前回は特別編ということで、コレクションの中から、昭和レトロなカプセルトイを振り返らせていただきましたが、いかがでしたか? 自由に遊んだがゆえのダメージガチャを包み隠さずレビューできたので、過去の自分と向き合った感じがしてなんかスッキリ! 初心に返って、改めてガチャ探訪の旅ができそうです。
さあ、今月はどんな出会いがあるのか楽しみ! 最後まで読んでくださいねっ。
さて、今回は初心に返ろう!と言うことで、新規メーカーさんをご紹介! 2019年にガチャ市場に参入したばかりの「ブライトリンク」さんにスポットを当ててみましょう!
実は先日、私のTwitterアカウントに「ガチャっと!」というアカウントからフォローしていただきました。同じガチャ好きの方からのフォローかな?と思ってよくよく調べたところ、2018年に創業したブライトリンクさんのカプセルトイブランドとのこと。おりしも近所のスーパーで、カプセルサイズのドライ盆栽が作れる「ガチャ盆」を手に入れたタイミングでの出来事だったので、一方的に親近感を持ち、即フォローバックさせていただきました。
「ガチャっと!」のコンセプトは、今までのカプセルトイにはなかったような「かわいい」「面白い」「楽しい」をテーマにした商品づくりを心がけ、老若男女に愛される斬新な発想のガチャをお届けすることだそうです。これからのガチャ業界に、新風を吹かせてくれそうなスローガンです。
その言葉通り、商品ラインアップを見ると、先述の「ガチャ盆」に代表されるようにどこかクレイジー。それでいてポップ。日本伝統の盆栽をポップに仕上げるなんてすごい発想です。
そんな同社の気になる新アイテムがこちら!
テレビテロップ パネルスタンド ブライトリンク 全5種 300円
右も左もわからないところからカプセルトイ事業をスタート。販売販路も自己流。一体どんなカプセルトイを作ればいいんだ? そんなブライトリンクさんがたどり着いたのが、ほかの何かに新たな価値を付加してしまうアイテムでした。ズバリ! アイデア勝負というわけです。
既存のフィギュアやぬいぐるみの前にこのアクリル板(嬉しい事にスタンド付き)を置き、スマホで撮影すれば、たちまちワイドショーのワンシーンのできあがり。お気に入りのガチャとコラボすれば、楽しさが何倍にも増しますよ。
・ニュース番組
いろいろなシーンがあるニュース番組の中から、住民インタビューを切り取るセンスが秀逸!
「こんなことは初めてですね」のテロップに思わずニンマリしてしまう。これに何を組み合わせよう……。台紙にはクマのぬいぐるみとの組み合わせが描かれていますが、私なら宇宙人のフィギュアかなあ。
ようし、いろんなモノを置いてみようっ! まんまと思うつぼにハマってしまってますなあ~。
・お天気コーナー
これは、お気に入りのキュートなフィギュアを置いちゃえっ! 大好きなあのキャラクターが、お天気お姉さんに早変わり! 妄想を即、現実にしてくれる夢のようなアイテムですね。
雷注意報とともに、「へそをとられないように注意」なんてお子様ウケしそうなテロップを入れちゃって……。ニンマリ度◎! 「LIVE」という文字も臨場感があっていいね!
・通販番組
こんなものまで通販で売る?なんてものと映したいね~。
面白通販選手権なんて企画立てられちゃうんじゃない? あんなものやこんなものが、なんと29,800円に!
・字幕映画
「いいニュースと悪いニュース どちらから先に聞きたい?」なんて意味深テロップ。
これは、SNSでの連絡の際に使えそうですね~。そんなに悪い知らせじゃない時がいいな~。適切なタイミングでご使用ください。
・提供
録画や動画配信が全盛の昨今、TV番組をよく見てないと、この瞬間は切り取れません。ちゃっかり自身のブランド名を宣伝もして~。いや~まいりました。
昭和ロマンシリーズ ホテルキー アクリルキーチェーン ブライトリンク 全5種 300円
うわああああ~! やめてやめてやめてやめて! こんなガチャを世に出すの……。子供はもう寝なさいっ!
……すみません、取り乱してしまいました。
思い出のキーチェーンに、「あの場所でまた逢えたら・・」なんて意味深なキャッチコピーを付けるからですよ!
鍵と比較して、バカでっかいアクリルの四角柱。そこに刻まれたホテルの名前がたまりません。フォントまでもがなんともリアルです。これは、経験豊富なテクニシャンが開発陣におるなあ……。
・ロマンス
クリアレッドのアクリルパーツ。絶対、モデルになったホテルありますよね。リーズナブルなあの場所に、また来てしまった……。
・ランデヴー
やめて! 紫は刺激が強過ぎます! 「ブ」じゃなくて「ヴ」なのがいいですね。「ヴァイオリン」と同じ発音ね。
こちらは、高層ホテルの少しお高めな一室のイメージ。昭和から平成に変わる頃の、バブル期を思い出させてくれました。
・Modern
こちらはバブル景気に日本中が浮かれていた頃、避暑地にあったペンションの鍵……のイメージ。701なんてペンションにしては大きめの建物ですね。大金が飛び交っていた頃の産物だなあ。
・ニュー・東京
右も左もわからず、一心不乱でやってきた。そして、ようやく大都会の生活に慣れてきた頃、ホテル最上階にある小粋なバーで、強めの酒を飲み自分に乾杯。ジャラジャラとキーチェーンを鳴らしながら自室へ。505号室から見る東京タワーが眩しかった~。
……そんな感じです。あっ、フィクションですよ。
・旅荘 梅の里
地方にある、いかにもひなびた宿を思わせます。普通の料理に普通の温泉。何も取柄がないのが逆にいい。目に鮮やかな、クリアな淡いピンクのアクリルキーに、「また来るね」と約束をするのであった……。
カプセルに入るミニチュアサイズなんですが、この圧倒的な存在感は一体!? いろいろな想い出ゆえの重みなのか? とにかく一度手に取ってほしいキーホルダーです。
新興メーカーとあなどるなかれ! 今回の記事でおわかりのように、私が提唱する「ガチャイズム」の核心はバッチリとらえています。これからも、どんどん挑戦していただきたいですね。
進むと決めたら妥協しないモノ作り。そこには侍魂が流れています。
今後も「ガチャっと!」に注目です。
<プロフィール>
ワッキー貝山
フリータレント兼ガチャガチャコレクター・研究家(カプセリスト)
7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「昭和レトロガチャ 最強コレクション」(グラフィックス社)、「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)関連本5冊出している。
最新ガチャ、レトロ「コスモス」ガチャの動画を毎日YouTube公式チャンネル「ワッキー貝山ガチャンネル」で公開中!