「【推しの子】」「鬼滅」「呪術」「スラダン」「チェンソーマン」! 「第74回NHK紅白歌合戦」で流れるアニメソングまとめ!

早いもので2023年も残りわずか。毎年この時期になると話題にあがるのが、大みそかの定番音楽番組「NHK紅白歌合戦」である。

「NHK紅白歌合戦」は、毎年12月31日に放送されるNHKの音楽番組で、男性歌手による白組、女性歌手による紅組が交互にパフォーマンスを披露する。日本を代表する人気アーティストが多数出演し、その年を代表する楽曲を次々と披露する「紅白歌合戦」は日本の年末の風物詩として長年親しまれている。

 

ここ数年はアニメ人気、アニメソング人気の隆盛もあって、いわゆる「アニソン枠」が設けられ、普段は音楽番組では観ることのできないアニソンアーティストのパフォーマンスが披露されてきた。

今年放送される「第74回NHK紅白歌合戦」では、アニソン枠的なものは見受けられないが、むしろ披露されるアニメソングの数が急増! 44組の出演者のうち、6組がアニメソングを披露することがすでに発表されている。

そこで今回は、「第74回NHK紅白歌合戦」で流れるアニソンをまとめてみた。

「これ、何の歌だっけ?」と家族や友達が口にしたら、この記事をこっそりチェックして、教えてあげよう!

 

紅組

ano(初) 「ちゅ、多様性。」/「チェンソーマン」第7話ED

 バラエティ番組で引っ張りだこの、あのちゃんは、「チェンソーマン」第7話EDテーマ「ちゅ、多様性。」で紅白に初出場! 真部脩一(ex:相対性理論)氏によるポップな歌詞&メロディを、あのちゃんがかわいく歌い上げている。

 

映像は、どこからレトロな雰囲気を持つ楽曲とうこともあって、80’sな要素が満載! もちろん、「チェンソーマン」らしい毒も散りばめられており「ゲゲゲロゲロチュー」のサビのシーンの映像はなかなかに衝撃的だった。

これがお茶の間に流れた時、どんな空気になるのか……。今から楽しみだ!

 

milet(4)「コイコガレ」/「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」ED

milet×MAN WITH A MISSION名義で発表された楽曲。おそらく「絆ノ奇跡」で出場するMAN WITH A MISSIONとの一連の流れで公開されることは想像に難くない。

作曲は劇伴も担当した梶浦由記さん。彼女らしいオリエンタルな雰囲気を漂わせるメロディを、MAN WITH A MISSIONがエモーショナルなバンドサウンドで仕上げており、これは問答無用で熱い!

映像もセットで流れるんじゃないかな~と予想するわけだが、果たして!?

 

YOASOBI(3)「アイドル」/「【推しの子】」OP

 

2023年を代表するアニメソング、いやJ-POPといえばこの曲を置いてほかにはないだろう! というほどに世を席巻した「アイドル」。あのイントロのフレーズを聞いただけで、誰もがテンション爆上がりすること間違いなし!

ちなみに曲中のコールを担当しているのは、アキバ系ダンスユニット「REAL AKIBA BOYZ」の皆さん。さすがに彼らとの紅白共演は厳しいか!?

 

2023年のYOASOBIといえば、前年にリリースされた「機動戦士ガンダム 水星の魔女」OP「祝福」の勢いも冷めやらぬまま、春クールで「アイドル」を発表。そして、秋クールに「葬送のフリーレン」OP「勇者」を発表と、アニメソングと共に駆け抜けた印象がある。

と同時に「アイドル」は、世界的なヒットチャート「Billboad Global 200」にて日本アーティスト初の年間42位を獲得するという、世界的なヒットを記録するところまで上り詰めた。

アニメソングとJ-POP、いや世界の音楽シーンのかけ橋として、YOASOBIの2024年の活躍にも期待したいところだ。

  

白組

キタニタツヤ(初)「青のすみか」/「呪術廻戦 懐玉・玉折」OP

 

今年も人気の「呪術廻戦」。原作コミックもクライマックス突入で話題に事欠くことはないが、まさかアニメ主題歌が紅白で流れるとは!
「青のすみか」を歌うキタニタツヤさんは、バンド「sajou no hana」でもベーシストとして活躍するいっぽうで、ソロアーティストとしても活躍。ソロとしては「呪術廻戦」以外に「BLEACH 千年血戦篇」や、「平成世代の韋駄天達」といったアニメ作品で主題歌を担当しているほか、作曲家としてもWEST.、私立恵比寿中学、関ジャニ∞などにも楽曲を提供。まさに今、ノリに乗っているミュージシャンだ。

 

 そんな彼が、初の紅白という舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるか。注目だ。

 

10-FEET(初)「第ゼロ感」/映画「THE FIRST SLUM DUNK」主題歌

2023年、映画「THE FIRST SLUM DUNK」の勢いはとどまるところがなかった。当初はCGによる作画やキャストの変更などネガティブな印象で語られることが多い作品だったが、いざふたを開けてみればそんな不安要素をすべて吹き飛ばすほどの、熱いドラマが繰り広げられていたのである。その面白さはクチコミで広まっていき、ロングランに次ぐロングラン。最終的に、映画の歴代興行収入ランキング上位に食い込み、数々の賞を受賞するという快挙を成し遂げた。

 

そんな本作のかたわらには、常に「第ゼロ感」があったように思う。あの印象的なギターリフが、ある意味「THE FIRST SLUM DUNK」のテンションを底上げしていたのは間違いない。10-FEETは、本作で映画の劇伴にも挑戦したのだが、あのフレーズを生み出しただけで、MVPである。

今年開催されたバスケW杯でも「第ゼロ感」が流れて、アニメファンを驚かせたことを覚えている方も多いだろう。今やバスケ界のテーマソング的ポジションを確立したともいえる「第ゼロ感」が、紅白に流れる。楽しみ以外の何物でもない!

  

MAN WITH A MISSION(初)「絆ノ奇跡」/「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」OP

 

狼人間5人組のロックバンド「MAN WITH A MISSION」が紅白に初出場! 披露するのは「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」OP「絆ノ奇跡」だ。milet×MAN WITH A MISSION名義で発表された楽曲ということで、先述の通り、おそらくmiletさんとのコラボで「鬼滅」曲が2曲連続で披露されるのだろう。

 

和楽器を多用した楽曲ということもあって、日本の大晦日にもマッチするのではないだろうか? それにしても白組アニソンがことごとくロックサウンド、バンドサウンドを前面に押し出しているのは非常に興味深い。

ダンスミュージック、打ち込みサウンドが主流と言える日本の音楽シーンだが、その中でアニメソングという枠を通じてロックの魂を日本中に響かせる彼らに、筆者は全力でエールを送りたい!

 

そのほか、ディズニー100周年ということで、ディズニーソングを歌う特集が組まれていたり、特撮出身の俳優が中心の「純烈」、2次元と3次元を自在に行き来する「すとぷり」など、アキバカルチャーに近しいところで活躍するアーティストも登場する「第74回NHK紅白歌合戦」は、2023年12月31日(日)19時20分より、NHKで放送予定! 大みそかは全員テレビの前に集合だ!