「今日からライブレボルトは始まる!」新体制で挑む「ライブレボルト」初ライブツアー「LiveRevolt REBIRTH」初日公演レポ!

2018年12月2日、「ライブレボルト」が、3rd ツアーライブ「LiveRevolt REBIRTH」初日の東京公演をTSUTAYA O-WESTにて開催した。

「ライブレボルト」は「ライブに革命を。」をコンセプトに立ち上がった作品で、原作マンガを中心とした二次元コンテンツのほか、リアルイベント・ライブなどの三次元コンテンツなど多方向なメディアミックスを行う一大プロジェクトだ。

次に来る声優アイドル系タイトルはこれだ! 熱いストーリーとエモいライブが魅力の「ライブレボルト」を徹底解説!!
 

2017年5月にプロジェクトがスタート。以降、「マチ★アソビ」や「Re:ainmetion」、「Animelo Summer Live2018」(アニサマ2018)外会場 LIVE DAM STADIUMステージなど、さまざまなイベントに出演。また単独イベントもコンスタントに開催し、順調に動員を伸ばすいっぽう、電子書籍サービス「BookLive!」にて原作マンガを連載。7月にはコミックス第1巻を発売するといった具合に、その世界は確実に広がりつつある。

 

そんな、今もっとも注目すべき「ライブレボルト」だが、2018年は大きな変革の1年だったといえる。原作コミック1巻の発売、「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」けやきひろばステージ出演、そして待望の1stアルバムの発売と、彼女たちを取り巻く状況はめまぐるしく変わっていった。

そして激動の1年をしめくくる今回のライブは、自身にとって初のツアーでもある。まさに「勝負の舞台」ともいえるこのステージで、8人はどのような活躍を見せてくれるのだろうか。汗と涙と熱狂渦巻くライブの模様をお届けしよう。

 

 

開演前から最高潮!のツアー初日

ツアー初日の会場は、開演前からすさまじい熱気が充満。コールの練習やフロアに流れるサウンドに合わせて体を揺らす革命軍(レボルター。「ライブレボルト」ファンのこと)もいたりと、すでに盛り上がりは最高潮。

これで本番が始まったら、果たしてどうなってしまうのか……? そんな思いが渦巻く中、満を持してライブがスタート。

 

 

メンバーが順番にステージに登場し、それぞれキャラクターを彷彿とさせるパフォーマンスを披露すると、フロアからは大きな歓声があがる。どのメンバーも、衣装の着こなしから指先、目線に至るまでキャラクターになりきっていることがうかがえたのには、正直驚かされた。この日まで、いかに8人が「ライブレボルト」という作品を取り込み、昇華してきたのかがうかがえる。

そんな中でスタートしたのは、「ライブレボルト」のテーマ曲ともいえる、アルバム「REBIRTH」のリード曲「革命の唄」だ。藤原あかね役・田口華有さんの伸びやかなボーカルで幕を開けると、つんざくようなギターの音が鳴り響き急発進! 「ライブレボルト」という作品が持つ、熱く、ハードな世界をそのままパッケージしたような歌もさることながら、次々とメンバーの立ち位置が変わるフォーメーションは見ごたえ満点。8人のパフォーマンスは、完璧に仕上がっていた。

 

 

「みんな、待たせたな!」

力強い田口さんの言葉で、引き続き「QUAD DRIVE!」がスタート。ユニットごとにボーカルをリレーするこの曲では、新メンバーの時音ひなた役・堀内まり菜さん、白石まどか役・荒井瑠里さんが視線を交わしながら歌う姿に熱いものを感じた。彼女たちだけでなく、ほかのユニットも、それぞれ絆を感じさせるパフォーマンスを披露してくれる。

 

 

新生「ライブレボルト」の勢いを感じさせる2曲に続いて、ここからは各ユニット曲のステージに突入。

トップバッターは藤原あかね役・田口華有さんと野田ここみ役・秋場悠里さんによる「dubstar」。

「お前らの熱量で会場を真っ赤にしてくれ!」という田口さんのあおりを受けて、真っ赤なペンライトの光に染まるフロアを前に、2人は「Going!」を熱唱。原作コミックでは、ユニット結成後初めて2人で歌った「始まりの一曲」ということもあり、小指を絡ませてユニゾンするなどお互いの信頼関係、友情を感じさせるパフォーマンスが印象的だ。

そして次はライブ初披露曲「BLAZE」。「生でしか伝えられない思いを伝えます!」と語る田口さんの言葉を証明するかのように、拳を振り上げて煽る2人。サビでは観客も一緒に踊り、さらに一体感を増す。会場の盛り上がり方は、もはやロックバンドのそれであった。

 

四者四様のステージで魅せるユニット曲

パワフルなdubstarに続いて登場したのは、瀬戸マリン役・道井悠さんと紫咲クリス役・あおきまおさんによる「RumBlue」だ。

まずはなんと言っても、まるで演じるキャラクターがそのまま三次元に飛び出してきたかのような、2人の完璧なビジュアルに目が奪われる。道井さんはマリンと同じくパーカーを着込んで斜に構えた立ち振る舞いが非常にクールだし、あおきさんの自信満々な姿はひと言で言って孤高の美しさに充ち満ちている!

「私たち、持ち歌がかっこいい曲ばかり」と道井さんが語るように、そんな2人だからこそ歌えるクール&エモーショナルな「Lovin’ Blue」、「Cosmic Teal Love」の2曲が会場を盛り上げた。

 

 

ここまでハードな楽曲が立て続けに披露される中、ある種の清涼剤のような立ち回りを演じたのが、続くユニット「リサイタルズ」のステージだ。

宮代りな役・五味茉莉伽さん、平井かな役・池羽悠さんによるこのユニットは、元気印なパーティチューンが魅力。2人そろって笑顔満点のパフォーマンスが、ライブ中盤を盛り上げてくれた。

「Happy Magic!」では、誰もがニコニコ! 特に池羽さんの楽しそうな表情がたまらない。観客側にも、楽しい気持ちがビンビンと伝わってくる。

続く「サマバケ!~永遠の夏~」はみんなで楽しめるタオル曲。ライブ会場のある渋谷にやってきた2人……というセリフから始まったこの曲は、まさにカーニバル!といった熱狂のステージが繰り広げられた。

 

そしてユニットのトリを務めるのが、奏ヶ丘女学院の頂点に立つユニット「FIREVOLT」だ。時音ひなた役・堀内まり菜さん、白石まどか役・荒井瑠里さんは、登場するや「2つの願い」でずば抜けた歌唱力を披露。堀内さんが、荒井さんの手を背後からグッとつかむ瞬間の、すごみと色気漂う表情には思わずゾクッとしてしまう。

パートナーでありつつライバルでもある……そんなひなたとまどかの思いが、バチバチと交錯するようなステージに続き、「時を超えて」では爽やかな印象の、新たなFIREVOLTを提示。今度は、先ほどまでと打って変わって「ふたりの世界」を音楽で表現するかのようだ。キャラクター同様、まさにトップディーヴァ、と言わんばかりのパフォーマンスが観客を圧倒していた。

 

四者四様のステージで魅せるユニット曲

ここまではアルバム収録曲を立て続けに披露してきたが、ここからは著名なアーティストが各ユニットに楽曲を提供する企画曲がサプライズで披露された。今回のライブが初披露ということで、革命軍のテンションも急上昇!

一番手はもちろんdubstar。楽曲は岸田教団&THE明星ロケッツが手がける「Relive」だ。岸田教団&THE明星ロケッツらしいドライブ感満点のバンドサウンドに乗せて2人が歌い始めると、観客席からは力強いクラップが巻き起こる。さらに会場が一体となってシンガロングするシーンもあり、「ライブレボルト」に新たな風を呼び込む一曲にとなりそうだ。

 

続いてRumBlueは、Alstroemeria Recordsが手がけた「ANEMONE」を披露。メロウ気味なEDMサウンドにエモーショナルなボーカルが乗ると、たちまち会場はダンスフロアに一変した。

リサイタルズは、IOSYS手がける「メーデー!くるくるクライシス学院」で大暴れ! IOSYSらしい、起伏あるサウンドが最高に楽しい。五味さんと池羽さんが、「テストの点数おまけしろ!」「焼きそばパンを値下げしろ!」と革命軍をあおりまくると、無数の拳が突き上げられる。なんなんだ、この一体感は!

そしてArte Refactが手がけた「SECRET ROSARY」を歌うFIREVOLTは、シンフォニックメタル風なサウンドの中で美しい歌声を聴かせる。百合度高めのからみを見せて、思わずドキッとするシーンも多々あり、まさしく「秘密の花園」なステージを見せてくれた。

 

 

そして最後は8人そろってポジティブなパワーに満ちたアッパーチューン「我らの声で蹴っ飛ばせ!」を披露。この曲は、多数のアニメソング・キャラクターソングの作詞で知られる畑亜貴さんが歌詞を手がけており、メジャー感バツグン! 今の8人の勢いを、そのままパックしたような新曲に、会場の熱気もさらに高まる。

そして本編ラストは、パートナーとの絆を高らかに歌い上げる「My best buddy」。

「この8人でここまで来れたのも、皆さんのおかげ」

そう革命軍への感謝を述べた田口さんをはじめ、8人は、それぞれパートナーとしっかりと手を繋いで熱唱。感動的なフィナーレを飾った。

 

アンコールの声に呼ばれて、ステージに8人が再登場すると新情報が一気に発表された。

2019年3月13日には、今回発表された新曲5曲を収録したミニアルバム「BUDDIES」をリリース。同3月12日に原作コミックス第2巻を発売。さらに「ライブレボルト」楽曲のサブスクリプション配信スタートなどが発表され、会場を歓喜の声が揺らした。

 

 

最後に皆、口々に楽しかった!と語る中、特に印象的だったのが秋場さんの「今からライブレボルトは始まったんじゃないかな」というひと言だ。

まさしく「新生ライブレボルト」誕生の日となったツアー初日。締めを飾ったのは、再び披露された「QUAD DRIVE!」「革命の唄」の2曲。思い残すことのないように、メンバーも革命軍も、この日一番の歌と声援でステージを盛り上げた。

まさに革命前夜と言うべき熱気に満ちたツアー初日であった。この勢いに乗って、ツアーを駆け抜けた8人は2019年、僕らにどんな景色を見せてくれるのだろうか。注目していきたい。

 

 

【セットリスト】

1.革命の唄/LiveRevolt

2.QUAD DRIVE!/LiveRevolt

3.Going!/dubstar

4.BLAZE/dubstar

5.Lovin’ Blue/RumBlue

6.Cosmic Teal Love/RumBlue

7.Happy Magic!/リサイタルズ

8.サマバケ!~永遠の夏~/リサイタルズ

9.2つの願い/FIREVOLT

10.時を超えて/FIREVOLT

11.Relive/dubstar

12.ANEMONE/RumBlue

13.メーデー!くるくるクライシス学院/リサイタルズ

14.SECRET ROSARY/FIREVOLT

15.我らの声で蹴っ飛ばせ!/LiveRevolt

16.My best buddy/LiveRevolt

En1.QUAD DRIVE!/LiveRevolt

En2.革命の唄/LiveRevolt