春アニメとの別れを惜しむ間もなく、夏アニメのスタートも気づけばすぐそこ。「夏の新作アニメ注目作品紹介」第2回目のテーマは”ワケアリ×ドラマティック“。劇的な出来事が起こりやすいと言われる夏、さまざまな事情を抱えたキャラクターたちの物語に感情を揺さぶられる4タイトルをご紹介!
キャストやスタッフなどの詳細情報は、「2016夏アニメ」にて掲載中!
■orange
高野苺さんが「月刊アクション」にて連載していたマンガが原作で、2015年12月公開の実写映画版は興行収入32億円を記録。高校2年生の菜穂のもとへ10年後の自分からの手紙が届いたことをきっかけに、未来を変えるため行動していく高校生たちの恋と青春を描いたSFドラマだ。
これから起こる出来事が書かれた手紙より、転校生の翔を好きになること、そして翔が亡くなってしまうことを知った菜穂。物語は「翔のいない未来を変えたい」という願いを主軸に展開されるが、見どころは高校生6人の繊細な関係や感情の交錯。儚くも美しい青春の情景を丁寧に表現した映像、音楽にも注目したい。
■91Days
監督を「鬼灯の冷徹」の鏑木ひろさん、シリーズ構成を「僕だけがいない街」の岸本卓さんが務めるオリジナルアニメ。主人公は、家族を殺したヴァネッティファミリーへの復讐のため、ドン・ヴァネッティの息子ネロに近づくアヴィリオ。復讐に囚われた男の”91日間”が描かれる。
アヴィリオとネロが対峙するキービジュアルが印象的な本作。しかしシンプルな復讐劇では終わらず、マフィアの世界で生きる男たちの感情が絡み合い、複雑な人間関係が展開されそうだ。予測不可能なストーリー、緊張感に引き込まれるアニメーション、人気男性声優陣など、どの要素にも死角がない。特に、シリアスでディープな大人の物語を楽しみたい人は必見だ。
■planetarian~ちいさなほしのゆめ~
「Kanon」「AIR」「CLANNAD」といった”泣きゲー”で知られるKey/ビジュアルアーツが2004年に発売したデジタルノベルをアニメ化。荒廃した封印都市を舞台に、少女型ロボットと迷い込んだ男の交流を描くSF感動作。
人々に見捨てられた「封印都市」で、30年間客を続けていたロボット・ほしのゆめみ。孤独な環境に置かれていても身体が壊れかけていても純粋で健気な彼女の姿には、愛しさと切なさがこみ上げてくる。なお、本作は9月3日公開の劇場版「planetarian~星の人~」へとつながっていく。星をテーマにした美しいストーリーは、劇場上映でさらに輝くことだろう。
■アルスラーン戦記 風塵乱舞
田中芳樹さん(原作)×荒川弘さん(作画)が「別冊少年マガジン」にて連載中のマンガが原作で、2015年4月~9月に放送されたTVアニメの第2期にあたる。国を追われた少年王子・アルスラーンを主人公に、権謀術数渦巻く壮大なストーリーを迫力のアニメーションで描き出す、大河歴史ファンタジーだ。
本シリーズの魅力のひとつは、個性豊かなキャラクターたち。過酷な旅を通じて成長していくアルスラーン、彼とともに行動するダリューン、ナルサス、エラム、ファランギース、ギーヴらが今度はどんな選択をし、どんな戦いを繰り広げるのか、新キャラクターがどう絡んでくるのか。ファン待望の最新作が”突撃開始(ヤシャスィーン)”する!