大ヒットを記録している『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開を記念して、アキバ総研ではメインキャストのインタビューをお届け。第2弾は主人公・炭治郎の妹、竈門禰豆子（かまどねずこ・※）役の鬼頭明里さん！
※禰豆子の「禰」は「ネ＋爾」が正しい表記となります。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、2019年に放送され幅広い層から人気を博したTVアニメ「鬼滅の刃」の続きとなる物語。原作でも人気の高いエピソードのひとつだ。新たな任務のために乗り込んだ“無限列車”を舞台として、炭治郎ら鬼殺隊の仲間たち、そして鬼殺隊最高位の剣士＜柱＞のひとりである炎柱・煉獄杏寿郎（れんごくきょうじゅろう）の活躍やさまざまな想いが、迫力の映像・音楽とともに紡がれる。

 

インタビュー第2弾となる今回は、鬼頭さんに本作の見どころや、自身が演じる禰豆子の注目ポイント、煉獄さんに対する印象まで、いろいろなお話をうかがった。

※本稿には内容についてのネタバレが多少含まれます。まだ本作を観ていない方や原作未読の方はご注意ください。

 

夢の中の禰豆子が本当にかわいいです！

 

――本作はTVアニメの続きという意味合いはもちろん、劇場の大画面で「鬼滅の刃」を楽しめるのも注目です。まずは劇場版ならではの見どころをお聞かせください。

 

鬼頭　TVアニメの放送が始まる前に、劇場で「鬼滅の刃」＜兄妹の絆＞として第1話～第5話にあたるストーリーを上映したのですが、そこでは炭治郎が鬼殺隊に入るところや禰豆子が鬼になるところのお話でした。今回は強くなった炭治郎たちの戦いや、柱である煉獄さんの戦い、特に（煉獄さんの）炎の呼吸の技を大迫力で観られるのが大きなポイントかなと思います。

  

――禰豆子的な見どころはいかがですか？

 

鬼頭　そうですね。今回、禰豆子はかわいらしいシーンが結構多かったので、それを大画面で観られるのを楽しみにしてもらいたいです。

  

――すでにご覧になった方もいると思いますので、より具体的に禰豆子のかわいかったシーンをあげるならどこかをお聞きしたいです！

 

鬼頭　やっぱり、みんなの夢の中に出てくる禰豆子がかわいいなって思いました。特に善逸の夢の中の禰豆子は本当にかわいいんですよ（笑）。私も観てすぐ、もう1回観たいと思うぐらいでしたね。

  

 

――本作は無限列車をメインの舞台として描かれるわけですが、移動する狭い空間の中ということで意識したことはあったのでしょうか？

 

鬼頭　禰豆子はそれほどダイナミックに動いたりするわけではないので、そこは意識せずに演じていました。でも、炭治郎や伊之助は列車の上にのぼったりもして、特に魘夢（えんむ）の触手と戦うシーンとかは迫力がすごかったので、そこは見応えがあると思います。

  

――いちファンとしての目線でもあるわけですね。

 

鬼頭　そうですね（笑）。

  

――では、これから２度、３度と観に行く方もそうですし、もちろん初見の方にも、この辺の細部もぜひ観てほしいと思うところをお聞かせください。

 

鬼頭　一見シリアスな「鬼滅の刃」なんですが、考えようによっては結構笑えるシーンもあるんです。でも、みんなナチュラルに言い過ぎて、それをサラッと受け入れてしまうんですよね。なので、そういうところも聞き逃さないようにする楽しみ方もあると思います。

  

 

煉獄さんは“心”が強く、“兄み”のある人

 

――「無限列車編」は煉獄さんの活躍も大きな見どころとなっています。鬼頭さんは煉獄杏寿郎という人物にどのような印象をお持ちですか？

 

鬼頭　（戦いが）すごく強いだけでなく、家族の話とかを見ると、“心”が本当に強い人だなと感じました。年齢は若いのに大人びているというか、頼りがいがありますよね。炭治郎も普段は禰豆子のお兄ちゃんとして、長男としてがんばるところがあるんですけど、煉獄さんといる時は弟みたいな感じに見えますから。“兄み”のある人だなって思います。

  

――もし、煉獄さんのような人が上司だったり、（原作コミックスのおまけコーナーの）「中高一貫！！キメツ学園物語」のように先生だったとしたらいかがですか？

 

鬼頭　楽しいとは思いますよ。盛り上げてくれそうですし、いざという時に助けてくれる頼りがいもありますから。ただ……ちょっと何を考えているかわからないところや、声が大きいところにはビックリしちゃうかもしれないです（笑）。

  

 

――あの表情で迫力もありますから、理解するまではちょっと怖く感じるかもしれませんね。ちなみに、先ほどの話にあったように、本作は「夢」や「無意識領域」もキーワードとなります。鬼頭さんの中にもそういう無意識の世界が広がっているとしたら、どのような世界だと思いますか？

 

鬼頭　そうだなぁ……私はアニメと漫画がすごく好きなので、アニメキャラクターとかがたくさんいたらいいなって思いますね（笑）。

  

――入り込んだら帰ってこなくなりそうです。当然、鬼頭さんの好きなキャラクターがいるわけですよね。

 

鬼頭　はい。たくさんいそうな気がします。

  

――「鬼滅の刃」のキャラクターだったら誰がいそうですか？

 

鬼頭　えー、誰だろう。やっぱりみんなにいてほしいですね。鬼ですらいてほしいかもしれない（笑）。

  

――それぞれが鬼になった背景や経緯もしっかり描かれるのも、「鬼滅の刃」の魅力ですからね。

 

鬼頭　そうなんですよ。鬼にもよりますけど、結構感情移入してしまいます。

  

――すごくわかります。では、最後にメッセージをお願いします。

 

鬼頭　これをご覧になっている時には「無限列車編」が公開していると思います。何度も何度も観たくなる映画だと思いますので、ぜひ劇場の大迫力の中で楽しめるこの機会に、何回も足を運んで観ていただけたら嬉しいです。

  

――ありがとうございました！

 

 

（取材・文・撮影／千葉研一）

 

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