かつては駄菓子屋の店頭の定番であり、今も昔も日本全国の子供たちを熱中させ続けているバンダイのカプセルトイブランド「ガシャポン」。2022年に45周年を迎え、いまや老若男女問わず親しまれる身近なホビーとして定着した感がある。
そんなガシャポンが、発売45周年を記念したプロジェクト「答えはガシャポンだ」の一環として、世界初となる立体映像を搭載したガシャポン自販機「GASHAPON ODYSSEY(ガシャポンオデッセイ)」を開発。2022年4月28日(木)より「ガシャポンのデパート」の2店舗(池袋総本店、キャナルシティ博多店)にて一般販売をスタートする。
ガシャポンといえば、硬貨を入れてガシャッとダイヤルを回し、出てきたカプセルの中身に一喜一憂するもの……というドキドキ体験が魅力であり、そこはどんなに時代が変わっても変わることがないはず。
しかし「GASHAPON ODYSSEY」は、そんなガシャポン体験を一歩先へと押し進めるもののようだ。
今回は、人気連載「ワッキー貝山の最新ガチャ探訪」でもおなじみのカプセリスト・ワッキー貝山さんによる先行体験会レポートをお届けしよう!
というわけで、こちらが「GASHAPON ODYSSEY」! 大型LEDディスプレイが設置された三角形の巨大な筐体と、まるで船の舵輪のようなハンドルが特徴だ。
この筐体に500円玉を2枚、計1,000円を投入するとODYSSEY(冒険旅行)が始まる! ワッキー貝山、いきまーす!
こんな感じで体験。視差効果で、ディスプレイの映像が立体的に見える仕組みになっている。
硬貨を投入するとディスプレイ内に、ラボのようなイメージの立体映像が展開。今回の先行体験では、4月28日より発売されるオリジナルキャラクターフィギュア「MATERIALS of the EARTH」を体験することができた。
宇宙の冒険旅行を経て地球にたどり着いた宇宙船が、地球を構成する「火、水、空、風、地」の5要素を具現化するというストーリーのもと、ランダムに表れる要素を組み合わせてキャラクター化。それがカプセルに入って払い出されるという仕組みだ。ガシャポンなのに、物語を楽しめるという未知のガシャポン体験に、ワッキーさんも手探り状態ながら楽しそう!
ハンドルをグルグルと回し、具現化する要素を決定。
今回は水のキャラクターが誕生した模様!
再度ハンドルを回転させて、逃げ回るキャラクターをカプセルに閉じ込めよう!
見事キャラクターを捕獲し、カプセルの中に封印することに成功したワッキー貝山さん。ガシャっと出てきたカプセルを手にして、にっこり。
1回1,000円のガシャポンだけあって、フィギュアの造形はハイクオリティ。クリア素材が使われており、見た目もゴージャスだ。
記念撮影!
「船の舵をとるようにハンドルを回し、何かが生成されるドキドキ感が素晴らしいね! 体を動かして得られたガシャポンは、最高の宝物になるでしょう。ぜひお子さんにトライしてもらいたいです。ガシャポン大好き少年だったかつての自分に、将来ガシャポンはこんな風に進化してるんだよ、と言って驚かしたい!!」(ワッキー貝山)
「MATERIALS of the EARTH」は、さまざまな企業、広告のマスコットを手がけるキャラクターデザイナー・吉井宏さんによるオリジナルキャラクターフィギュア。地球を構成する「火、水、空、風、地」の5要素をモチーフとしたデザインが特徴だ。
当初から立体化を意識した3Dデザインを行うことで、映像の中のキャラクターと実際に排出されるフィギュアの統一感を強めたという。
このキャラクターたちが、ディスプレイの中で生き生きと飛び回り、それがフィギュアとなって手元に届くのだ。元気に動くキャラクターを見てからフィギュアを手にすると、より愛着がわくというもの。
これはいい!
企画担当・近藤創さん(株式会社バンダイ ベンダー事業部事業開発チームマネージャー)にインタビュー!
──「GASHAPON ODYSSEY」の開発経緯を教えてください。
近藤 バンダイのカプセルトイブランド「ガシャポン」が今年45周年なのですが、世の中にもっと「ガシャポン」というブランドを知ってもらいたいということで、それを象徴するものを作ろうと思い開発しました。
──筐体のコンセプトは?
近藤 「未来のガシャポン」です。「オデッセイ」という名前にも込めているのですが、ガシャポンが辿ってきた45年間を冒険旅行と考えますと、これからの50年、100年と未来に向けても冒険旅行を続けていきたいということで、それを象徴するようなスペースシップをイメージした筐体となっております。
──ストーリーが設定されているガシャポンというのは、非常に新鮮でした。
近藤 ありがとうございます。未来感を出すということで、宇宙を旅するスペースシップがいろんな惑星に行って、そこの精霊を集めている中で、今回は地球の精霊を見つけ出しました。そこで、乗組員であるお客様の手で精霊を形にして、それを商品として手に取っていただこうという内容になっています。
商品が出てくるまで何が手に入るかわからないのがガシャポンなのですが、ディスプレイがあることで先に何が出てくるかが画面上でわかって、その映像と出てくる商品がリンクするというのが今回のポイントになっています。
──このギミックを活用すると、いろんなアニメやゲームのキャラとも連動できそうですね。「GASHAPON ODYSSEY」の開発期間、開発費はどのくらいでしょうか?
近藤 4年ほど前から、こういうコンセプチュアルなものを出したいという構想はありました。そんな中、今度ガシャポンが45周年を迎えるということで、「未来のガシャポン」というコンセプトができてきたのが去年です。そこから1年かけてここまできたという形です。
プロジェクト全体で、約1億円以上の開発費をかけて開発しております。
──今後のガシャポン展開について教えてください。
近藤 昨今、なかなか遠出ができなかったりエンタメが少なくなったりしている中で、「身近にあるエンターテインメント」として、カプセルトイそのものが再評価されているのかなと思います。そんな中でガシャポンも45周年を迎えたということで、たくさんのニュースを発信すべく、いろいろと準備をしてます。今後も世の中にインパクトのあるものを、続々と出していく予定ですので、引き続きお楽しみください!
「GASHAPON ODYSSEY」は2022年4月28日(木)から、「ガシャポンのデパート」の2店舗(池袋総本店、キャナルシティ博多店)にて一般販売をスタート。設置期間は2023年2月28日(火)までを予定しているとのこと。
ぜひ足を運んだ際は、巨大なハンドルを回して商品をゲットしていただきたい!