社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」。ルールは素組みで、1~2日の制作期間の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
というわけで、「声優・泰勇気の週末プラモ!」。第34回スタート!
第34回 新・合体シリーズプラモデル第1弾 合体 アトランジャー
さて、今回ご紹介するのは
ではなくて、
アオシマこと青島文化教材社さんが誇る合体シリーズが進化して帰ってきた、こちらのアイテム!
「新・合体シリーズプラモデル第1弾 合体 アトランジャー」です!
「アトランジャー」といえば、マニアックなロボットアニメ・キャラクタープラモファンならご存知の方も多いことでしょう! 46年前の1975年にアオシマ文化教材社のオリジナルロボットとして登場し、ここ数年で再びメキメキと知名度・人気を上昇させているレジェンドキャラクターです。
今でこそプラモメーカー各社で独自のキャラクターキット展開をすることが当たり前となっていますが、アトランジャーはその元祖と呼べる存在なのではないでしょうか!
今回のキットは、その「アトランジャー」を新たなにアレンジしたロボットのキットと、物語の主人公となる「穂鷹(ほだか)アトリ」という女の子のキットがセットとなっており、実質2つのキットがひと箱に収まった大ボリュームのキットとなっております。
スケールは「ノンスケール」ということで、スケールを無視してアトランジャーとアトリさんを組み合わせて遊ぶのが楽しい!!
パッケージ側面には塗装済み完成見本写真や、「合体アトランジャー」の解説などが載っています。
都合2体分のキットのランナーということで、カラフルかつかなりの枚数のランナーが箱に納められています。しかも色分け補助のためのシールはほんのわずか。アトリさんのお顔に関しては塗装済み表情違いパーツ3つと、無塗装の顔、それに水転写式デカールデカールまで付属! 組み立てるだけでもかっこいいアトランジャーとかわいいアトリさんを、お手軽に手にすることができます。
そんな組み立てのライブ配信模様はコチラ
TouTubeチャンネル「泰勇気の趣味」にてご覧いただくこともできます。
前編
後編
そして完成したのがこちら! まずはアトランジャーから!
冒頭にお見せした箱に描かれていたのが、46年前に発売されたアトランジャーのデザインだったのですが、いかがでしょうか! 「新・合体シリーズプラモデル第1弾 合体 アトランジャー」は原典の特徴を拾いつつ、ノスタルジーと目新しさとをあわせ持つ不思議な魅力の詰まったロボットに仕上がっております!
頭部はどこからどう見てもアトランジャー! 旧キットと比べて、立体感の増したデザインになっています。鳥の意匠を取り入れた胸部には、青いクリアパーツがさわやかに光ります。
腕や脚部にも鳥の羽のような装飾が見られます。赤いリング状のデザインも当時のデザインから引き継がれた特徴です。旧キットでは、このリングでパーツを押さえこんで固定していましたが、今回はそういう作りとなってはいません。ちなみにこのキット、旧キット同様に接着剤を使わず組み立てることができます。
巨大ロボットお約束のウイングはV型ではなく珍しくΛ型。肩アーマーも、滑らかなラインとシャープな部分が見事に共存。
脚部を後ろから見れば、ご覧のとおりメカニカルなデザインを確認することができます。
それでは気になる可動範囲を見てみましょう。
首の接続部はL字に曲げられるジョイントが仕込まれているので回転も可能ですし、ジョイントの向きを変更すれば前後左右に傾けることもできます。
肩の接続自体は軸ですが、回転や上下前後のスイングもできますし、可動範囲としては十分です。
肩ブロックの下と肘の上で、ロール回転が可能。肘は90°ほど曲がります。
手首は交換手首もあるということで着脱が楽なボールジョイント接続。回転させたり、スナップを効かせたりできます。
胴体は胸部の中と腰部との関節で、前後左右へ大きく屈伸が可能。腰の接続部でも回転可能。
ウイングの付け根にも可動部があります。
前後左右の開脚はかなり広いです。
太ももの上でロール回転。膝はかなり深く曲げることができます。
足首関節は上下可動、スネとの付け根でロール回転、足首とジョイントの付け根でもロール回転が可能なので、接地性はなかなかいいです。
続きまして、可動を生かしてアクションポーズ!
地に足をつけた力強いポージングが決まる。これぞスーパーロボット。
平手を利用してこんなクールなポーズも。意外とかっこよく決まります。
そして背中にジョイント穴があるので、市販のスタンドなどを使えばこんな飛翔ポーズも!
初代アトランジャーからは武器も引き継いでいます。それがこの「ブロークンカッター(剣)」と「ミラクルディフェンダー(盾)」です。どちらも元のデザインから格段にかっこよくアレンジされています。
ブロークンカッターは、左右の「武器持ち手首」に持たせることが可能。
ミラクルディフェンダーは武器持ち手首にグリップを組み付けつつ、腕部のジョイントの羽飾りを取り外したところへ固定。
元祖ブロークンカッターより数倍大きくなったので、迫力のあるポーズもばっちり!
ミラクルディフェンダーも大型になり、防御力が大幅アップ!
関節の優秀さもあり、ブロークンカッターは両手持ちが可能に。
大きく飛び上がって力いっぱい剣を振り下ろす! そんなスーパーロボットなポーズもなんのその!
さて、続いてもうひとりの主役「穂鷹アトリ」さんを見ていきましょう。
ちなみにシールを貼り付けておかないと、アトリさん本人から「こんなの完全に痴女じゃない!!」と言われかねないので、気を付けましょう!
大胆な衣装の穂鷹アトリさん。お肌の色はやや白く髪も明るめで、元気な表情の女性です。どうしてこのような衣装なのかは電撃ホビーウェブ掲載のコミックをご覧ください。
クリアパーツが美しい頭部は、ボールジョイント接続。可動はご覧の通り、前後左右の屈伸、回転が可能。
肩関節もボールジョイント接続で、回転させたり水平方向への腕の持ち上げが可能。
上下と前後への、若干のスイングも可能。
肘は90°以上曲げられ、二の腕でロール回転。手首は可動ジョイントを用いて接続されているため、回転や若干のスナップを効かせることが可能です。
胴体の可動。まず胸部の切れ目でボルトジョイント接続による前後左右、そしてひねりが可能。
腰部分でも前後屈伸。
前後左右開脚も柔軟。
太ももの途中でロール回転。膝は180°近く曲がります。
足首付け根のロール回転はなく、つま先を伸ばしたり持ち上げたりといった可動と、足の甲あたりで横方向のスイングが可能。
力を抜いた平手や
ぐっと握った拳。
アトリさんも武器持ち手首があり、アトランジャーの武器を持たせることが可能。
しかも可動範囲はかなり優秀で、武器を両手で持たせることもできちゃいます。
後頭部はジョイント穴付のものもあり、交換することでアトランジャーの腕の飾りとジョイントパーツを組み合わせた髪飾りなどを装備させることも可能。軸の径があっていればいろいろな物が装備できそうです。
また、ブロークンカッターとミラクフディフェンダーのパーツを組み替えて……
アトリさんの腕部のジョイントに接続が可能。腕に固定するタイプの武装になります。
手首も指を広げたものに交換してみました。
さらにさらにアトランジャーのパーツを使った合体も可能。
まずはアトランジャーを分解。
腰部ブロックにオプションパーツを追加してこのようなブロックを組み立てます。
つま先を変形。
ミラクルディフェンダーも分解し、各ジョイントパーツを使用してウイングパーツを組み立て。
アトランジャーのこれらのパーツと黄色い翼パーツを、ジョイントパーツなどを用いて合体。
アトリとの合体形態の完成となります。
アトランジャーの腕部にも付属のスラスターパーツなどを取り付けて、ブースター付パンチが完成。
アトランジャーパーツをアトリさんに接続。飛行ユニット兼サブアーム的な装備になります。
後ろから見るとこんな感じ。背負っているものが大きいので、アトリさんの自立というよりはアトランジャーの足を支えにして立たせている感じです。
ここまでは合体ギミックの数々でしたが、合体するということは分離もするということ。かつての「合体シリーズ」のように、今回のシリーズも個性豊かな分離メカ形態があるのです!
まずはアトランジャーの頭部、それと胸部飾りを組み替えたもの、さらにジョイントパーツを使用して
グランドタイガーが完成。小型の高速ジェット機というところでしょうか。
続いて胸部を中心にご覧のパーツを組み合わせて
マイティーバードが完成。現代人の常識では理解が難しい神秘のメカ。それもアトランジャーの分離メカの魅力です。
こちらはレッドウィングと腕、ブロークンカッターを使った分離メカ
レッドクリッパーです。ロボットに合体する飛行物体としては、まとまりのいいメカじゃないでしょうか。
最後は下半身とミラクルディフェンダーを中心とした分離メカ。
ターゲットキャリア。脚部をアームとして使用する作業メカみたいですね。
さぁ、こちらが新しいアトランジャーの分離メカたちです。このほかにもアイデア次第でさまざまなメカが作れます。自分だけのオリジナルメカを作って、みんなに自慢しちゃおう!!
また、説明書には載っていないものの、さまざまなメディアで見られる飛行形態ももちろん再現可能。頭部の接続位置が「合体シリーズ」らしい形態です。
ただし、この形態だとまだアトランジャーのパーツが余ってしまいます。そこで僕は「アトランジャーのパーツを使い切る」を目標に、飛行形態を考えてみました。
さて、いかがでしょうか。きっとこれをご覧のみなさまも「私ならこうする!!」といったアイデアがあることと思います。ぜひあなただけの飛行形態を生み出してみてください。
さて、実質2つのキットをレビューしたことになるので、今回もものすごいボリュームの記事になっていることと思いますが、ここでいつもの「もうひと手間」を軽く施してみたいと思います。
ジャン!
黄色いパーツの中でも装飾品と思われる部分のみゴールドで塗装。ブロークンカッターもシルバーで塗装。そして二の腕と太もも、スネの赤いリング状の部分には百円均一で買ってきた赤いラピーテープを貼り付けてみました。ラピーテープはメッキのような輝きを見せてくれるのでポイントを押えて使用すると少し豪華に見えます。
豪華になった髪飾りにアトリさんも笑顔でVサイン。
金色の重厚感がいいですね。赤いラピーテープの輝きも、よきよき。
神秘的なスーパーロボットといった印象が強調されたのではないでしょうか。
というわけで簡単には語りつくせないほど遊びが広がりそうなこの「アトランジャー」、いかがでしたか?
正直言って今回ご紹介した遊びは、このキットが秘めるポテンシャルのほんの一部に過ぎません。パーツの組み合わせを極めるもよし、ガチで塗装して製作するもよし。
それにアオシマONLINE SHOPにて予約受付中の「合体アトランジャーΩ」や、今後発売予定の「合体ムサシ」などと組み合わせればさらにオリジナルロボの可能性が広がることでしょう。
今回の「新・合体シリーズ」は個人的にもとてもうれしい出来事だったりします。
「アウトサイダー・プラモデル・アート―アオシマ文化教材社の異常な想像力―」という書籍があるのですが、実は私もその本の中でアオシマさんの合体シリーズの作例を製作させていただいていまして、合体シリーズの復活を心待ちにしていたのです。
いったい今後どのような物語が展開され、どのようなアイテムが登場するのか(コミックの中には「シャイアード」の名前も)、非常に楽しみです。
それではまた!!
個人的に製作したレッドホークヤマトも!
こちらはとある展示会にて。
ああああ!! もう一度作りたい!!
【商品情報】
■新・合体シリーズ 合体 アトランジャー仕様
・発売中
・価格:9,680円(税込)
・プラスチックモデル スナップ方式接着剤不要キット・色分け成型
・素材:PS、ABS、PE
・ノンスケール
<セット内容>
・アトランジャー
[全高約17㎝/アトランジャー本体、剣、盾、共通内蔵フレーム]
・穂鷹アトリ(ほだか・あとり)
[全高約14㎝/穂鷹アトリ本体、顔3種、手首5種]
・デザイン:貞松龍壱
・原作・発売:アオシマ
・企画・設計:ランペイジ
プレゼントキャンペーン概要
<賞品>
■「新・合体シリーズプラモデル第1弾 合体 アトランジャー」を抽選で2名様にプレゼント!
<応募要項>
・応募期間:2021年6月29日(火)~2020年7月6日(火)23:59
・当選人数:2名様
・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
・賞品発送:順次発送予定
・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付
<注意事項>
・応募には会員登録(無料)が必要です。
・応募はひとり1回に限らせていただきます。
・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。
同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合
不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合
ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合
ご登録いただいたご連絡先・お届け先情報の不備により、賞品がお届けできない場合
賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合
ご応募に関して不正な行為があった場合