アニメ「ライフル・イズ・ビューティフル」公認アイドルユニット「ライフリング4」Machico×熊田茜音×南早紀×八巻アンナ、結成記念インタビュー

アニメ化が決定した、女子高生4人がおくる射撃部ライフを描く「ライフル・イズ・ビューティフル」(原作:サルミアッキ/集英社「となりのヤングジャンプ」「ヤンジャン!」「少年ジャンプ+」連載)。

本作でメインキャストを演じるMachicoさん(小倉ひかり役)、熊田茜音さん(渋沢泉水役)、南早紀さん(姪浜エリカ役)、八巻アンナさん(五十嵐雪緒役)によるアニメ公認アイドルユニット「ライフリング4」が結成された。

 

アニメ「ライフル・イズ・ビューティフル」と、本作のテーマでもあるビームライフル競技の普及を目指して活動していく「ライフリング4」は、来たる2019年6月1日(土)に結成ライブを開催。さらに、結成記念シングル「GO! GO! ライフリング4!!!!」が、ライブ会場限定で販売される。

今回、結成ライブを目前に控えた4人に、ユニットのことや楽曲のこと、ライフルにまつわるエピソードまでたっぷり語っていただいた。

 

 

ライフルを持つと目つきが変わる!?

 

――結成ライブに向けてレッスンを重ねてきたと思いますが、4人でいることにはもう慣れましたか?

 

Machico やっと慣れ始めました(笑)。アンちゃん(八巻さん)とくまちゃん(熊田さん)とはこの作品で初めてお会いしたので、最初は私の人見知りが爆発しちゃって。もう私は引っ張ってもらおうかな(笑)。

  

――いやいや、主役なんですから。

 

Machico そうなんですよ。この作品で初めて主役をやらせてもらいますし、「ライフリング4」でもリーダー的存在なので、引っ張っていけるようにしたいなと思っています。でも、レッスンではみんなダンスの飲み込みがすごく早いんですよ。

 

八巻 ほんとに皆さんダンスがうまくて。

 

 「ライフリング4」のダンスはフォーメーションがめちゃくちゃ多くて、「初めてこんなに踊る!」という感覚でした。今まで経験したダンスは、こんなに移動することがなかったので。

 

熊田 私は人前で歌って踊るのが初めてなので、ドキドキしています。でも、うまく動けない時には皆さんがフォローしてくださるんですよ。もともとダンスがものすごく苦手だから、必死にやらなきゃと思っています。

 

八巻 ダンス習ってるんだよね?

 

熊田 苦手すぎたので、習っていました。最初は、音楽に合わせてステップも踏めないぐらいでした。

 

 え〜、すごくうまいですよ。踊りながらアイコンタクトするところがあるんですけど、いつもニコニコしてくれていて。

 

熊田 だって、隣を見たら皆さんかわいいんですもん。ニヤニヤしちゃいます(笑)。

 

Machico あれはニヤついてたんだ(笑)。

  

――衣装は実際の競技用ジャケットをイメージしているんですよね。

 

Machico そうなんです。細部までこだわって作っていただきました。パッチワークのようにいろいろな生地を使うのも、ライフル射撃競技のジャケットデザイン特有らしいんですよ。だから、同じピンクでもいろいろなピンクが使われています。

 

 めちゃめちゃかわいいですよね。ニーハイですし、みんながつけているグローブには手のひらや甲にハートがついていて。

 

八巻 髪飾りも割と大きめのものをつけていて、ちょっとゴツゴツした感がライフルっぽさもあって好きですね。

 

熊田 素敵ですよね。私は衣装というものを着るのも初めてなので嬉しいです!

  

――衣装とともに注目なのがライフルです。原作マンガもそうですが、かわいい女の子がライフルを持つのは大きな魅力ですよね。

 

八巻 「セーラー服と機関銃」みたいな(笑)。私たちが持っているライフルは作りが精巧なんですよ。

 

Machico レプリカだから本物に比べれば軽いですけど、それでも十分に重くて。ひとつずつていねいに作っていただいています。

 

熊田 初めて見た時はすごくビックリしました。メンバーカラーで細かいところまで作ってくださっていて。

 

Machico みんな「ライフル・イズ・ビューティフル」でライフル射撃競技に触れたので、初めてのことがいっぱいなんですよ。自分の中の少年心が開花した気がします(笑)。そういう意味でも、素敵な出会いをさせていただきました。

  

――先日の作戦会議動画で、Machicoさんは射的もあまりしたことがないと話していましたよね。みなさんは射的やゲームなども含めて、ライフルに関する思い出はありますか?

 

八巻 私は射的もやらないし、銃の形をしたものを持ったこと自体初めてでした。構えてみたら「あれ? なんか私かっこいいんじゃない?」という気持ちになりましたね(笑)。

 

熊田 私はお祭りの射的がすごく好きで、近所の神社のお祭りでいつもお小遣いやバイト代が射的で2,000~3,000円消えちゃいます(笑)。でも、取れるのがラムネとかなんですよ(笑)。

 

八巻 2,000円のラムネ!(笑)

 

熊田 年々うまくなってきてはいるんですよ! この間は貯金箱を落とせました。

 

 私は銃を撃つゲームが好きで。実家に帰ると、中学校からのお友達と必ずゲームセンターに行って銃のゲームをやるんです。すぐやられてコンティニューするから、私も2,000~3,000円使っちゃいますね(笑)。もうすぐ4人でビームライフルを体験させていただいた動画が公開されると思いますが、そこでみんなの(銃の)才能がみられます。

 

八巻 (南ちゃんは)めちゃめちゃうまかったんですよ。

 

Machico ひとりだけ目つきが違いましたもん(笑)。

 

 撃って倒すのが好きなんで(笑)。ライフルを持って撮影した時も、カメラマンさんから「銃を持つと雰囲気違うね」って言われて(笑)。演じているキャラクター(エリカ)も銃が好きなので、リンクしているなと思いました。

 

  

ユニット全員がキャラクターとリンク


――本作は女の子がわいわいするだけでなく、スポ根のように本気で部活動に取り組むのも見どころです。皆さんは、本作の面白さはどういうところに感じましたか?

 

Machico やっぱり競技の描写はすごいなと思いました。あと、原作が4コマ漫画ということもあって射撃のルールとか疑問点をキャラクターが「それってどういうことなの?」って、会話の中で解説してくれるんですよ。それがすごくわかりやすくて。物語を楽しみながら、自然とルールや心得などが頭に入ってくるのがいいなと思いました。

 

八巻 ひかりちゃんがいい役割を担っているんですよね。ひかりちゃんは射撃をずっとやってきたけど、好きという気持ちが優先されすぎてルールがわからないみたいで(笑)。

 

Machico それを周りのみんながやさしく教えてくれるから、友情も感じられるんですよね。話を読み進めると、みんなの印象も変わると思うのでその変化も楽しんでほしいです。

  

――先ほどMachicoさんは人見知りだと話していましたが、そのいっぽうでひかりと同じようにみんなに好かれるキャラクターですよね。

 

Machico そう言ってもらえるのは嬉しいです。ひかりちゃんは引っ張っていくタイプではなく周りのみんなが助けてくれるというか、自分の好きなことには真っ直ぐだけど、どこかふわふわしていて。そういう気負っていない感じは似ているかなと思います。私も本番前に(じっと)集中力を高めるタイプではないですし。

  

――それなのに本番ではすごいものを出すじゃないですか。

 

 そうなんですよ! 才能でやられちゃうと、(努力の人である)エリカ的には「なんなの?」ってなっちゃうんです(笑)。私も原作を読んだ時に、みんなキャラクターと似ているなと思いました。ビジュアル的にもそうですが、実際に会って心の内を感じれば感じるほど、すごく似ているなって。

 

熊田 私が演じる泉水ちゃんはよくも悪くも無難で、ライフル射撃の才能がない自分に葛藤するシーンがあるんです。私も可もなく不可もないことに悩むことが多いので、自分とすごく共通するなと感じました。作品を通して、私自身も泉水ちゃんと一緒に開花する日が来たらいいなと思っています(笑)。

 

八巻 私は(雪緒と)似てないかな。

 

 似てますよ。変わり者じゃないですか!(笑)

 

八巻 え!? 嘘でしょ?

 

 だって、レッスン着が古墳のTシャツだったんですよ(笑)。

 

Machico やっぱり特殊な好みをお持ちで。

 

 自分からめちゃくちゃしゃべるタイプではないところも似ているなと思って。

 

熊田 ビジュアルも似ていますよね?

 

八巻 それは髪型だけでは?(笑)

 

熊田 あと肌が白い(笑)。

 

  

キャラクターの心情や表情、歌う会場までイメージ


――表題曲「GO! GO! ライフリング4!!!!」の印象をお聞かせください。

 

Machico 曲自体は明るくてかわいいイメージがあるんですけど、歌詞にはライフル競技をする時の“自分との戦い”というか、心の揺れ動きがすごく描かれていて。聴いて受けるかわいい印象と、歌詞を見た時のハラハラドキドキ感がいいギャップになっているなと思いました。かけ声を入れるところがいっぱいあって、にぎやかになれる曲でもありますよね。

 

 競技の心情でありつつ、解釈を変えればライブのドキドキ感にも通じると思うんですよ。私たちは「ライフリング4」というアイドルユニットでもあるので、ライブ前とかライブ中の心情とリンクするところがすごくあって、この曲を作った人は天才だと思いましたね(笑)。

  

――KOHさんと宮崎まゆさんが書かれた曲ですからね。レコーディングはいかがでしたか?

 

八巻 (アフレコで)キャラクターを作る前にレコーディングしたので、その場にいる誰も「あの雪緒がこの曲を歌ったらどうなるか」わからない状態だったんですよ(笑)。だから、ディスカッションをたくさんして、雪緒が歌ったらどうなるかを作り上げるまでかなり時間がかかりました。でも、その過程も楽しかったです。

 

――レコーディング動画でもそういうところがありましたね。確かに、雪緒はどう歌うんだろう?と思いました。

 

八巻 原作でカラオケに行くシーンがあるのですが、すごく無表情で歌っているんですよ(笑)。でも、この曲を無表情で歌うのはちょっと……と思って、どこまで感情を乗せるか考えました。

  

――熊田さんはレコーディングが初めてだったとのことで。

 

熊田 とにかく楽しかったです。最後のサビとかも感情移入をものすごくしてしまって。レコーディングの時は、まだメンバーの皆とも顔合わせ前だったんですけど、3人を背中で感じながら歌いました(笑)。

 

Machico すごい能力者!(笑)

 

熊田 それから、すごく大きい話ですが、「東京ドームで歌っているイメージ」でレコーディングしたんです。いっぱいお客さんがいる前で、みんなで並んで歌うことを考えたらウルウルってきちゃって。それがOKテイクだった気がします(笑)。

 

Machico 私はレコーディングの順番が1番目ということもあって、ひたすら真っ直ぐに歌うことを心がけました。ひかりちゃんのいいところは本当に真っ直ぐで、歌が得意じゃなくても楽しく歌うんだろうなと思っているので、ひかりちゃんはどんな風に楽しく笑顔で歌うのかをベースに考えたんです。それが伝わったら嬉しいですね。彼女はただ明るいだけじゃなく、みんなを癒すようなやわらかい一面も持っているので、落ちサビとかでそれも出せたらいいなって。

 

 私は物語のイメージや歌詞のストーリーから、こういう心情で歌いたいというのをそのまま出したら、意外とすんなり歌えました。逆に「Bright day, Stand up!」はめちゃくちゃ時間がかかったんです。「GO! GO! ライフリング4!!!!」は「全力で戦うんだ」とか「ホンキをリロードして つかむんだ」などの力強い歌詞や曲調が、エリカにすごく合っていると思うんですよ。でも、「Bright day, Stand up!」は、「さぁ、試合にいくぞ!」というより「みんなで一緒にがんばろうね」という温かみのある曲なので、それをエリカで表現するのがすごく難しくて。

  

――エリカだからこその難しさがあったのですね。ほかの3人は「Bright day,  Stand up!」のレコーディングはどうでしたか?

 

八巻 私は「Bright day, Stand up!」のほうが歌いやすかったです。ディレクターさんと相談して、「GO! GO! ライフリング4!!!!」よりもう少し感情を出してみました。雪緒って4人でいる時は雪緒なりに楽しそうですよね。その感じを自然にのせられた実感があります。

 

Machico この曲は、通学路を4人で並んで歩いていて、ひかりちゃんが「みんな行こうよ!」と飛び出すような絵が私の中で浮かびました。ひかりちゃんっておいしいものを考えているような、ふわっとした口も印象的なんですよね。だから、ちょっとゆるんだ感じの、未来を夢見ている時の表情を歌い回しでも伝えられたらいいな、というのは結構こだわりました。

  

――DメロのMachicoさんの歌い方がすごく特徴的だと感じていたのですが、その話を聴いてストンと納得しました。熊田さんはこの曲はいかがでしたか?

 

熊田 私、この曲の「それぞれのカラー 違うけど それが高め合うキセキ」という歌詞がすっごく好きなんです。女の子って4人集まったら1回はケンカするじゃないですか(笑)。だけど、カラーが違うのをちゃんと認識するのって大切で。学生時代に部活で人とぶつかっちゃって、お互いの考え方が違うことをもっと理解してあげられたらと葛藤した時期があったから、この歌詞を見て救われた気持ちになりました。お互いに認め合って、泣いて笑ってずっと一緒にいたいという思いでやっていたら、もっともっと大きなものになっていくんじゃないかなって。早くこの曲をライブで歌いたいです!

  

 

気軽にビームライフル射撃競技にふれてもらいたい

 

――6月1日の結成ライブで楽曲が初披露されると思いますが、どんなライブにしたいですか?

 

Machico この4人でステージに立つのは初めてなので、私たち自身もどんな化学反応が起きるのかは想像できないですし、作品を応援してくれているファンの方たちがどんな反応をしてくださるのかまだわかりません。でも、ちゃんと自分たちが引っ張っていけるライブにできたらなと思っています。どうやって盛り上がったらいいのか事前にレクチャーできたらいいですよね。

 

八巻 振り付けの中でもあおるところがあるから、それを見て盛り上がってくれたら嬉しいです。

 

Machico あと、私たち「ライフリング4」のイメージカラーはオレンジなので、オレンジと推しメンの色を持って応援してくれたら嬉しいです(笑)。

 

 ライフルなのでお客さんの心を撃ち抜けるようなライブにできたらなと思います(笑)。ダンスも衣装も全部見てほしいです。

 

熊田 私、思考の根底はポジティブなんですが、最初にすごくマイナスなことを考えてしまうんですよ。先日「ライフリング4」のライブの夢を見たんですけど、ステージに順番に出て行ったら、みんなは声援があがるのに私だけ「誰?」ってリアクションなんです(笑)。でも、最後はポジティブになる性格なので、今は逆にステージからどんな景色が見えるんだろうっていうワクワクが大きいんです。

 

 (熊田さんが)尊すぎて、私たちが泣いちゃう(笑)。

 

Machico (熊田さんは)本当に尊い感情を持っているんですよ。スタッフが「こういうことをやるよ」と言うと、くまちゃんは誰よりも喜びを表してくれるし。ファンの人たちもそんな反応されたらきっと嬉しくなって、「俺たちが!」ってなると思う(笑)。

 

八巻 「天使!」ってなるね(笑)。

 

Machico 「ライフリング4」の天使担当です。

 

――熊田さんが天使担当なら、ほかの人は何担当ですか?

 

Machico (南ちゃんは)執行人でしょ?(笑)

 

 執行人じゃないよ! でも、暗殺者とかスナイパーってちょっと憧れますよね。そういうMachicoさんは何ですか?

 

Machico 私は空気のような存在かな(笑)。アンちゃんはきっと案内人って感じがする。ちゃんとした道に案内してくれる、そういう良心。

 

 えー、古墳ですよ?(笑)古墳って結局は墓ですから。

 

八巻 暗殺してお墓に(笑)。

 

Machico そして、天使がふわ〜って。

  

――ストーリーができましたね。「ライフリング4」はビームライフル競技の普及も目指していくとのことで、それも含めて最後に意気込みをお願いします。

 

Machico 初めてライフル射撃競技とふれあうので、私自身ももっともっと勉強していきたいと思っています。作品が盛り上がることも夢見ていますし、珍しい競技だからこそ作品を通して興味を持ってくれる人がいてくれたら嬉しいです。そのきっかけになるような活動を、みんなと一緒にできたらいいなと。キャラクターの魅力をバンバン伝えつつ、ライフルがいかに自分との戦いのカッコいい競技であるかを伝えていけるようにがんばります!

 

 ライフル射撃競技のユニフォームってすごくオシャレでカラフルですし、自分でカスタマイズもできるんです。しかも、競技だからすごく動くのかなと思いきや、とても静かで誰でもやることができるのは強みですよね。競技自体をまだ知らない方が多いかもしれませんが、だからこそ作品や「ライフリング4」を知ってもらって、私たちと一緒に知っていけたらいいなと思います。

 

八巻 ライブに来ていただいて、「ライブ楽しかったしビームライフルやってみるか」というぐらいの気軽な気持ちで踏み入れてほしいですね。難しいことを考えずに、興味持ったからやってみるかって。やりたい人が増えることによって、どんどん手軽なものになっていったら嬉しいですし、私たちの活動がそういう気持ちの後押しになればいいなと思っています。

 

熊田 協会の皆さんやスタッフさんがポスターをたくさん貼ってくださっているので、きっと今まで知らなかった人の目にもとまっていると思います。そんな感じに「ライフリング4」も人々の生活にぬるっと入っていって、最終的にはサッカー部・野球部・射撃部ぐらいになったらいいですよね(笑)。最後には射撃部に入りたくて行列ができるぐらいになったら嬉しいです!

  

――活躍も普及も楽しみにしています。ありがとうございました!

(取材・文/千葉研一)