1996年の第45巻発売以来、実に23年ぶりの最新刊として、2019年11月27日より順次発売となった「ドラえもん 0(ゼロ)巻」。発売わずか2日にして累計25万部を突破するほどの人気となり、早くも重版が決定した。
「ドラえもん」は、小学館の「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」の1970年1月号で連載がスタートした。そのため、各雑誌の対象読者別に描き分けられた6種類の第1話が存在する。
▲「小学二年生」版第1話
今回、ドラえもん50周年を記念して発売された「0巻」には、その6種類の第1話が当時の掲載時ほぼそのままに収録されており、読み比べして楽しめる構成になっているという。
また、「0巻」には、「ドラえもん 伝説の予告ページ」が当時の状態で収録されている。「伝説の予告ページ」とは、「ドラえもん」連載開始号の前号に掲載する予告ページの締切までに、藤子・F・不二雄先生が作品のアイデアを思いつかず、「出た!」というフキダシで主人公の姿を描かずに告知したものと言われている。
さらに、藤子・F・不二雄先生による伝説のドキュメンタリーまんが「ドラえもん誕生」もてんとう虫コミックスに初収録!
▲東山堂三ツ割店(岩手県盛岡市)での展開(人形は書店作成のもの)
今回の「0巻」の売れ行き好調を受けて、小学館ではさらなる重版を決定。これにより、「0巻」は4刷となる。現在、一部書店では品薄の状態も続いているが、12月9日以降、重版分が順次書店に届く見込みとのこと。
また、発売即日の重版決定を受けて、担当編集・徳山雅記さん(小学館・ドラえもんルーム)からコメントが届いている。
(以下コメント。原文ママ)
「発売と同時に、みな様から大きな反響が伝わってきて我々も感動しています。予想以上の反響で、手に入れづらい方もいらっしゃるようですが、必ずお届けできるよう対応していますので、楽しみにお待ちください。『ドラえもん』久々の新刊ということで手に取られた方も多いと思いますが、特別収録の”創作秘話”『ドラえもん誕生』では、当時、藤子・F・不二雄先生がいかにして、ゼロから作品を生み出されたかが描かれています。そのもがくような苦労と喜びを、ぐっと身近に感じてもらえたら嬉しいです!」
【コミックス概要】
■「ドラえもん」0巻
著者:藤子・F・不二雄
定価:700円(税別)
出版社:小学館
全国書店・コンビニエンスストアで発売中