社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の製作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
■第93回 MODEROIDクイーンサイダロン
今回は、前回ご紹介したグッドスマイルカンパニーの「MODEROIDキングスカッシャー」と同日に発売された「MODEROIDクイーンサイダロン」のご紹介です!
当初は「キングスカッシャー」のみレビュー候補にあがっていたのですが、やはりクイーンサイダロンを無視することはできない! ということでレビューを敢行!
いや、レビューを「やってやるぜ!」
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⇒俺は今、猛烈にプラモを作っているッ!「MODEROIDキングスカッシャー」を声優・泰勇気が徹底レビュー
キングスカッシャーと対をなすデザインのパッケージ。
「ジョワッ!」
キングスカッシャーと同時に組み立てたので、毎回最後にお届けしている「プラスひと手間」を先に施してあります。シルバー成型のパーツをシルバーで塗装してありますが、それ以外は素組となります。
ご覧のとおり、スタイルは完璧な再現度。変形時にボディに収納しなければならないはずの頭部も、ギリギリの大きさを保っています。
背負い物のないすっきりした背中。
ゴーグルはクリアパーツ。内部には変形時などに発光演出のあるツインアイのモールドがあります。額と胸部のグリーンとイエローの模様は塗装済みパーツ。赤い丸はパーツ分割です。
膝の黒い帯の部分がシール。それ以外はすべてパーツ分割による色分けとなっています。
シールドは青いパーツ上のゴールドとシルバーの部分が塗装済み。塗装の精度は高いです。そのほかはパーツ分割による色分けです。
可動の一部をピックアップ。
頭部はボールジョイント接続ですが、襟があったりもするので左右の回転はこのくらいまで。前後には大きく動かせます。
肘の球状の関節は少し引き出すことができて、90°弱曲げられます。
さらにその球状の部分と前腕間に回転軸があるので、肘を曲げる時の前腕の向きに制約がありません。
シールドは腕部のクロー基部に引っかける形で固定して装備。前腕の銀色の丸い部分もパーツ分割です。
肩は上方向と前方向へのスイング可動があり。腕部は二の腕と肩の間にもロール回転軸があります。横方向への開脚はご覧のとおり。キングスカッシャーにあった太ももから下のロール回転は、構造が異なるためありません。
膝は90°ほど曲がるので片膝立ちも可能です。
足首はキングスカッシャーと同様に、つま先は追従しませんが踵の部分が内側に傾くので、意外と接地性は高いです。
パンサークローの変形は差し替えで再現。
クローは左右に装着可能。シャープなアクションが似合います。
別売りの「THEシンプルスタンド」を使ってさらにスピード感のあるポーズをとらせてみました。つま先はある程度上下に可動するので、表情がつけられます。
手持ち武器は槍とムチが付属。ムチはリード線になっているので、自由に曲げられます。
「オラオラオラ!」
各武器は武器持ち手に装備可能。
槍も武器持ち手に持たせられます。手首パーツは、ほかにも左右の平手が付属。
肩や腕部の可動が優秀なので、槍は両手で構えさせることもできます。
続いて、いよいよ変形です。
それでは、血圧を上げていきましょう!!
「ぬぅぅぉぉぉおおおおおお!!!!!!」
え、MODEROIDは血圧上げなくても変形できるの?
「やってやるぜ! ヤリパンサー!」
まずシールドを取り外します。
股関節を左右に広げます。膝から下の装甲を、太ももを覆うように移動しながらつま先を折りたたみ、踵ブロックからさらにヤリパンサーの踵パーツを展開。
パンサークローを引き出して定位置へ。手首は変形用の小ぶりな物に交換しておいたうえで、いったん手首付け根を取り外し、手首を腕部側に収めるようにして再度取り付けます。
これでヤリパンサーの前足が完成。
後頭部の頭部飾りを上方へ引き伸ばします。
胸元と腹部のハッチを開きます。
背面のハッチも開いておきます。
襟がアームになっているので、それごと頭部を持ち上げます。
頭部を動かしながら頭部飾りを胸部に入れ込んでいきます。
そのまま頭部飾りを腹部まで貫通させます。このギミックは面白い解釈ですね!
肩アーマーを真上に起こして腕を背中側に持ち上げます。
そのままクイーンサイダロンを後ろに倒していくと、ほぼヤリパンサーの完成。
仕上げにシールドを取り付けてばっちり完成です!! いや~見事な変形ですね! クイーンサイダロンのプラキットはTV放映当時の食玩しかなかったので、本当にこれは待望のキット化ということになります!
つま先を畳むことで、脚部の装甲がロックされるのにも驚きました。
頭は多少上下に動くだけでなく、口も開閉可能。
真上から。ボディはシールドでほぼ覆われています。
真下から。キングスカッシャーと違って、クイーンサイダロンの背中に当たるのですっきりしています。
デフォルメ気味の体型ではありますが、可動は優秀なので躍動感あるポーズが楽しめます。
クイーンサイダロンの肩のスイング機構もいい仕事をしてくれます。
ラムネス「いくぞ! ダ・サイダー!」
ダ・サイダー「おうよ! ラムネス!」
「ロイヤル・スカーーーーッシュ!!」
ということでサムライオンと並べてみました。やっぱりクイーンサイダロンもレビューしておいてよかったです。といいますか、2体同日に発売してくれるという英断に感謝です!
続いてキングスカッシャーとのツーショット。
ッカァァァ!! こうなってくるとそりゃあ残りの守護騎士も並べたくなってしまいますねぇ!!
さぁ、TV放映当時以来30数年ぶりのキット化となったクイーンサイダロン。いかがでしたか?
「NG騎士ラムネ&40」は放映当時、女性からの人気も高かったと記憶しております。ダ・サイダーファン、あるいはラムネスファンだったあなたにもぜひお手に取っていただきたい!
ちなみに男性ファンの皆さまにお聞きしますが、複数登場する女性キャラクターのうち「誰派」でしたか? これはかなり意見が割れると思うんですよね!
……というようなお話を、いつか「ラムネ&40」ファンの皆さまと語り合ってみたいです。
今後のさらなるラインアップの発表を願って、今回はここでお別れです。それではまた別の記事でお会いいたしましょう。
あ、ちなみに僕は当時からずっと「ココア姫派」です。
【商品情報】
■MODEROID クイーンサイダロン
・発売中
・メーカー:グッドスマイルカンパニー
・価格:5,500円 (税込)
・ノンスケール
・全高:頭頂高約130mm
・原型制作:Mr.田(GOD BRAVE STUDIO)
・設計:瑞穂町デザインチーム
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。
©ASHI PRODUCTIONS 1990