6月5日公開のアニメ映画「台風のノルダ」より、メインキャストが発表された。
「台風のノルダ」は、ショートアニメ「フミコの告白」で第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞など数々の賞を受賞した石田祐康さん(26歳)など20代を中心とした若手クリエイターが集結する制作会社・スタジオコロリド(2011年設立)の最新作となるオリジナルアニメ映画。とある離島の文化祭前日の中学校を舞台にした少年同士の友情物語で、スタジオジブリで「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」「風立ちぬ」などにアニメーターとして参加した経歴を持つ新井陽次郎さん(26歳)の劇場作品監督デビュー作となる。
今回、メインキャストが明らかに。主人公の少年・東は若手俳優の野村周平さん(21歳)、東の友人・西条は俳優/モデルの金子大地さん(18歳)、台風とともに現れた不思議な少女・ノルダは俳優/モデルの清原果耶さん(13歳)といったフレッシュな顔ぶれとなっている。野村さんは、ドラマ版「新撰組PEACE MAKER」で俳優デビューを果たしており、声優初挑戦となる本作では、息遣いでアドリブにも挑戦するなど工夫を重ねているという。また、清原さんは「アミューズオーディションフェス2014」で32214人の中からグランプリに、金子さんは同オーディションフェスで俳優・モデル部門に輝いた期待の新人とのこと。
このほか、主題歌は、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」などのアニメでもおなじみのGalileo Galileiが担当することに決定した。タイトルは「嵐のあとで」。
・野村周平コメント
実際にアフレコをやってみて
『アフレコという仕事は、絵が用意されていて自分の気持ちを優先にできるかと思っていたけど、意外とそうではなかった(笑)オーバーに言わなくてはならないところがあったり、普段は声を出さなくていいところで、声を出さなきゃいけなかったりして、とても勉強になった。声だけだと気持ちが乗らないのではと気になっていたのだが、意外とそうでもなかった。逆に力が入りすぎてしまった部分もあって。その辺のさじ加減が難しかった。自分は役者なので、演技しているとどうしても体が動いてしまって、NGになっちゃうこともあったので、今後気を付けたい。』
みなさんへメッセージ
『「台風のノルダ」は僕が初めて声優にチャレンジさせていただいた作品です。ストーリーも面白いものになっていますし、どのジャンルを好きな方も楽しめる作品になっていますので、ぜひ観てください!』
・野村周平さんの起用理由、アフレコ後の感想 (by.新井陽次郎監督)
『声優ではなく俳優の方に依頼することについては、素の演技での「生っぽさ」を求めていた。サンプル映像をみて、野村さんの自然体な感じが主人公の東にすごく合うと感じた。東は思っていることを表に出さないで内に秘めているキャラクター。その素直になりきれないもどかしさを演じるのは難しいと思うが、ぜひ野村さんにお願いできればと思った。』
アフレコ後の感想
東の繊細さが出ていてよかったと思います。表に出していない感情をうまく表現してくれました。