街中がクリスマスムードでいっぱいになる12月。この雰囲気にはまだまだ慣れないアラサー女子のずんだ里美です。こんにちは。
世の恋人たちにとってはクリスマスまっしぐらなこの時期に、アキバ総研では腐女子歴15年(現在は現役をちょっぴり退き中)のずんだによるオタク女子コラムが始まりました。なんだかミスマッチですが、お許しください。
オタク女子たちの12月は、ある意味、忙しい
オタク女子にとって、この時期はある意味毎日が勝負です。え? 恋人探しに躍起になるのかって? そんなわけないじゃないですか。12月といったらコミケですよ。コ・ミ・ケ。年に2回のビッグイベントですからね。
私も現役オタクのころは毎年、冬コミにサークル参加していたものです。ジャンルは「デジモン」だったり、「ガンダムSEED」だったりしました。時代を感じますね。今でも人気の「ヘタリア」で活動していた時期もありましたよ。
クリスマス時期はオフ(※1)を諦め、コピー本の原稿にやっと手を付け始めたりしていたころだったなあ。クリスマスパーティーなんてしてる場合じゃありません。
(※1)オフセット本。印刷所に入稿し印刷・製本する本を総称して「オフ」と呼ぶことも
ちなみに、コピー本は前日……いや、当日の朝までが勝負です。大体のオタク女子は、ギリギリになればなるほど力を発揮するものなのです。あっ、でも会場製本だけは、避けたいところですね!
また、ガチで年末に行われる冬コミは年末大掃除をやることすら許してくれません(ただし今年の冬コミは30日までなので、31日にお掃除できますね★)。
忙しいのはサークル参加する女子だけじゃありません。買い専のオタク女子たちだって、大好きな大手サークルさんの新刊状況を本気で心配したり、当日どうやって壁サークルさんを効率よく回るか考えあぐねたりと忙しいのです。体力作りと使い捨てカイロと差し入れの準備も忘れてはならないところ。友達に頼まれた大手さんの新刊購入メモも重要です。
やっぱり彼氏よりも、オタ活
コミケに行かないオタク女子たちだって頭の中は大忙しです。「○○(大好きなキャラクター)だったらどんなクリスマスを過ごすだろう♪」という妄想がはかどること。「あの2人(もちろん男同士のキャラクターです)が六本木のイルミネーションの中を歩いていたら……きゃー!」と頭の中はいつでも、いまイチ押しのカップリングのことばかり。なんといっても12月は恋人たちの季節ですから。
そんなオタク女子だって、実は普通の女の子な一面も持っています。実はとってもイマドキのオシャレな女の子だったり、パンピー(※2)のイケメン彼氏がいたり……。最近のオタク女子は侮れません。
(※2)一般ピープル(一般人)のこと。もともとは1970年代に流行した言葉
パンピーの彼氏はオタク女子の頭の中を知りませんから、クリスマスにはきっと素敵なサプライズデートを計画してくれて、豪華なプレゼントもくれるでしょう。そんな時のオタク女子は、めいっぱいの笑顔で喜びつつ、頭の中では「これは○○と○○(大好きなカップリングの2人)だったらなあ」と妄想しているはずです。
なかには「私、クリスマスイブは(原稿で)忙しいの」とクリスマスデートを断るオタク女子もいるでしょう。切羽詰まっているのですから、仕方ありません。許してあげてください。そんなときに「クリスマスくらいオタクをやめろよ!」なんてことを言うのはNG。“理解のない彼氏”のレッテルを貼られてしまいますよ……!
まあ、オタク同士で付き合っていればそんな心配もないのですけれどね! やっぱりオタクはオタクと付き合うに限ります! 年末はコミケデート、楽しんできてくださいね!
(文/ずんだ里美)