3人の絆と成長の証! Run Girls,Run!が歌う「キラッとプリ☆チャン」第3クールオープニングテーマ「Go! Up! スターダム」インタビュー!

声優ユニット「Run Girls,Run!」が、2018年10月31日に3枚目のシングル「Go! Up! スターダム」をリリースする。

「Run Girls,Run!」(以下、ランガ)は、林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さんの新人声優3人による声優ユニット。アニメ「Wake Up,Girls!新章」新キャラクターのキャストとしてデビューを果たした後、声優として、またアニソンアーティストとして活躍。

2018年4月にはアニメ「キラッとプリ☆チャン」のオープニングテーマ「キラッとスタート」を担当し、まさしく老若男女問わず人気を集めている。

そんなランガが、「キラッとプリ☆チャン」第3クールのオープニングテーマ「Go! Up! スターダム」を担当。2018年10月31日にシングルCDが発売された。

 

これまでは林さんは桃山みらい役として、厚木さんは青葉りんか役として作品に出演していたが、第2クール終盤には満を持して森嶋さんが新キャラクター・紫藤める役として出演! ついにメンバー全員がキャストとして勢揃いした。そんな、さらに盛り上がる「プリ☆チャン」を彩る新曲について、そして10月よりスタートする初のライブツアーに寄せる意気込みをうかがった。

 

まるで自分たちのことを歌っているような歌詞

――初めて「Go! Up! スターダム!」を聴いた時の印象はいかがでしたか?

 

林鼓子(以下、林) ランガとしても、「プリティーシリーズ」の曲としても新しい曲だなと思いました。これまでの私たちの楽曲ってストレートに元気!って感じのものが多かったんですけど、今回はすごい女の子らしいというか。特にDメロが終わったところで「スッ」と静かになるところが印象的でした。ランガってDメロ後にガンガンと盛り上げるイメージがあったので、「なんかすごい女の子らしい!」って嬉しかったです。

 

――確かに、ちょっと大人っぽいとも感じました。

 

 16歳の子どもが何を言ってるんだという感じですけど、懐かしい、ノスタルジックだなと感じて、ある意味「キラッとプリ☆チャン」という作品に沿ってる。「エモい!」という言葉がぴったりだと思いました。

 

厚木那奈美(以下、厚木) 私は、今回の曲は「プリ☆チャン」のよさに加えて、ランガらしさがある楽曲だと思っています。やっぱり「プリティーシリーズ」の曲って、女の子の夢やキラッとしている部分が入っていて、輝く女の子の応援歌みたいなイメージがあるんですけど、今回はそういうものがベースにありつつ、ランガの持つ疾走感やかっこよさも感じられる曲になっています。それでいてかわいさもちゃんとあるということで、いいとこ取りな感じですね。

 

森嶋優花(以下、森嶋) タイトルでもある「Go! Up! スターダム!」というかけ声が入っていてすごく元気が出る曲だなと思ったし、ライブで歌ったらここでお客さんと盛り上がれるなとすぐに想像できたので、早くライブで披露したいなと思いました。

 

林鼓子さん

 

――歌詞を読むと、皆さんのパートは、それぞれの心境を反映したものなのかなと思ったりもするんですが。

 

 確かに。歌詞を聴いた時、鼻の奥がツンとするというか泣きたくなるような気がしたんです。特に「私たちみんな小さな星 輝くために生まれたきたの」って歌詞がそうで、ちょうどアニメ「キラッとプリ☆チャン」で紫藤めるちゃんが星を探しにいく……という話を録っている時に初めて曲を聴いたので、「すごいシンクロしてる! 私たち、みんな小さな星だ、輝けるんだ。うわー!」ってすごく感動しました。

 

厚木 前作「キラッとスタート」でも「いつも隠していたの」という歌詞を私が歌っていて、実際に「声優になりたい」という秘めた思いをずっと抱えていたんですが、今回、私が担当している「いつもいっしょ夢見てた いつか最高に輝くチャンス」も「本当にそうだな」って思いました。実際に私もそう夢見ていたので、すごく気持ちが込められるというかシンクロしているような気分でしたね。

 

――まさに自分たちのことを歌っているみたいな。

 

厚木 はい。あとは私たち自身、1周年を迎えるちょっと前くらいに、私たちはそれぞれのカラーをどうやって出せばいいんだろうと気にかけている時期があったんです。ちょうどこの曲にも「それぞれのカラー見つけ出して」っていう歌詞があって、「あっ、エモい!」と思いました。私たち自身に重なる部分もある曲になりました。

 

森嶋 さっきはやまる(林)が言ってくれたように、ちょうどめるちゃんの星の話を収録している時にレコーディングしたので縁を感じましたし、個人的には「BUZZって」みたいな歌詞が「プリ☆チャン」っぽいなと思いました。ずっと歴史が続いている「プリティーシリーズ」の主題歌として大事に歌いたいなと思える歌詞ですね。

 

かつてないほどスムーズに進んだレコーディング

――レコーディングはスムーズに進みましたか?

 

 最初に聴いた時から一気に好きになったというのもあって、さっと録れてしまったんです。スタッフの方も「めちゃめちゃいいね!」って感じでどんどん進みました。「キラッとスタート」の時は、これから私たちが「プリティーシリーズ」の主題歌を歌うという緊張感もあって「キラッと」を出すのに苦労したんですけど、今回はキャラを長い間演じてきたこともあって自然にかわいらしさを出せたのかなと思います。

 

森嶋 私だったら紫藤めるちゃんをやらせていただくようになって、めるちゃんからもらった「キラッと」とか、めるちゃんと一緒に歩み出したからこそ歌えた部分もある楽曲なのかなと思います。

 

厚木 いろいろランガとしてレコーディングしてきた中で、いつもは(自分が)一番時間がかかっていて、もっとがんばらなきゃって思いながらやらせていただいていたんですが、私としては今回のレコーディングが一番短時間で終わったんです。曲自体が歌いやすい音域だったというのもあるんですけど、この曲の勢いとか疾走感が今までの曲とはちょっと違っていて、その勢いに乗った形でレコーディングが進んだように思います。

今までだったら「キラッと歌ってください」とか「冒険に旅立つ感じで!」とかディレクションをいただいても、「それってどう表現したら歌に乗るんだろう?」って考えながらやっていたんですが、今回は変に考えすぎないで、歌詞に書いていることをそのままイメージして歌ってみたらすごくスムーズに進んでいったんです。それが成長なのか、歌がよかったのか分からないんですが、今までと違ったレコーディングになりましたね。

 

厚木那奈美さん

 

――この半年、「プリ☆チャン」のキャラクターとして劇中歌をたくさん歌ってきたという積み重ねがあったからこそ、「プリ☆チャン」の世界観を自然に表現できるようになったのでは?

 

 それはあるかも。ファンの方にも、「みらいちゃんに似てきた」と言われるようになってきたんです。キャラに影響されて、っていうのはあるかもしれないですね。みらいと私って歌い方がけっこう違うんですけど、みらいとしてかわいく歌うということを考えるのを通じて、自分らしく歌うのってどういうことだろうと考えられるようになったと思います。

 

――「プリ☆チャン」スタート後、いろいろなイベントやライブで歌う機会も増えたと思うのですが、そこでの経験は生きていると思いますか?

 

 あっちゃん(厚木)も言っていたんですけど、それまでは「ライブをしているところをイメージして歌って」とか言われても難しいところがあったんですよ。でもいろいろなシチュエーションで歌ってきたことで、レコーディング時に目の前にお客さんがいる光景を自然にイメージできるようになりました。

ライブでは小さい子もたくさん来てくれるんですが、私自身兄が2人いる末っ子ということもあって子どもたちとどう接したらいいんだろうと悩んでいたんです。でも実際に会ってみたらすごく癒やされるし、真剣なまなざしで応援してくれるので、私もこの子達の憧れの存在になりたいと思うようになったんです。それがライブやレコーディングの活力にもなっているのかなと思います。

 

厚木 「ちゃおサマーフェスティバル2018」などのステージを踏ませていただいて、「キラッとスタート」を歌った時に小さな子たちが一斉に歌ってくれたんですよ。それにすごく感動したんです。それで「そうか」って思ったんです。今まで自分はステージに憧れる側で、実際に自分がステージに立っている時も一生懸命すぎて(どう見られているのかを)考えたこともなかったんですけど、自分も憧れられる存在になれるんだって思いました。

なので、その経験が実際に歌う時の勇気になったというか、「Go! Up! スターダム!」でまたみんなに夢や希望を届けられるんだって思えたのが、今まで一番変わったところですね。

 

森嶋 子どもたちの前に立った時の純粋な反応って本当にかわいいし、なぜか涙が出そうになるんですよ。純粋な「好き」という気持ちとか毎週「プリ☆チャン」を見てくれてるんだろうなというまなざしがグッとくるんですよ。そういう面で言うと、私たちが逆に子どもたちからパワーをもらっている部分もあるので、「プリ☆チャン」にかかわれたことは自分にとっても大きいと思います。

 

森嶋優花さん

3人そろって同じ制服を着たMV撮影

――どういったところを特に聴いてもらいたいと思いますか?

 

森嶋 メンバーを感じて歌ってこその絆みたいなものがあると思っています。振り付けだと大サビの前に集まって3人で集まって「いえ~い!」ってするところがあるんですが、そういうところは3人の思いを感じるところだと思います。

 

 振り付けも込みで楽しんでもらいたいと思いますし、いっぱい聴いてもらいたいところがあるんですよ。

 

森嶋 1フレーズごとにいい歌詞が出てきますからね。

 

 うん。だから自分と重ねても聴いてほしいと思います。ダンス面では、今回は振りつけは激しくはないんだけど細かい動きが多くて、「どこまでも登って行こう」の後の指の動きとかですね。階段を登っていくみたいな振り付けがあるんですが、3人で合わせるのに苦労しました。そのほかにも、ひとつひとつポーズに意味があるので、そこを見てほしいです。

 

厚木 私は2番の「ぜんぶ!ぜんぶ!大切だよ」で、集まってきて手を3人でパーン!って叩くところがすごくすごく好きで! かわいらしいというのもあるんですが、2番の歌詞のメッセージが、このハイタッチに全部詰まってるんじゃないかって。

 

森嶋 私、そこで真ん中にいるから欲張りだね。

 

 そこも最初の頃は、なかなかタイミングが合わなかったんだよね。

 

厚木 けっこう遠くのポジションからダダッて集まってきてハイタッチをするので、なかなかきれいに合わせるのが難しいんです。

 

 でも初リリイベではぴったり合ったよね。絆だね!

 

 

――MVだと今回、皆さんおそろいの制服を着ていますね。

 

 あははは(笑)。

 

森嶋 私、何年ぶりだろう(笑)。

 

厚木 私は心が痛かった(笑)。

 

――でも同級生感出てましたよ。実際に学校で撮影したんですか?

 

 学校で撮影したんですが、3人が本当に同級生になった感じがして嬉しかったです。私は今も学校に通ってるんですけど童心に帰れたというか。「教室だとどこに座ってた?」みたいな話をしてました。新たなランガの姿が撮影できたかなって思います。

 

森嶋 この日は完全に青春できた気がするんですよ。私はもう大学生なので、制服とか全然着ないのですが、今回制服を着て学校でMV撮影をすることで、もうひとつの青春みたいなものを感じました。

 

――厚木さんはダンスの練習をしている様子が収録されていますね。

 

森嶋 めちゃ熱心に練習してたよね。

 

厚木 改めて見ると恥ずかしいですね(笑)。今回のMVは若干のストーリー性があって、私たちは同じ学校に通う仲よしのクラスメイトなんです。それで私たちには憧れのステージがあって、それぞれがステージに向けて準備をしているんです。最初のはやまるのリップシーンでは衣装のデザインを描いているし、もっちー(森嶋)は図書館で本を山積みして「うー……」ってなっていたり。私はダンスを考えて2人に教えているんです。そういったところが青春って感じがして気に入っています。

「Wake Up, Girls! 新章」の時も制服を着ていたんですが、その時はアニメに忠実な、本当にありそうな制服だったんですが、今回はそれぞれネクタイやリボンをカスタマイズできる今時の制服って感じになっています。最近、カスタマイズできる制服の学校って多いじゃないですか。「あ、今っぽい!」って思いながら収録しました。

 

 「新章」の時はキャラクターとして制服を着ていたけど、今回は私たちとして制服を着たからね。そこは新鮮だったかも。

 

 

――カップリング曲「秋色ツイード」についても教えてください。

 

 また切ない曲がきたなって感じですね。最初に聴いた時、「え? どうやって歌えばいいの?」って思いました。中国の弦楽器、二胡が最初に流れてきて、これはどういう振り付けで踊ればいいんだろうって思いつつ、新しくて変わってて面白い曲だと思いました。その二胡の音に合わせて超絶切ない歌詞がくるのも、すごく新鮮で面白いと思いました。

歌詞は等身大だなと思ってて、「アルバイトも禁止されて 長い髪も黒いまま」っていうフレーズは自分と重ねてしまうというか。こういう仕事をしててアルバイト禁止もないと思うんですけど(笑)、私の学校は校則でアルバイトができないし髪も染められないので、そんな自分がこの楽曲を歌ったらどうなるのかなと思っていたんですが、実際にはすごくかわいく歌えて嬉しかったです。

 

厚木 最初に聴いた時に、今までにない楽曲過ぎてどう歌えばいいんだろうって思いました。気に入ってるところはDメロで、それまではすごくしっとり静かに、「地味だなあ、わたし」って切なく歌っていたのに、Dメロで急に「おしゃれしたい、わたし!」ってちょっと強く自分の感情が出るんですよ。自分の感情が爆発しているみたいでそこがお気に入りです。

「私って地味だな」「かわいい子がいっぱいいるし」みたいに、ちょっとコンプレックスを感じている子が「向こう側へはどう行けばいいんだろう」って表現をしているのが、このくらいの年頃の女の子らしくて想像しやすいと思いました。「サクラジェラート」の時も、「この子はこういう女の子なんだな」と想像しやすかったんですが、今回の曲も主人公の女の子の存在が想像しやすくて、聴いてくれる方もそんなところを想像しつつ聴いてほしいなと思って歌いました。

 

森嶋 この曲を聴いたら、ランガの違う一面みたいなものも知れると思うし、聴いていくうちにさらに好きになれると思います。早くみなさんに聴いてもらいたいですね。

 

初心を思い出せた紫藤めるのアフレコ

――今回のシングルは、森嶋さんが紫藤める役としても登場するようになっての最初の主題歌になります。改めてランガが3人そろってメインキャラとして出演するアニメの主題歌ということで、気持ちはいかがですか?

 

 もっちーはすごいプレッシャーだったと思うんですよ。だって新キャラで、しかも天才キャラとして入ってくるから、すごい期待されてて緊張するだろうなって。でも絶対にもっちーは仕上げてくるって信じてました。

だから、私たちは先にアフレコを進めていたし、みらいっていうキャラクターも定着してきているから、同じメンバーだけどなおさらいいところを見せなきゃなって私も緊張してました。

 

森嶋 えー! でも私もめるちゃんとして出る時に、孤独を感じながら出たわけじゃなくて、みらいちゃんにがっつりからんでの登場だったんですよ。

今思い返すと、私、ランガのオーディションの時にもはやまると並んで演技して「やりやすい」と思っていたんですよ。今回はその時のことを思い出しました。あの頃は声優になれるかなれないかという人生の境目にいたんですけど、今はこうして現場でマイク前に並んで、それぞれのキャラクターを演じているということにジーンときました。

 

――初心に帰れたというか。

 

森嶋 そうですね。

 

 そうかぁ……(しみじみ)。

 

森嶋 めるちゃんもね、メルティックスターのメンバーになったからライバルチームなのかと思いきや、ミラクル☆キラッツにガンガンからんでいく子なので、そういうところに助けられつつ私も演じています。

 

 でもそういうところがもっちーっぽいなって私は思う。普通はライバルチームって、もっとバチバチするじゃない? そういう意味では、めるちゃんはミラクル☆キラッツとメルティックスターの架け橋になってくれてるなって気がします。

 

厚木 本当に待ってたんだよ。

 

森嶋 そう言ってもらえて嬉しいです!

 

厚木 もともと(森嶋がめるの)声をやると言うのは知っていたので、早く一緒にやりたいって思っていました。満を持して登場!という感じがあって、ようやくもっちーがめるめるをやるっていうのが言えるし、3人で一緒に演技できるよ、っていうのを早くみんなにも言いたかったです。

 

 

先輩・i☆Risとの熱い絆!

――メルティックスター再加入の回は、芹澤優さん演じる赤城あんなとがっつりからんでいましたが、先輩との演技のやりとりはいかがでしたか?

 

森嶋 もう刺激の毎日ですよね。学ばせていただくこともたくさんあります。音響監督さんからディレクションをいただくじゃないですか。でもそれをうまく出せない時に、芹澤さんからアドバイスをいただくことがあったんですよ。それにすごく助けられています。めるちゃんは芹澤さんと若井(友希)さんのチームに後から入る子だったので、すごいプレッシャーもあったんですけど、何よりも尊敬している先輩と一緒にチームとして活躍できるというのは、自分としても最大のチャンスだと思うので、なんとか食らいついていきたいなと思っています。

 

 もう先輩が本当にやさしいんですよ。私、後輩ができたらこんなにやさしくできるのかなってくらいなんです。アフレコ現場でアドバイスしてくれるのは当然なんですけど、緊張しないように話を振ってくださったりもしてくれて、本当にi☆Risさんたちに助けられています。私もこんな先輩になれたらいいなと思います。

 

――そんなi☆Risと、先日「プリパラ&キラッとプリ☆チャンAutumn Live Tour み~んなでアイドルやってみた!」と共演しましたが、いかがでしたか?

 

 楽しかったんですけど、ステージには本当に自分が林鼓子ではなく「桃山みらい」として立っていたので、あんまりステージに立っている時の記憶がなくて……。一番緊張したのはリハの時かな。その時に振りが頭から飛んじゃって、「わかんなくなっちゃった。どうしよう」と言っていたら久保田未夢さんが「一緒にやろう!」って言ってくれたり、ミラクル☆キラッツの3人で出る前も、久保田さんが「がんばろう」って言ってくれたんです。イヤモニをつけてたからもう声は聞こえなかったんですけど、こう……手を握ってくれて。

 

森嶋 いや~! エモいエモい!

 

 もうめちゃめちゃかわいいし、「萌黄えも」として(久保田)未夢ちゃんがステージに立ってくれているから私も楽しくできてるんだなと思えて、すごく助かりました。

 

森嶋 今の話、すごくわかります。私もメルティックスターで出た時にプレッシャーがあったんですが、目の前には先輩の背中があって、ふとそれを見たらすごく安心できたんです。「今、さららとあんあんと一緒にステージに立っているんだ」と思うと不安がふっとぶような気持ちになれて、そこからはめるちゃんとしてのスイッチが入って、思い切りステージに立てていた気がします。……先輩の存在は偉大だね。

 

厚木 大きいよね。私もすごく緊張している時に久保田さんが来てくれて「だいじょうぶだよぉ~(物まねしつつ)」って言ってくれて(笑)。本当にりんかちゃんがえもちゃんに言われたような気がして、そのひと言に勇気がわきました。

自分としても大舞台ですし、ずっと憧れていたステージなのでどうしようと思っていたんですけど、りんかちゃんがデビューに至るまでの経緯が、「キラキラしたステージに憧れて、不安とかあまり感じずにデビュー」というものだったので、私も「自分はりんかちゃん! ここに立ちたかったんだもん!」って暗示をかけて、りんかちゃんとしてキラッとできたと思います。

 

 

――そして今度はランガとして、初のライブツアー「Run Girls, Run! 1st LIVE TOUR 止まってなんかいられない」が始まりますね。

 

 この3人での初めてのツアーだから、楽しみという気持ちしかないんです。どんなライブになるのかなとか、体力は持つかなといった不安もあるんですけど、私たちらしさが皆さんに少しでも伝わればと思いますし、練習も始まって、今まで振りがなかった曲にも振りが付いたりしてきて「ツアーの準備してる!」ってワクワクしてきています。

たくさんの方がツアーに来て「ランガっていいな」って思ってくれるように、私たちのよさが爆発するようなツアーにしたいです。

 

――ランガのよさってどんなところだと思いますか?

 

 それぞれ個性がばらばらなんですけど、よく言われるのがフレッシュさ、元気かな。私たち自身、まだ「よさ」というものがふわっとしていると思うんですけど、一生懸命さや元気のよさが出せればいいなと思っています。

 

森嶋 そうですね。「初めて」って当たり前だけど一度しかないじゃないですか。その辺をうまく利用して爆発できたらと思います。

 

厚木 やっぱり初めてなのでわからないことも多いんですが、だからこそできることもあるんじゃないかなって。逆に知らない方が恐くないこともあるじゃないですか。だからあまり考えずに、私たちのやりたいことを思い切りやりたいです。

きっと2年、3年と続いていくとだんだん要領とかもわかってきて、うまくやれるようになって、それはそれで素晴らしいことだと思うんですが、わからないけど私たちらしさが弾けた姿を楽しんでいただけたらと思います。

 


――たとえば、どんなことをステージでやってみたいですか?

 

厚木 それを悩んでいて……。1stツアーってみんなどんなことやってるんだろう?

 

 3人の個性がわかったほうがいいと私は思っています。まだ最初の頃は個性がないというか、ただの仲よし3人組に見える、と言われてしまったことがあって……。確かに仲よしではあるんですけど、その中でももっと個性を出せたらいいなと思っているので、バラエティ企画とか合ったらいいなと思います。

 

――3会場ともそれぞれ昼夜の2回ステージがあるということで、同じ会場でも変化がつけられそうですよね。

 

 昼夜でちょっと演出変えたりしたい!

 

厚木 毎回来てくれる方にも楽しんでもらいたいからね。

 

――それでは最後に読者の皆さんへのコメントをお願いします。

 

 今回の新曲は歌詞にもあるように、誰もが輝くための資格を持ってるし、夢をつかむという資格もあるという曲です。それぞれ自分自身に重ねて応援ソングにしていただきたいですし、私たち1stライブツアーも控えていますので、この曲と一緒に「キラッとプリ☆チャン」の魅力を伝えていけるようにがんばります。よろしくお願いいたします!

 

森嶋 私もこの曲は皆さんにとっての応援ソングになってくれればいいなと思って、これから育てていきたい曲です。CDが皆さんの手元に届きましたら、ぜひたくさん聴いていただいて、ライブでは私たちと一緒に「GO! GO!」ってやっていただきたいです。それをやって完成する曲なんだろうなと思うので、ライブ会場では思い切り楽しみたいと思います。

そんなツアーですが、私たちもどうなるか全くわからない状態です。でも、不安じゃなくて絶対に楽しくなると言う気持ちでいっぱいなので、そういうところもみんなと一緒に楽しみたいと思います。

 

厚木 この曲は「プリティーシリーズ」らしい、背中を押してくれる曲になっているのと同時に、今回は一緒に登っていく仲間との絆が入っている曲だと思います。

もし周りに夢を共有できる仲間とか家族がいたら言ってみたりして、自分の輝ける道を考えられたらいいと思うし、もし周りにそういう人があまりいないなという方は、この曲を聴いて励みにしてもらいたいです。なんなら、私たち「Run Girls,Radio!!」というラジオもやっているので、誰にも言えないよと言う人は私たちが頼れる存在になれたらと思うので、そちらも聞いていただければと思います。

そして、今回のツアーはなんと言っても私たちにとって初のツアーなので、その勢いを感じてもらえたらと思います。絶対に楽しめること間違いなしなので、「行こうかな」とちょっとでも迷っている方がいらしたら、ぜひ足を運んでいただけたらと思います!