【インタビュー】ランカから始まる全18曲! 中島 愛がキャラソンコレクション「FULL OF LOVE!!」をリリース!

昨年、デビュー10周年を記念して初のベストアルバム「30 pieces of love」をリリースした中島 愛。それから1年、今度は声優として歌ったキャラクターソングをまとめたアルバムが登場する。その名も「FULL OF LOVE!!」。デビュー作である「マクロスF」のランカ・リーを筆頭に、彼女の声優としての軌跡をたどるとともに、ポップスアルバムとしても上質な1枚になった!

「ライオン」のランカver.は、1stアルバムの初回盤にしか収録されていないレアトラックです

── キャラクターソング・コレクション「FULL OF LOVE!!」を作ったきっかけは何だったんですか?

中島 去年、誕生日の6月5日に中島 愛名義のベストアルバム「30 pieces of love」をリリースしたんですけど、そこにはデビュー作の「星間飛行」は入れなかったんですね。キャラクターソングだけを集めたアルバムを作りたいな、という話を当時からしていて。それが去年の年末くらいから具体的になり、収録曲を選んでいきました。10年間のアーティストとしての活動をまとめた「30 pieces of love」と、声優として歌ってきた曲をまとめた「FULL OF LOVE!!」。どちらも私であり、対になるベスト盤ということで、タイトルに今回も「LOVE」の文字を入れました。

── 「星間飛行」も含む17曲のキャラソンに、新曲1曲を加えた内容です。

中島 作品への愛、キャラクターへの愛が詰まったアルバムになりました。収録曲は基本的にアニメがオンエアされた順番に並べたんですけど、「マクロスF」だけは、TVシリーズと劇場版をひとまとめにして最初にもってきました。

── 「マクロスF」の曲、つまり、ランカ・リー=中島 愛として歌った曲は、全部で5曲収録されています。

中島 ランカ・リー=中島 愛名義の曲は数が多いですし、私のデビュー作でもあるということで、多めに収録させていただきました。それでも厳選しなければいけなかったんですけど。作品の中で重要な位置を占めていた曲を中心に選びました。

── 1曲目は「アイモ」、2曲目が「星間飛行」で、TVシリーズ前半のランカを思い出しました。

中島 「アイモ」はランカが最初に歌った曲なので、やっぱりこの曲からアルバムを始めたいなと思いました。アカペラから始まるキャラソンアルバム、いいなって。

── 2曲目は劇中でランカのデビュー曲となった「星間飛行」。3曲目はカラオケ人気が今でも高い「ライオン」です。

中島 「ライオン」はTVシリーズ第2クールのオープニングテーマで、May’nちゃん(シェリル・ノーム starring May’n名義)とのデュエットだったんですけど、今回はランカver.を収録させていただきました。ちょうど10年前にリリースした1stアルバム「I love you」の初回盤についていた、8センチシングルだけに収録されたバージョンです。

── つまり、レアトラックですね。

中島 はい。私の家の環境でも、8センチCDはなかなか気軽に聴けなくて(笑)。配信もされていないバージョンなので、ここで収録しておきたいなと思いました。

── 4曲目の「放課後オーバーフロウ」と5曲目の「ホシキラ」は劇場版の曲です。

中島 「放課後オーバーフロウ」は、告白のシーンが自分の中でも強く印象に残っていて。「ホシキラ」は映画のエンディングという大事なところで使われた曲で、その後のライブでもここぞというところで歌う曲という位置づけになっていきました。ランカの曲はゆったりした曲が多いんですけど、その中でもキャラクターを象徴するバラードかな、と思います。