あけましておめでとうございます、カリヤスです!2024年も工具道をどんどん更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
さて、皆さんお正月は何して過ごしましたか? プラモ製作? それとも、ホビーショップで爆買い?なかには、「お年玉で初めてプラモを買ったから、さっそく作りたい!」というビギナーもいるかと思います。
ということで、新年最初の工具道は、初心者向けツールセットの比較レビュー記事!
「初めて工具をそろえたいけど、あまりお金をかけたくない!」「何を買えばいいかわからないから、最初からセットで買いたい!」という方に向けて、模型店や家電量販店のホビーコーナーで入手しやすい2種類のツールセットをご紹介します!
The工具道!第23回 初心者向けツールセット
A-2 工具セット(ミネシマ)
公式価格:税込1,078円
ベビーニッパー、マイナスドライバー、ピンセット(直)、平ヤスリの4点セット。約1,000円でプラモ製作に最低限必要なツールがそろうのが嬉しいですね!
小さな子どもでも扱いやすい、手のひらサイズのニッパー。
直径2mmのプラ棒を切ってみました。断面はきれいとは言えませんが、ちゃんと切断できています。
ミニサイズのマイナスドライバー。プラモ製作であまり使う機会は多くはないですが、持っておいて損はないツール。
かなり細めの平ヤスリ。金属ヤスリなので、いろいろなものを削ることができます。
精密作業に必須のピンセット。ストレートタイプで、滑り止めが刻まれています。
先端は細くはないので、極小パーツよりも、滑りやすい球体などをつかむのに適しています。
付属の説明書。工具の使い方が書かれています。
ミネシマの工具セットは、全4種。セット内容をしっかり確認してから買いましょう!
ベーシックツールセット(タミヤ)
公式価格:税込2,640円
ニッパー、平ヤスリ、ピンセット、カッターナイフ、プラスドライバー、マイナスドライバーの6点セット。
ケースのサイズは約135×93×23mmで、持ち運びにもピッタリですね。
サイズが少し大きく、頑丈なニッパー。
直径2mmのプラ棒を切ってみました。初めてのニッパーとしては十分な切れ味です。
平ヤスリ。平たいデザインなので広い面を削るのに向いています。
鶴首タイプのピンセット。
先端が細いので、直径0.4mmの真鍮線もつかめました。
カッターナイフは、安定のオルファ製。プラに切れ込みを入れたり、マスキングテープを切ったりと活躍してくれます。
プラス&マイナスドライバー。2mm前後のビスなど小型のネジ類に対応しているので、ミニ四駆を始める時にも役立ちそうです!
パーツを組み立ててみた!
ミネシマとタミヤ、それぞれのツールセットを使用して、実際にプラモデルのパーツを組み立ててみました。今回使用したのはバンダイスピリッツの「HG1/144ボール」のマニピュレーター部分のパーツです。
まずは、ミネシマから。ニッパーでパーツを切り出していきます。
二度切りをしてみましたが、切り出し跡は少し残ってしまいました。
ヤスリできれいに処理しようと思ったのですが、そこまで目が粗くないので、削れ具合はイマイチ。持ち手もないので、使い勝手もよいとは言えません。
続いて、タミヤ。かなりきれいに切り出すことができました。
ヤスリは、削れ具合は穏やかですが、面積が広いので使い心地は問題ないです。
カッターナイフを使えば、ニッパーとヤスリでは処理しづらい箇所にも対応可能(ケガに注意)!
左がミネシマ、右がタミヤのツールで組み立てたパーツです。少しわかりづらいですが、後者のほうが少しきれいに仕上がっていますね。
どっちを買うべき?
結論から言うと、
「一度プラモ製作を体験してみたいけど、ツールは最低限でOK。クオリティも気にしないし、1,000円程度で安く買いたい!」という方には、ミネシマのA-2 工具セットのほうがオススメです。
いっぽう「プラモやミニ四駆製作は初めてだけど、趣味として続ける予定。高級品は買えないけど、そこそこのクオリティのツールを、まとめて3,000円以内で買いたい!」という方にはタミヤのベーシックツールセットがピッタリだと思います。
ただ、ミネシマの工具セットはほかにも種類もありますし、最初からセットで買わずに安い価格帯のツールを個別で買いそろえていくのもいいと思います。もし個別で買う場合は、一番重要なニッパーだけは1,000~2,000円のものを購入し、ヤスリ、ピンセット、カッター(デザインナイフ)は100均でそろえれば安上がりです!
※100均のニッパーはプラモ製作向けではないので、要注意!
さて、いかがでしたでしょうか? 自分の製作スタイルや予算に合わせて、上手にツールを購入しましょうね。それでは、またお会いしましょう~♪
エンタメ、ホビー系ライター。模型、ジオラマ、フィギュアなどが大好物で、プラモデルやミニチュアの作例の他、工具レビューや各種取材を担当。将来の目標は、個展を開くこと!