OVA「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」第1章、先行上映会レポート! 安彦良和:「新たなガンダムの歴史がここで始まる」

2月28日に上映が始まるOVA「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」だが、2月15日に先行上映イベントが開催された。

 

1979年に放送を開始した初代ガンダムのキャラクターデザインとアニメーションディレクターを務めた安彦良和さんによるマンガ作品として累計1,000万部を売り上げた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のアニメ第1章となる本作。安彦さんが25年ぶりにアニメ業界に復活するとともに、総監督・キャラクターデザイン・絵コンテを担当し、もっとも思い入れが深いというシャアとセイラの過去からジオン独立戦争の開戦に至る物語を描く。監督は今西隆志さん(「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」)、メカニカルデザインはカトキハジメさん(「機動戦士ガンダムUC」)、総作画監督は西村博之さん(「ダンボール戦機」)。幼いシャアに田中真弓さん、幼いセイラに潘めぐみさん、キシリア・ザビに渡辺明乃さん、クラウレ・ハモンに沢城みゆきさん、ジンバ・ラルに茶風林さん、ナレーションに大塚明夫さんなど、豪華キャストも見どころ。

 

2月15日に日比谷公会堂で行われた先行上映イベントには、安彦良和さん、田中真弓さん、潘めぐみさん、池田秀一さんが参加。オープニングショーでは、声優3人がドラマティックな演出で登場するなど、総勢2,000人の観客を魅了した。そして、本編上映後には、安彦さんを中心に製作秘話やガンダムに対する熱い想いが語られた。以下、コメント。

 

・安彦良和
やっとここまで来ました。大変長い道のりでした。20年間漫画をやっていて、皮肉なことに満足のいく作品はなかった。しかし、今回、自分の身の丈以上の作品が出来、とっても満足しています。分厚いスタッフを用意して頂いたことにとても感謝しております。今回の作品が、ガンダムにとってひとつのスタンダードになればいいなと思っています。新たなガンダムの歴史がここで始まるということで、報われれば、かつてガンダムに携わっていた僕としても幸せに思います。ガンダムを知らない、知らなかった、まだ知らない人達が、この作品を通して知って頂けたら感無量です。

・池田秀一
シャアと再会し、皆様にお会いすることができて、いささか興奮して震えが止まりません。世界最速ということで通常の3倍の速さでプレミア上映会を行っています今日は歴史的な第1歩です。青い瞳のキャスバルと、赤い惑星のシャア・アズナブル。これから、皆さんと一緒に堪能していきたいと思います。またしばらくお付き合い頂けたら、これほど幸せなことはありません。これからの、機動戦士ガンダム THE ORIGIN期待していてください。

・田中真弓
初めてガンダム作品に参加させていただきました。シャアという人物がどういう風にできあがってきたのかの起源を皆さんと一緒に楽しみたいと思っています。正直、ガンダムという作品をあまり知っていなかったのですが、私のようにガンダムを知らない方達にも、この作品を通してガンダム知ってもらいたいです。

・潘めぐみ
今回演じたアルテイシアは、大人達に囲まれる子供で、感情を素直に表現し、観客の気持ちを代弁してくれていたように思います。なので、演じたというよりは素直な気持ちで思いのままにやらせていただきました。36年前に『機動戦士ガンダム』が放送され、36年の時を経て、こうして携わらせていただき、みなさんと共にこの空間を感じられることを光栄に思っています。私は、足の震えが止まりません(笑)。精一杯、演じさせて頂きました。皆様の思い思いのガンダムと過ごしてきた時間とともに作品の気持ちと照らし合わせながら楽しんで頂ければと思います。