵と戦う」というシチュエーションは、アニメやライトノベルでもよく描かれる人気のモチーフですが、これに美少女がプラスされると、さらに「テンションが上がる!」という人も少なくないのではないでしょうか。 かく言う筆者も「戦う美少女」にグッとくる人間のひとりですが、ご紹介する「Metal Unit」は、そんな戦う美少女が主人公のアクションゲームです。
本作は、「M-Unit スーツ」というバトルスーツを着用して戦うパイロットの少女・11号こと「ジョハンナ」が主人公の、2D横スクロールアクションゲームです。
物語の舞台は、荒廃した未来の地球。ジョハンナの目的は、宇宙から襲来したエイリアンと、地球内部から出現した古代生物によって侵略されてしまった地球を取り戻すこと。そして、人類を裏切りエイリアン側へと寝返った自分の姉を探し出し、復讐するという大きな使命も持っています。アクションゲームの合間にキャラクター同士の会話シーンが挿入されて物語が展開していく、ドラマチックな作りとなっているのが特徴です。
本作の大きな魅力のひとつ、それはレトロゲーム風のグラフィックです。
ドット絵ながら、キャラクターや背景がとても細やかに描かれており、さらにアニメーションもなめらかでハイクオリティ。ジャンプアクションと攻撃を駆使して先へと進んでいくオーソドックスな2D横スクロールアクションというジャンルもあいまって、新しくもどこか懐かしい気持ちでプレイが楽しめます。
ゲームは、ステージ内にいる敵をすべて倒すと次へと進める、ステージクリア型となっています。攻撃の種類は豊富で、近接武器と遠距離武器をメインに据えつつ、サブ武器と究極技も装備可能。さらに、アドオンとアクセサリーといった装備品で攻撃を補助することができます。多彩な武器を使いこなしながら敵を次々と蹴散らしていく感覚は、爽快感バツグンです。
しかし、ゲーム開始直後に持っている初期装備は、お世辞にも強いものではありません。しかも、本作は敵がなかなか強く、さらにプレイヤーのHPも低いため、わずかな操作ミスや判断ミスであっという間にピンチに陥ってしまいがち。
それに加えて、エリアの最深部に待ち受けるボスは、攻撃方法が多彩でHPも高いため、とても手強く、弱い装備のまま挑むのは、かなりの危険がともないます。
そこでポイントとなってくるのが、「ハクスラ」ことハック&スラッシュのゲームを彷彿とさせる、ランダム性のあるアイテム獲得要素です。
本作は、装備品にコモンからレジェンドまで4段階のレアリティが設定されており、ステージ内に置かれている宝箱からランダムで出現します。当然、高レアリティのものほど威力や効果が強いため、運よく手に入れることができれば攻略が格段にスムーズに! 宝箱を見つけると「いい装備が出ますように……」と、思わず祈ってしまいます。
装備を入手する方法は、宝箱だけではありません。
拠点や、道中の休憩エリアにある施設で、素材をかけ合わせてクラフトすることもできます。弱い装備も、クラフトの素材にすることで強い装備に生まれ変わることがあるため、あなどれません。
また、別の施設では、2つの装備品を選んで消費することでランダムな装備品を獲得できる、いわゆるガチャ的な「合成」もできます。
レアリティの高いものを消費することで、高レア装備が出る確率が高まりますが、欲しいものが出るとは限らないのでギャンブル要素は高め。でも、気がつくと、手に入れた装備品のほとんどすべてを合成に突っ込んでしまっている自分がいるわけです。おそろしい……!
なお、ステージ進行中にHPがゼロになってしまうと、装備品はすべて失われてしまうので要注意。敵との激しいバトル中であっても常にライフ管理に気を配らなければならないこの緊張感は、いわゆる「ローグライク」ジャンルのような要素と言えます。
さらに本作には、装備品以外にも自分を強化する要素が存在します。そのうちのひとつが、宝箱やボスからドロップするクリスタルを消費して行う「アップグレード」。走る速度を向上させたり、最大HPをアップしたりと、主人公・ジョハンナ自身に強化を施していく、スキルツリー的なシステムです。
しかし、装備品と違い、クリスタルはそう簡単に手に入らないため、コツコツ貯めて、どのスキルを獲得するかじっくり悩みつつ使っていくことになります。RPGのようなキャラ育成が楽しめる、やりこみ要素と言えるでしょう。
レアリティの高い装備品を手に入れたくなるハクスラ要素、多彩な武器で敵を一掃する爽快感のあるアクション、そして少女・ジョハンナと彼女の姉をめぐるシリアスなストーリーと、さまざまな魅力がギュッと詰まった「Metal Unit」。本作は、記事執筆時点では、開発途中の早期アクセスタイトルとなっているため、正式リリースの際にはさらに完成度が高まることが期待できます。
爽快なアクションが楽しみたい人や、戦う美少女の姿に魅力を感じた人は、現在、無料でデモ版も配信されているので、ぜひ遊んでみてください。
2.キュートな美少女が撃つ! 避ける! ラノベ風ストーリーがアツい弾幕シューティング「ELYSION」
- 「ELYSION」(RONIN GAMES)
- ジャンル:シューティング
- 2019年11月8日発売
- 価格:1,200円(2020年11月12日現在)
- コピーライト:(C) 2019 RONIN GAMES
シューティングゲームというと、「グラディウス」や「ダライアス」など、硬派でメカメカしいイメージがありますが、そのいっぽうで、「東方」シリーズや「虫姫さま」、「オトメディウス」などがあるように、美少女と縁の深いジャンルであったりもします。
これからご紹介する「ELYSION」も、美少女が活躍するシューティングゲームです。
本作は、SFチックな世界観で繰り広げられる、2D横スクロールタイプのシューティングゲーム。いわゆる弾幕シューティングに分類される内容となっており、敵が放つ激しい弾幕の合間をかいくぐっていく、「避ける快感」がたっぷりと楽しめます。
そんな本作ですが、最大の特徴は、なんと言ってもキュートな美少女キャラクターたちの存在です。主人公の栞音(しおん)を始め、登場する少女たちは皆、アニメタッチでかわいらしく描かれており、プレイヤーの目を楽しませてくれます。
また、彼女たちのまとう装甲が、肌色多めのドキドキするようなデザインである点も、なんとも深夜アニメ風で、好きな人にはたまらないのではないでしょうか!
本作は、シューティングでありながら、随所でアドベンチャーパートが挿入されるユニークな作りとなっています。
豪華なフルボイスで語られるシナリオは、なんと1万5,000文字以上にも及ぶ大ボリューム! SFライトノベルを読むような感覚で楽しめます。特に、ボス戦の前に挟まれる、個性豊かなボスキャラの美少女たちとの会話イベントは、バトルアニメを見ているようで思わずテンションが上がります。
それでは続いて、メインであるシューティング部分のご紹介をしていきましょう。
シューティング画面では、自機である主人公の栞音やボスキャラの美少女たちは、アドベンチャーパートとは一転、かわいいちびキャラとして登場します。このちびキャラのアニメーションが、非常にぬるぬる動いてハイクオリティ!ついつい見とれてしまって、弾幕を浴びないように注意が必要です。
本作はボスのみならず、ステージ中にいるいわゆる「ザコ敵」の攻撃もなかなか激しく、ほぼ休みなく画面中に弾幕が飛び交うような状況となります。自機の当たり判定は、キャラの中心にある一点のみ。髪や顔あたりに弾が当たってもミスにはなりませんが、とは言え、ノーマルスピードでスイスイ移動しているとあっさり被弾してしまうため、激しい弾幕は、Cキーを押している間に発動できる「低速化」を駆使して避けるのが基本となります。一見、回避不可能に見える敵の弾幕を完璧にかいくぐれたときは、脳汁がドバドバ出るような快感を得られること請け合いです。
ちなみに、本作はシューティングとしては珍しいHP制が採用されているため、一度の被弾で即ミスにはなりません。弾幕シューティング初心者でも安心して楽しめる、うれしいポイントと言えるでしょう。
自機の攻撃方法は、ショットとボムの2種類という、シューティングゲームとしてはオーソドックスなスタイルとなっています。
ショットは、低速モード発動中に攻撃力がアップする仕様になっているため、弾を避けつつ積極的に反撃を狙っていくのが攻略の鍵となります。
また、道中、敵がドロップするオプションアイテムを取ることで、自機と連動してショットを撃つオプションが最大2機追加されます。弾幕を避けながらアイテムを取るのは、なかなか難易度が高いですが、しっかり取り逃がしのないようにしていきたいところです。
ボムは、使うと消費されるスペシャルウェポンです。こちらは、敵がドロップするアイテムを取得することで最大10個まで保持可能。使用すると、前方に強力な射撃を放ちながら無敵状態になるので、敵の弾を避けきれない危機的状況からの逆転にも使えます。ちなみにボムは、使用時に少女のカットイン演出が入ります。これがまたしてもかわいいので、演出見たさでボムを使いすぎてしまわないように注意が必要です!
シューティングゲームとしてはなかなか珍しいと思われる「ギャラリーモード」があるのも、本作の特筆すべきポイントです。
この「ギャラリーモード」では、主人公の栞音を始め、ボスとして登場する美少女たちのイラストやアニメーションを心ゆくまでじっくり鑑賞できます。しかも、表情差分をすべて見ることができたり、ズームアップまで可能だったりという、いたれり尽くせりっぷり。
シューティングゲームであることを忘れて、ギャラリーにこもりっきりになってしまいそうです。
シューティングが苦手な人には「イージー」、弾幕シューティング初心者にはさらにやさしい「ベリーイージー」、そして腕前に自信があるプレイヤーにはやりごたえのある「ハード」と、難易度選択の幅が広い点も魅力的な本作。
シューティングが好きな人も、キャラのデザインにグッとくるものがあった人も、ぜひ遊んでみてほしい作品です。
3.美少女騎士がダンジョン攻略! ドット絵で描かれた遊びやすいローグライクRPG「魔女の迷宮」
- 「魔女の迷宮」(ORANGE CUBE, INC.)
- ジャンル:RPG
- 2020年2月13日発売
- 価格:1,480円(2020年11月12日現在)
- コピーライト:(C) 2020 ORANGE CUBE, INC.
最初にご紹介した「Metal Unit」は、ローグライク要素のあるアクションゲームでしたが、RPGにおけるローグライクものといえば、挑戦するたびに形が変わるランダム生成ダンジョンとターン制バトルが特徴の、「不思議のダンジョン」シリーズのようなゲームが有名です。
これからご紹介する「魔女の迷宮」は、ローグライク初心者でも気軽に楽しめる「ダンジョンRPG」です。
本作の舞台は、秘境の地、アストレイア。そこには、手に入れた者の願いをかなえる未知の財宝が眠る迷宮があり、日々、多くの冒険者が挑戦に訪れています。しかし、魔女の力によって創造されたその迷宮は入るたびに形を変えるため、最下層まで踏破した者はまだ存在しないのです……。
そんなアストレイアを目指す聖騎士団の女騎士、クレアが本作の主人公。プレイヤーは彼女を操り、謎に満ちた魔女の迷宮の攻略に挑みます。
本作をプレイしてまず目を引かれるのは、その美しいグラフィックです。
セリフと共に表示されるキャラクターの立ち絵は、アニメ調で描かれていますが、このほか、ゲーム中の画面は基本的にすべて、レトロゲームを彷彿とさせるドット絵で描かれています。特に、プレイヤーキャラや敵キャラの細やかなアニメーションは、思わず見とれてしまうようなクオリティ。動画でお見せできないのが残念ですが、仕草も表情も、とにかくかわいいんです!
本作「魔女の迷宮」は、ローグライク系ダンジョンRPGとしては、とてもオーソドックスな作りとなっています。プレイヤーの目的は、ダンジョンに潜り、最下層にあるゴールへたどり着くこと。ダンジョンは入るたびに形状だけでなく、敵やアイテムの配置も変化するので、周囲の状況を見ながら最適な行動をとっていくことが大切です。また、自分が1ターン行動すると敵も同じく1ターン行動する「ターン制」が採用されています。そのため、常に敵との距離に気を配りつつ、相手の次のアクションを考えながら動いていく、戦略的な立ち回りも求められます。
さらに、この手のゲームではおなじみの満腹度の要素や、目に見えない数々の罠、モンスターだらけの部屋“モンスターハウス”などもあり、刺激に満ちた緊張感のあるプレイが楽しめます。満腹度が少なくなってきたのに手持ちのパンが底をついてしまったときのスリルは、何度体験しても本当にイヤ~な汗をかいてしまいます……!
とは言え、本作は全体的に難易度はひかえめです。ダンジョンに持ち込めるアイテムの数が多く、また、冒険に出発する前に拠点でアイテムを購入することもできるので、ローグライク初心者でも安心して遊べる設計になっています。
全体的にオーソドックスな作りが目立つ本作ですが、ユニークなシステムも存在します。それは、敵を倒すとまれに手に入る「クリスタル」です。これは使うと消費されるアイテムで、落とした敵ごとに効果が異なり、HPや状態異常を回復するものや、前方3方向にダメージを与えるものなど、さまざまな種類が存在します。アイテムとは別枠扱いでストックできるのもうれしいポイント。持っているか持っていないかで明暗を分けるような局面もあり、ダンジョン攻略の鍵となります。
ここまで、遊びやすさなどのカジュアルなポイントを中心にご紹介しましたが、実は本作、やりこみ要素も盛りだくさんです。
「武器を装備しない」「パンを食べない」などの厳しい条件を達成しつつ、ダンジョン攻略を目指す「縛り実績」は、歯ごたえがある玄人向けのチャレンジ要素。普通にクリアするだけでは物足りない人にうってつけです。
また、倒したモンスターをまれに手なずけることでコレクションできる「牧場」の要素も面白く、拠点にある牧場の中で自由気ままに動くモンスターを見ると、「全種類集めたい!」とコレクター魂に火がつくこと間違いなし。ダンジョンでは厄介者だったモンスターたちも、牧場ではかわいらく見えるのがなんとも不思議な感覚です。
遊びやすい親切な設計とほどよい難易度が魅力的で、ローグライク初心者にも経験者にもオススメできる「魔女の迷宮」。ドット絵のアニメーションのクオリティは一見の価値ありなので、気になる人はぜひ、聖騎士クレアとともにダンジョン攻略に挑んでみてください。
ちなみに本作、ゲームを進めるとクレア以外のキャラも解放できます。ケモノ族の戦士・アヤメちゃんがかなりかわいいんですよね……ナイス猫耳……。
至高の「戦う美少女」を追い求めて
というわけで、おすすめの3作をご紹介しました。
今回は、アクション、シューティング、RPGと、定番ジャンルの「美少女大活躍ゲーム」を集めてご紹介してみました。かわいらしくて、カッコいい「戦う美少女」という存在を追い求めてやまないゲーマーのみなさんのために、これからもオススメの「美少女大活躍ゲーム」をどんどんご紹介していきたいと思っていますので、次回の特集もどうぞお楽しみに!
- 筆者:百壁ネロ
- ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。
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