【ガンプラ「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」レビュー】成型色を生かし、お手軽加工で究極のゼータガンダムを組み立てる!

「YU-GOのキャラクターモデリングLABO」第7回目はBANDAI SPIRITS「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」を組み立ててみました!

YU-GOのキャラクターモデリングLABO 第7回 「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」

1985年に発売された「1/100 MSZ-006 フルアクション ゼータガンダム」発売から38年。
その間に完全変形をするゼータが数多く発売されてきましたが、今回のキットはこれまでに積み上げられた技術の集大成とも言える気概を感じます。

それでは、まずはボックスアートから見ていきましょう。

 

カトキハジメ氏の描くゼータが中央に配置され、いつもながらのハイセンスなパッケージとなっています。

それでは、箱を開けていきましょう!!

色とりどりなパーツがぎっしりと詰まっており、ワクワクさせられますね

エッジがシャープになっており、ここからも期待感が高まります。成型色のホワイトもいい感じです。

グレーのパーツ。こちらもモールドがシャープに成型されています。

アンテナは、可動アンテナと固定アンテナの2種が用意されています。

 

レッドのパーツは、深みのある赤で成型されていますね。

 

ブルーのパーツも、いい感じの青で成型されています。

 

フェイス部分はイケメンでシャープな仕上がりです。

カメラアイもクリア成型なので、いろいろと加工したくなりますね。

 

ビームサーベルもお約束のクリア成型となっています。

今回はこれらの成型色を生かした仕上げにしていこうと思います。

ちなみに同スケールのカミーユ•ビダンも付属。細部まできれいに彫刻されています。

 

 

最新モードのZガンダムのプロポーションをチェック!

というわけで、さっそく組んでみました。

初めて見た時に衝撃を受けた、TVアニメの設定画に近いイメージのゼータガンダムが完成しました。
それでいて、各部のモールドやプロポーションが現代風にアップデートされているのが素敵です。

 

フェイスマスク部分は、並々ならぬコダワリを感じる造形です。

  

背面バーニア部分周辺は情報量が多く、少し味付けをしてみたくなりますね。

 

足裏も細かく彫刻されています。銀色の別パーツがいいアクセントになっています。

 

可動範囲が広いため、このように派手なポージングも可能です。

グレネード・ランチャーが付属。

 

ハンドパーツも平手などさまざまなパーツが用意されているので、表現の幅が広がりますね。

 

衝撃の薄さ! ウェイブライダーに変形!

それでは続いてウェイブライダーに変形させていきましょう!!

 

まずは頭部アンテナをたたんで……

首を内部に押し込み、同時に胸パーツを上に持ち上げます。

さらに両腕を前に持っていきます。

両脚を左右に大きく広げて動かします。少し難しい変形過程ですが、落ち着いてゆっくりと変形させていきましょう

 

背面のフライングアーマーも前面に移動させて、変形させていきます。

 

変形完了!! ウェイブライダーの形状も、上下の厚みもバッチリいい感じです!!

 

設定では0.5秒ほどでMS形態からウェイブライダー形態へ変形を完了するそうですが、実際に変形させようと思うと、なかなか大変(笑)。

説明書を見ながらじっくり変形させるもよし、説明書に記載されているQRコードを読み込むことで再生できるバンダイホビーサイトの変形徹底解説ナビゲーション動画を参考にしながら変形させるもよし。アフターケアもバッチリです。

 

お手軽加工でグレードアップ!

 

それでは、いつも通りの「お約束」で、少し手を加えていきましょう!!

パーツは鉄ヤスリ、ゴッドハンドの「神ヤス」、ウェーブの「ヤスリスティック」などの各種ヤスリを用いて、ゲート跡の処理や面出しなどをていねいにやっていきます。

 

細かい個所のヤスリがけにヤスリスティックは便利です。

 

このように細かいバーニア部などは、竹串にセットしてから作業すると、パーツ整形〜塗装も楽になります。

 

チャームポイントを加えたかったので、ガイアノーツの「アイスコバルトブルー」を使って、スプリッター迷彩を施してみました。
明度差もほどよい感じに仕上がります。成型色仕上げは、失敗を恐れずにいろいろな技法をトライできるのがいいですね。

 

バーニアの赤い部分には、「プライマリーメタリックレッド」を塗装。
本体色はGSIクレオス「Mr.メタルカラー アイアン+ブラック」を塗装してから、少し磨いています。
このような細部の塗装もいいアクセントになります。

 

頭部のカメラアイがクリア成型だったので光らせたくなり、簡易電飾を施してみました。後頭部パーツに穴を開けて、3mmの緑色LEDの先端をカットして仕込んでいます。

 

電源はボタン電池(CR2032)に直結してテープで固定。前から見えない角度でセッティングしています。展示会やコンテスト用の「よそいき」の電飾ではなく、「ラフでカジュアル」な電飾もお手軽なので、挑戦してみてはいかがでしょうか?

 

 

頭部インテーク部は、組む前に「Mr.カラー GX1クールホワイト」で塗装して、グロスに仕上げています。特に顔は魅せ場になるので、このようにトーンを変えたりしてポイントを加えるとよいアクセントになります。

 

根気強くマーキングデカールを貼って完成!!
最後に、全体にGSIクレオスの「Mr.スーパースムースクリアーつや消し」を吹き付けています。

理想のゼータがここに誕生しました!

 

バストアップ。スプリッター迷彩がほどよいチャームポイントになっています。

 

マスクはかなりイケメンです。こちらもガンプラ製作のお約束で、頭部アンテナはシャープに尖らせています。

 

フライングアーマー部もデカールを貼ることによって情報量がさらに増します。

  

ビームサーベルは根本にうっすら白を吹いて、グラデーションをかけるとお手軽にいい雰囲気になります。

 

ウェイブライダー形態。航空機としての説得力がさらに増した感じです。

 

バーニア部の細かい部分も塗り分けておくと、完成した時に見映えがします。

 

いかがでしたか?
「原点への挑戦」がテーマの本キットは、エッジの表現なども含めて僕たちが衝撃を受けたゼータガンダムに、最も近いイメージのプラモデルだと感じました。また、変形機構や組み立てやすさも考慮されており、説明書を信じて素直に組めば破損の心配もほとんどなく遊べる優秀なキットだと言えます。

最初に完全変形するゼータが発売されてから早くも38年。究極と言ってもよい完成度のキットが発売されたわけですが、今後出るゼータがどのようなキットになるか今から楽しみですね。

それでは、次回の作例でお会いしましょう!!

BGM:”水の星へ愛をこめて”森口博子
   “星空のBelieve”鮎川麻弥

(記事/YU-GO)

【商品情報】

■MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka

・発売中

・バンダイスピリッツ

・メーカー希望小売価格:7,150円(税込)