2018年7月に東京・イタリア文化会館にて開催されたジャパンプレミアでのキャスト発表から早3か月。いよいよ10月5日より荒木飛呂彦さん原作によるTVアニメ、「ジョジョ」シリーズ最新作「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」が放送開始となる。
国内だけでなく世界中のJOJOファンが放送を今か今かと待つ中、9月25日に東京・LUMINE 0にて「放送直前!第1話・2話先行上映会トークショー」が開催された。
現在、新宿ルミネにて開催中の「LUMINE × JOJO」新宿4巻タイアップキャンペーン」を記念して開催されたイベントには、ジョルノ・ジョバァーナ役の小野賢章さん、ナランチャ・ギルガ役の山下大輝さん、パンナコッタ・フーゴ役の榎木淳弥さんらメインキャスト3人が登壇した。
ジャパンプレミアからの心境の変化を訊かれた小野さんは「キャスト発表のときは、本当に自分が受け入れてもらえるのか心配だったし、緊張しました」と振り返りながら、「でも、自分に決まっちゃっていたのでしょうがないんですけど」と笑顔で話すと、会場から大きな拍手が送られる。
続けて「アフレコが始まってからは、今、自分ができる精一杯の力を注いで収録しています」と胸を張る。さらに「放送開始は楽しみだけど、受け入れてもらえるのかという不安もありつつ……。特にこの1か月くらい、自分の感情がイマイチつかみ取れない状況だけど、このドキドキ、ソワソワ感は放送が始まらないと取れない気がします」と告白。
落ち着かない日々を過ごしながらも「作品は本当に素晴らしいものになっているので、早く観ていただきたいと思っています」と力強く語った。
山下さんは自身が演じるナランチャのキャラクターPVが、いつアップされるのかドキドキしながら待っていたとのこと。「いよいよ始まるというドキドキと、早く観てほしいというワクワクが混在しています」と心境を語った。できあがった作品が素晴らしい仕上がりだったため「自信を持ってお届けできる!」と確信できたことを振り返る。「演じていくうえでナランチャとの距離をだんだんと縮めていけたら」と抱負を語った。
榎木さんは「JOJOはとてつもなく愛されている作品なので、オンエアまでドキドキしています。自分の力を出し切っているので早く観てほしいです」とうれしそうに話す。続けて「多くの方に愛されている理由は、魅力的なキャラクターと、ほかにない面白いストーリーにある」と分析。「その世界観に入れることは役者としてこの上ないよろこびです」と笑顔を浮かべた。
小野さんは「最初の登場からブチャラティとの出会いがあって……。ジョルノ自身もどんどん成長しています。旅をして行く中で成長していくキャラと一緒に、自分も成長していけたらいいな思っています」と話す。続けて「キャストだけでなく、スタッフ、監督、ジョジョに関わるすべての方でできた“チーム”を信頼して、思いっきりお芝居をしています」と力強く語った。
ジョジョならではのアフレコ話について、「セリフの言い回し」だと口を揃える3人。山下さんは「諏訪部さん(アバッキオ役)がいつも口癖のように言っているんですけど。『じゃないか』じゃなくて『じゃ“あ”ないか』なんです」と解説。続けて小野さんが「セリフの最後に必ず小さい“ッ”が入ります。原作の吹き出しのままなんです。そこを目指してがんばっています」と語った。
原作に近づくためにキャストでルールを決めていると話す榎木さん。そのルールとは、アフレコ後に必ず“イタリアン”のお店でご飯を食べることなのだそう。1度だけどうしてもお店が見つからなかったときには、中華を食べたと笑いながら振り返る3人。
しかし、イタリアで生活している感を味わうために、基本的にはイタリアンで食事をするのだという。さらに小野さんが「食事にはもうひとつのルールがあります。支払いは年功序列ではなく、その日のアフレコで一番がんばった人、戦った人が支払います」と説明。すると榎木さんが「バトルシーンを収録して、喉がガラガラの状態で『ここは俺が払うよ』ってなるんです」と笑顔で話していた。
その後、ネタバレにならないように見どころをというリクエストに苦戦する3人だったが、最後のあいさつでは、放送開始を待つ世界中のファンに向けて自信たっぷりにコメントしてくれた。
榎木さんは「JOJOの世界観を見事に作り上げている素晴らしい出来なので、楽しみにしてください」とアピール。山下さんは現在開催されているルミネとのタイアップに触れ「あちこちにJOJOが散りばめられているので、ぜひ足を運んでください」とニッコリ。
小野さんは「本当に気合が入っています。映像と音がとにかくすごいんです。ぜひ“黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)”をしてください。瞬き1回もせずに観てください!」と笑顔で締めくくった。
(取材・文/タナカシノブ)