声優業界イチのロボット好き声優・泰勇気が、気になる最新トイホビーを遊びつくす人気連載!
■泰勇気のトイ遊々記 第35回 MPG「トレインボットセイザン」前編
タカラトミーの誇る人気玩具シリーズ「トランスフォーマー」MPGブランド「トレインボット」シリーズもいよいよ5体目! サイバトロン/山岳戦闘員トレインボットセイザンが到着しました!
トレインボットとは日本で放送された「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」に登場する、日本の鉄道車両から変形するサイバトロン戦士たちのこと。当時から人気の高いキャラクターたちでありました。その人気は当時の玩具にも及び、今でも当時のアイテムを探し求めている玩具ファンも少なくありません。
そんなトレインボットが、現在MPGブランドで順次商品化されているのですが、その5体目となるセイザンは「L特急485系特急電車」から変形。当時の玩具ではすべての車両の全長が同じになるようにアレンジされていましたが、そこはハイエンドトイブランドのMPGです。車両形態での形状にもこだわり、トレインボットすべてのスケールを統一したことにより線路の幅も全長も異なる車両が並ぶことに!
しかし、そんな当時との違いをものともせず、ロボットモード時の6体の身長はおおよそ同じくらいになるように変形するように設計されています。タカラトミーは本当にすごい!
6体を並べるのは最後のカエンのレビューに回して、今回はトレインボットセイザンをご紹介いたしましょう!
パッケージは、これまでと同様に高級感のある黒を基調としたデザイン。車両についての詳細などについても記載があります。
こちらが今回の内容物。セイザン本体と在来線用レール2種、セイザンの武器(プレインレーザー)、ライデンキャノン2丁、ライデン用光剣、ジョイントパーツ、交換用トレインマーク、キャラクターカード、説明書です。
まずはL特急485系特急電車モードから見ていきましょう。今回も鉄道模型ブランドTOMIXを展開するトミーテックの全面協力により、形状が忠実に再現されています。パッと見ただけだと、鉄道模型かと思ってしまうほどです。
車両後方から見ても、その精密さが伝わります。
本来「L特急」のマークは「白鳥」ではないそうなのですが、今回は「ダイアクロンのトレインロボ」時代の姿にちなんで、こちらのマークが取り付けられています。そのマークの部分、運転席、ライトなどのクリアパーツ。そのほか赤いラインなどの塗装も鉄道模型さながらです。
車両連結部のディテールも可能な限り再現。ほかのトレインボットとも連結可能です。なのでカエンが発売された暁には、劇中で見せたあの6両連結の再現も可能というわけです。
サイド、上下から。さすがに底面にはロボットモードのパーツが詰め込まれていますが、台車部分はよく再現されていると思います。
こちらは先述のダイアクロン版。かなりあっさり目にアレンジされていますが、それでも極めて上手に特徴をとらえて「L特急485系特急電車」を再現しています。
ダイアクロン版、肝心の白鳥マークのシールが半分はがれてしまっているのが非常に残念です……。こうして並べてみると、親子みたいです。
運転席の窓をよく見ると、座席のようなものが見えます。
こちらは交換用マーク2種をそれぞれ取り付けてみたところ。交換は非常に簡単なのでいつでも気分で変更することができます。
もちろん付属の在来線レールに載せることができます。
各ブラスターはそれぞれ折りたたんでビークルモードに取り付けることができます。
プレインレーザーは車体の下部へマウント可能。またディスプレイスタンドへの接続ジョイントは、車体の中央付近に取り付けられます。
ライデンキャノンは車両の先頭部分に内蔵することができます。
ライデン用光剣はさすがに車両に搭載はできませんが、なんとレールの裏側に収めておくことができます。クリアパーツが美しい……。
■リアル造形な鉄道からロボットに変形!
これまで発売されてきたMPG版のトレインボットたち。ちゃんと新幹線と在来線の長さが違っていたり、ディテールがよく再現されていたりと、本当に鉄道模型を並べているように見えてしまいます。
いえ、こちら変形ロボット玩具です!!
その証拠に、トランスフォーム!
MPGだけあって変形手数が多いので、かなりかいつまんで変形ギミックを紹介していきます。まず先頭部分を取り外します。
車両本体中央付近のパネルなどを展開。
各部のロックを外し、外部装甲を左右に開いていきます。ちょうど「X」のようなシルエットになります。
脚部にあたる部分を展開して伸ばします。腕部にあたる部分は、そのままさらに横方向へ展開。
足首を展開し、腕部付近のパネルを畳みます。
肩のパネルを後方へ回りこませ、手首を展開。胸部パネルを開きます。
車両先頭部分をガバッと展開して、中にあるキャノンを取り出します。
先頭のパネルを天井に巻き込むように開き、台車を内側へ収納。
キャノンを再びサイドに取り付けて、本体への接続ジョイントを起こします。これで車量先頭部分の変形が完了です。
その先頭部分を背中に取り付けて、膝付近の構造物を内側に折り込んで変形完了! トレインボットの中では比較的簡単は変形ではあります。隣に立っているのはダイアクロン版。並べてみると、MPG版の各所にダイアクロン版へのリスペクトが見られます。
後ろ姿。やはり背部に見えるアンテナのような部分を、キャノンとしてアレンジしているのが面白いです。
後編では、ロボット形態の徹底レビュー。そして、ライデンへの合体形態をご紹介します!
【商品情報】
■MPG-05 トレインボットセイザン
・発売中
・メーカー希望小売価格:22,000円(税込)
・対象年齢:15才以上
・メーカー:タカラトミー
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。