【レポート】今度のコラボは「声優×バスケ」!? 若手声優が二刀流以上を目指し3×3で戦う!

2020東京オリンピックで正式種目となる、3人制バスケットボール「3×3」に注目が集まる中、かなりぶっ飛んだ企画がスタートしたようだ。若手女性声優による3×3バスケリーグが発足! と聞いても、バスケのアニメやゲームをイメージする方が多いのではないだろうか。

今秋発足されるバスケットボールリーグ「声優Jrバスケ3×3 SJ3.LEAGUE」の記者発表会が2018年8月29日(水)、東京・文京学院 本郷キャンパスで開催され、発足までの経緯や今後の展開などが明らかになった。

自身もバスケ経験者という声優の駒田航さんと、チーム・ちぇるびあっちの一員としてリーグに参加する福緒唯さんが記者発表会の進行役を担当。今回は女性声優によるリーグということで、選手としての参加はできない駒田さんだが、大会のDJを担当することが発表され、「声でしっかり盛り上げていきたいと思います! かなり興奮しています」と意気込みを語った。

声優の駒田航さんと福緒唯さん

「リーグ発足の構想は2年前からあった」と話したのは、本リーグ理事長を務める大手声優事務所「81プロデュース」代表取締役社長南沢道義氏。「なぜ、声優がバスケをやるのか?と記者の皆さんも疑問に思っているはず」と前置きした大沢氏は、「声優は声の演技ができて当たり前。すでにマルチな活躍をしている声優はたくさんいるし、これからは確実に一芸以上が求められる。声のお仕事プラスアルファの二刀流になることが大事」だと説明した。

南沢道義氏

「声優業界には、声優として活躍しながらも、音楽、スポーツ、文筆、イラストなどさまざまな才能にあふれた人材がたくさんいる」と語る南沢氏。「今回はバスケをチョイスしたが、本リーグをきっかけに、さまざまなスポーツ×声優のコラボも誕生するかもしれない」と今後の広がりに期待している様子だった。

SJ3.LEAGUEはJBA(日本バスケットボール協会)公認・協力により、春と秋の年2回公式戦が行われる。本リーグには若手女性声優たちにより結成された8チーム(内、1チームは中国北京のチーム)が参加するそうだ。

「スポーツ×声優」という新しいスポーツ・エンタメ振興を行うことを目指す本リーグには、現時点で日本そして中国の個性あふれるエンタメ系企業全19社の協力を得ている。公認・協力は日本バスケットボール協会、さらに後援は豊島区で構成されている。アニメ、ゲーム、ライブイベント、ファンクラブ活動、出版、配信、WEBなどさまざまな展開が期待できそうだ。

大沢氏は「手始めとなる9月30日に開催される初の公式戦で、本リーグの存在を知ってもらうことが大切」と前置きし、「もちろん、選手は全員勝つことを目指しています。リーグが盛り上がるかどうかは、参加する皆さんにかかっています。ぜひ、がんばってください」と、記者発表会に参加した代表選手たちにエールを送った。

続いて、各チームから石原千尋さん、稗田寧々さん、烏丸じゅりあさん、花ノ木美織さん、大川華恵さん、亀鷹ひかるさん、新津実稀奈さんら代表選手7人がカラフルなユニフォーム姿で元気に登場。20秒の紹介VTRに合わせて自身が所属するチームのアピールを任された各選手は、進行役の駒田さんから「ここは声優としての力量も問われますよー!」とプレッシャーをかけられる。少し緊張した様子を見せながらも、新人声優らしいフレッシュなチーム紹介を行い、見事ミッションをクリアした。

石原千尋さん、稗田寧々さん、烏丸じゅりあさん、花ノ木美織さん、大川華恵さん、亀鷹ひかるさん、新津実稀奈さんら、各チームの代表選手7人

続いて登場したスペシャルゲスト、FIBA 3×3 World Cup 2018日本代表・落合知也選手が「2020東京オリンピックで公式種目となる3×3ですが、実はまだまだマイナーな競技です。一緒に盛り上げていきたい
です。楽しみです、がんばりましょう!」と笑顔であいさつすると、選手たちもうれしそうな表情を見せていた。

 

FIBA 3×3 World Cup 2018日本代表・落合知也選手

記者発表会後に実施された公式練習には総勢30名の選手が参加し、落合選手指導のもと、ドリブルからシュートまでの練習を行った。バスケ経験者が、身長195cmの落合選手からゴールを奪おうと、果敢にチャレンジする姿も見られた。

 

9月30日には豊島区・南長崎スポーツセンターにて公式大会「SJ3.LEAGUE 2018秋」が開催される。観覧は無料。今後もバスケの試合は基本無料で見ることができるのだそう。今後のマルチメディア展開を楽しみに待ちながら、試合会場に足を運び、選手たちの成長を見届けてみるのも面白そうだ。

(取材・文/タナカシノブ)