【Steam】アキバ総研Steamレビュー総決算!絶対に遊んでほしいPCゲームBEST5!

アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。公式からのお知らせもありましたが、9月30日をもってアキバ総研がサービスを終了することとなりました。筆者がゲームレビューを担当することとなって早4年以上となりますが、今回はこの4年間にプレイしたSteamタイトルの中から「これだけは絶対にプレイしてほしい!」という、独断と偏見で厳選したオススメの5作をご紹介したいと思います。ぜひぜひ、最後までご覧くださいませ!

第5位:目指すは最高の愛鳥家! 鳥を集める癒やし系カードゲーム「WINGSPAN (ウイングスパン)」

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  • 「WINGSPAN (ウイングスパン)」(Monster Couch)
  • ジャンル:ボードゲーム
  • 2020年9月18日発売
  • 価格:2,200円(2024年8月25日現在)
  • コピーライト:(C) 2020 Monster Couch
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本作は、「ドイツ年間ゲーム大賞2019」のエキスパート大賞受賞作である「WINGSPAN」のデジタル版です。プレイヤーの目的は、愛鳥家となって最高の鳥を発見し、自分が管理する野生動物保護区に誘致すること。最大5人のプレイヤーで競い合う戦略的なゲームでありながら、やさしいタッチの鳥のイラストや水彩画のような美しい背景のグラフィック、ゆったりしたBGM、やさしい鳥のさえずりの音声など、癒やされる要素が多く、リラックスしながら楽しめるのが特徴となっています。特に鳥の鳴き声は、実際の鳥の声をリアルに録音したものだというので驚きです。

遊び方はシンプルで、プレイヤーは各ターン、「手札から鳥を配置する」「餌箱から餌をもらう」「鳥に産卵させる」「手札を補充する」という4つのアクションからひとつを選ぶだけ。

ボードゲーム初心者でも遊びやすい作りとなっていますが、そのシンプルさの中で目標を達成するための戦略を組み立てる楽しさをしっかりと味わうことができます。オンラインプレイにも対応しているので、フレンドや見知らぬ誰かとバトルを楽しめるのも大きな魅力。また、新たなカードやシステムを追加するダウンロードコンテンツも配信されているので、さらに楽しみの幅を広げることができるのもうれしいポイントです。

ちなみに私事ながら、本作「WINGSPAN」はこのSteam版で大ハマりして、後にNintendo Switch版とスマホアプリ版も購入しました。

第4位:難解な未解決事件の真相にたどり着けるか? パズルテイストの推理アドベンチャー「未解決事件は終わらせないといけないから」

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  • 「未解決事件は終わらせないといけないから」(Somi)
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 2024年1月18日発売
  • 価格:800円(2024年8月25日現在)
  • コピーライト:(C) 2024 Somi
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本作は、とある未解決事件をめぐる推理アドベンチャーゲームです。

主人公は、12年前に警察を退職した清崎蒼という人物。清崎は12年前に犀華ちゃんという少女が行方不明となった事件の捜査をしていたのですが、聞き込みや捜査を繰り返すも未解決事件となってしまっていました。そんな清崎のもとに、ひとりの若い警官が訪れて、「犀華ちゃん行方不明事件」を終わらせるよう協力を要請する……というのが、本作のあらすじです。レトロゲームを思わせる、黒を貴重としたドット絵風のグラフィックデザインも相まって、ミステリアスな雰囲気が漂います。

ゲームのメイン画面は、LINEなどのメッセージアプリやSNSの画面を思わせるようなインターフェイスとなっています。この画面上にどんどん関係者たちの証言が表示されていくのですが、本作の大きな特徴は、これらの証言があくまでも「主人公の記憶」であるという点。証言の時系列がバラバラだったり、発言している人物自体が違っていたりと、あやふやな部分が多数存在するため、プレイヤーは証言の発言者を正しい人物に再設定したり、正しい時系列順になるように並び替えていく必要があります。

このジグソーパズルを解いていくような独特の謎解きが面白く、さらにこの謎解きの果てに到達する「未解決事件の真相」も非常に魅力的。ミステリー小説や刑事ドラマが好きな方も、きっと満足いく内容だと思いますので、ぜひ、腰を据えてじっくりと結末まで遊んでみていただきたいと思います。

第3位:六角形のタイルをつなげて美しい村を作ろう! ひとりでじっくり楽しめるリラックスパズルゲーム「Dorfromantik」

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  • 「Dorfromantik」(Toukana Interactive)
  • ジャンル:パズル
  • 2022年4月28日発売
  • 価格:1,420円(2024年8月25日現在)
  • コピーライト:(C) 2022 Toukana Interactive
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本作は、タイルを配置して村の風景を作り出していく、ひとりプレイ用のパズルゲームです。絵本を思わせるような素朴な味わいのグラフィックと、ゆったりとした癒やし系のサウンドが非常に心地よく、プレイヤーの心をリラックスさせてくれます。そんな本作の目的は、ステージクリアや敵とのバトルなどではなく、ひたすらハイスコアを目指すというものになっており、制限時間などもないため、まったり自分のペースで楽しむことができます。

遊び方は非常にシンプルで、山札から順番に配られる、平地や森林、線路や川など、さまざまな地形が描かれた六角形のタイルをくるくる回してフィールドに配置し、村を広げていくというのが基本ルールです。
しかし、どこにでも自由に置けるわけではなく、川や線路などの特定の地形は、絵柄がつながるような配置でしか置けません。

さらに、ハイスコアを目指すためには「○個以上の木を配置する」「○個以上の家を配置する」などのゲーム中に提示されるクエストを達成する必要があるため、地形同士のつながりをしっかり意識しながら、先を見据えたタイルの配置をしなければなりません。このパズルゲームとストラテジーゲームが融合したような独特のゲーム性と、絶妙な難易度設定に大きな中毒性があり、たとえゲームオーバーになっても、気づけば何度もリプレイしてしまう魅力があります。

余談ですが、筆者は本作「Dorfromantik」はこのSteam版でハマり、後にNintendo Switch版も購入しました。

第2位:美しいメイドが戦う! クールでスリリングなローグライク・デッキビルディング・カードゲーム「ファントムローズ」

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  • 「ファントムローズ」(makaroll)
  • ジャンル:ストラテジー
  • 2019年8月8日発売
  • 価格:1,500円(2024年8月25日現在)
  • コピーライト:(C) 2019 makaroll
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本作は、ランダム生成されるステージで敵と戦ってカードをゲットし、自分のデッキをどんどん強くしていく、ローグライク・デッキビルディング・カードゲームです。ゴシックな雰囲気の世界観や、黒と赤を基調としたスタイリッシュなグラフィック、主人公であるメイド・レイナのクールでキュートな姿など、ビジュアル面の魅力もたっぷりです。

 

 

このローグライク・デッキビルディング・カードゲーム(カードデッキ構築型ローグライク)というジャンルは、カードは引かず自分のデッキから自由にカードを選択してくゲームのこと。同ジャンルの草分け的存在である「Slay the Spire」が有名ですが、本作はそのエッセンスを取り入れながらも新たなプレイ感や斬新なシステムが満載です。

バトルでは、場に自分と相手のカードがズラッと並びます。カードは左から順番に処理されていくので、敵の行動予定を確認しながら、場のカードと手札を入れ替えていくというのがプレイヤーの基本的なアクションとなります。カードには使用するためのコストはありませんが、その代わり、一度使うと消えてしまいます。バトル報酬やショップでカードを集めつつ、どのタイミングでどのカードを使用するかという戦況の見極めがスリリングで楽しく、繰り返し遊びたくなる中毒性がバツグンです。

そんな本作は、スマートフォンアプリ版となる「ファントムローズ スカーレット」の他、続編となる「ファントムローズ2 サファイア」やそのスマートフォンアプリ版もリリースされています。スマホ版は基本プレイ無料となっているので、気になる方はまずはスマホで遊んでみるのもよいかと。ちなみに筆者は本作、グラフィックもゲームシステムもすべてが非常に好みでして、2はもちろんスマホ版もすべてプレイ済みだったりします。オススメです。

 

第1位:ドハマリ必至! “死”を繰り返して強くなる、無限に遊べる傑作2Dアクション「Dead Cells」

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  • 「Dead Cells」(Motion Twin)
  • ジャンル:アクション
  • 2018年8月7日発売
  • 価格:2,480円(2024年8月25日現在)
  • コピーライト:(C) 2018 Motion Twin
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本作は、2D横スクロールタイプのアクションゲームです。
ドットで描かれた鮮やかなグラフィックが特徴で、レトロゲーム好きの方はこのビジュアルだけでもワクワクしてしまうのではないでしょうか。そんな本作の主人公はスライムのような形状の「細胞」。この細胞は、死者の体に乗り移ることでその体を意のままに操るという性質を持っており、こうして誕生した“戦士”をプレイヤーが操作することとなります。なんだかちょっとダークなこの設定も面白く、グラフィックと相まって不思議で独特の世界観が形成されています。

 

 

プレイヤーは戦士を操作して、舞台となる謎の牢獄からの脱出を目指します。基本操作は、攻撃、ジャンプ、クルッと前に回転するロールの3種。攻撃には武器とスキルがあり、道中、敵や宝箱からドロップしたものや、店で購入したものなどをそれぞれ2つずつ装備できます。この武器やスキルのランダムドロップが本作における大きな魅力のひとつで、近距離や遠距離、盾などの多彩な武器と、投げると爆発するグレネードや設置すると敵を自動的に攻撃するトラップなどの多彩なスキルを、ときに取捨選択しつつ、最強のビルドを築き上げていくワクワク感がたまりません。さらに、遊ぶたびにステージ構造や敵の配置、ドロップする武器やスキルなどがすべて変化する「ローグライク」のシステムが採用されている点も魅力で、飽きることなく何度も繰り返して楽しめます。

ゲームオーバーになると獲得したアイテムやお金はすべて消失してしまいますが、次回以降のプレイに引き継がれる強化要素が複数用意されるので、遊べば遊ぶほど強くなり、周回がどんどん楽しくなっていきます。
その中毒性は、まさに“沼”。そんな沼に完全にハマった筆者は、本作、Steam版のみならず、Switch版、PS版、そしてスマホアプリ版まですべて購入済みだったりします。一度遊べばヤミツキになる「Dead Cells」の面白さは、ぜひひとりでも多くのゲーマーの方々に体験していただきたいと、強く思います。

 

厳選した5タイトル、気になるものはあった?

というわけで、筆者がこの4年間にプレイしてアキバ総研の記事で取り上げたSteamゲームの中から、完全主観によるオススメゲームランキングをお送りしました。ランキング形式をとりましたが、5タイトル、どれも同じぐらい胸を張ってオススメしたい良作中の良作です。ぜひ、気になるタイトルを遊んでみてくださいね。

百壁ネロ

百壁ネロ

ゲーム買いすぎちゃう系ライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「轟運探偵の超然たる事件簿 探偵全滅館殺人事件」(星海社)、「ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話」(PHP研究所)など。
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