アニメ「亜人」より、11月27日に劇場公開となった第1部についての著名人コメントが到着した。
「亜人」は、桜井画門さんが「good!アフタヌーン」で連載しているマンガを原作としたアニメ作品。「シドニアの騎士」で世界的に高い評価を得たポリゴン・ピクチュアズが3部作として劇場版を制作し、第1部「亜人 -衝動-」が11月に公開となる。また、TVシリーズが2016年1月にスタートすることも決定している。総監督は「シドニアの騎士」の瀬下寛之さん、監督は「SHORT PEACE」の安藤裕章さん、シリーズ構成は「終わりのセラフ」の瀬古浩司さん。決して死なない未知の新生物「亜人」だったと判明した男子高校生・永井圭を主人公にしたSFサスペンスで、全人類から追われる亜人と彼らを研究対象としか見ていない人類の戦いを描く。
第1部が11月27日に劇場公開を迎えたが、著名人コメントが到着。冲方丁さんや本広克行さんなど各界の第1戦で活躍しているクリエイターが熱いコメントを寄せている。
・作家 冲方丁
代表作:「マルドゥック・スクランブル」「天地明察」「攻殻機動隊」「蒼穹のファフナー」
不死という難しい題材を真っ向から描こうとする姿勢が大変頼もしい。不死ならではのアクションに意表を突かれた。不死を描くときの様々なドラマ上のデメリット(どうせ死なないので緊張感がなくなる、無力感に特化したドラマ作りになる、社会的価値が高すぎて主人公の居場所がなくなる……等々)を、しっかり逆手にとって幾つもの勢力に不死者を散りばめ、かつ謎の力を盛り込み、可能な限りドラマを多彩にしたのがすばらしい。先がどうなるのか非常に楽しみ。
・映画監督 本広克行
代表作:「踊る大捜査線シリーズ」「PSYCHO-PASS サイコパス」
ストーリー展開に全く飽きることなく、世界観の説明や情報の出し方は抜群の構成でした。画の作りもアクションを交えながら進行させて特異な登場人物たちの心理描写を見事に表現していて、最後まで唸らされながら観てしまった。
・アニメーション監督 木崎文智
代表作:「アフロサムライ」「バジリスク ~甲賀忍法帖~」
作品全体に流れるダークで不穏な空気感が堪りません。サスペンスかホラー映画を見ているような感覚ですが、娯楽エンタメ作品としてドラマを盛り上げる様々な要素もあり楽しめた。本作のキモであろう不気味な“黒い幽霊”の重量感あるバトルは圧巻!この物語がどういった帰結をするのか、興味が尽きない。
・アニメーション監督 塩谷直義
代表作:「PSYCHO-PASS サイコパス」
3DCGアニメーションで「亜人」を映像化する事を知った時、瀬下総監督、安藤監督をはじめポリゴン・ピクチュアズのスタッフ一同の並々ならぬ覚悟を感じました。そして、観終わって感じた事は、「この作品でしか見る事ができない映像」の感性に魅了させられ感服しました。なにより…早く続きが観たい!
・アニメーション監督 静野孔文
代表作:「シドニアの騎士」「映画 名探偵コナンシリーズ」
映像作家として嫉妬し意欲湧く作品!フィルムからは、スタッフの覚悟と士気の高さが伝わって来る。続編を観ずにはいられない!!
・アニメ!アニメ!編集長 数土直志
息をつく間もない怒涛のストーリーと最新のデジタルアニメーションで表現された迫力の映像に、アニメはここまで進化したのだと思わされた。「亜人」は間違いなく新しい世代の映像表現である。アニメの歴史はここから確実に変わりそうだ。
・アニメーション監督 中村健治
代表作:「ガッチャマンクラウズ」「モノノ怪」「つり球」「C」
ほとんどの観客はこの作品を「違和感」なく面白く見てしまうに違いない。これからのアニメーションのベンチマークとなる作品! とてもくやしい、でもスッキリとうれしい!!
・明治大学大学院客員教授/アニメ研究家 氷川竜介
もし死なない人間がいたら? このシンプルな夢想に、苦難を奇策で乗りこえる知的興奮がリアリティをあたえる。日進月歩のフルCGアニメは、アニメに見えながらアニメにできない映像の数々で驚くべきクールな雰囲気を醸しだし、次に何が起きるか緊張で最後まで目が離せない。ついに時代の一線を越えた感のある、必見作だ!