「9割がクソ」「ほぼクソ内容」と自らを公言して売り出された、その名もズバリ「ポプテピピッククソカードゲーム」。
そう公式が自称するクソゲーが8月末に発売となるが、その現物が、編集部に届いてしまった。
「ポプテピピック」といえば、竹書房の4コマWEBコミック配信サイト「まんがライフWIN」にて、2014年11月から配信している大川ぶくぶさん原作の4コママンガ。連載当初より、あまりにもカオスな内容からネットを中心に「クソマンガ」として話題騒然。TVアニメも当初は2017年10月より放送される予定だったが、制作会社の勘違いで急きょ3か月の放送延期を発表。ムダに世の中を騒がせるなど、何かと話題に事欠かない、いろんな意味での話題作だ。
そんな本作の、公式が自ら「ポプテピピッククソカードゲーム」と名付けたこのカード。「ぜひ遊んでみてください」と託されたものの。
「あの『ポプテピピック』をクソカードゲーム化!!!」
「本格トレーディングカードゲーム“風”のクソすぎるカードゲームがバンダイより登場!!!」
「某カードゲームのイラストレーターによる描き下ろしイラスト4点収録!」
と、公式の紹介からして、すでにパンチが効きすぎではないだろうか……。
改めてパッケージを見てみると。
青い髪を風になびかせたピピ美。
金髪の髪が、普段と違って赤く染まり、心なしか立ち上がっているポプ子。
さらに、その2人を左右に配置した上で赤と青に染め上げられた背景。
極めつけは、その2人が立てた中指で支えるカードのそのカラーリング。
■その勇気に敬意を表して両手で持ってみた。
これはもう、どこからどう見ても、某ヴァンガるカードゲームのパクり……もとい、オマージュにしか見えない。
というか、もはやそのもの。
お上はいったいこれをどうやってレビューしろというのか……。
とにかく、我々編集部は、あくまでも「カードゲーム“風”」というそのカードを箱から出して、実際にゲームを進めてみることにした。
(※ちなみにこの日、「カードゲーム」というジャンルに精通している部員はひとりもなし)
まずは箱から「クソカード54枚+クソ取扱説明書1枚」を取り出し、カードゲームらしく配置してみる。
某ヴァンガるカードゲームには「ユニット」と呼ばるバリエーションが大きくわけて3種類あるそうなのだが、本商品はいかがなものなのか。
本来ならばカードの強さの段階など、そのカードのグレードを示す数値的なものが入っているべき場所には、何故かクローバーやダイヤのマークが。
そして、防御力を示す数値は……
……ない。
ない、だと……?
代わりにスペードの9のカードには「あなたは攻撃されているときにヘルシェイク矢野のことを考えてもよい。そうした場合、『ごめんヘルシェイク矢野のこと考えててた』と謝罪し、あなたへの攻撃を無効にする。その後、このキャラクターを手札に戻す。」とある。
……これ無敵じゃないの?
(※繰り返しお伝えしておくが、我々はカードゲームずぶの素人である)
よしよーし。
いいぞ。
イメージしろ!
このカード(どのカードだよ)のように強くなった自分を!
それがイメージ出来るようになったら、いずれオレはその強さを手に入れることが出来るんだ!
イメージはオレの力になるんだ!
ということで、防御的なものはきっとなくても進むのだろうと諦めて、攻撃に関する数値を見てみることに。
公式サイトにも載っていたベーコンムシャムシャくんを例にとってみると、フレーバーテキストには「あなたがベーコンを食べている場合、このキャラクターのパワーを100倍にする」と示されている。
ベーコン、だと?
カードゲームをやりながら、ベーコンを食べる、だと……?
ここで素に返った我々は、今一度「クソ取扱説明書」を熟読してみることに。
・・・・・・・・・・
ありのまま、今読んでみた成果を話すぜッ!?
わからねぇ。
読めば読むほどわからねぇ!!
読めば読むほどクソですよ、こいつァ。
よぉしわかったそれならば話は早い。
見せてやる、オレの生き様、オレの魂! オレの男気を!!
さあこい!!!
この程度のピンチで、我々が音を上げるわけないじゃありませんか。むしろ、楽しくて仕方ないくらいですよ。
はっはっはー!!!
カードゲームもどきのクソカードを前にした我々にはもはや、こうなるしかすべはなかったのである。
■2人でやると手札大杉問題。目当てのカードが探せない。オレが探しているのはベーコンではない。
「心が通じ合うファイト。それは相手を屈服させることよりずっと価値のあるものだ」
7並べじゃねぇか!!
だって、とある人が言ってたんですよ。
「ただ気持ちに任せてガムシャラになるだけじゃダメだ。状況に合わせ、色々試してみることも必要だ」ってね。
最後にお気に入りのクソカードを主張。
「二度とやらんわ、こんなクソゲー!」
わかってんじゃねぇか……。
【後日】
と、きれいなオチがついて終了かと思われたが、話はここで終わらなかった。
後日、TCG同好会(仮)の方々にお集まりいただき、改めてゲームをプレイしてもらった。
するとなんということだろうか。
ゲームが成立しているではないか!!
なんということだ、クソだったのは我々編集部だったのだ。
所詮、ゲーム初心者の寄せ集めでは、まさに烏合の衆だったというわけだ。
改めてまずは2人にプレイしてもらった。
そして、TCGのなんたるかを微かにだが教えてもらった編集部員2人も参加し、合計4人でのゲームもプレイさせてもらった。
■初心者にやさしく指導してくれる先輩たち
■エアギターを披露する羽目になり、ブレまくっている編集部員U
結果。
なんと、初心者の編集部員Uが「ごめん、ヘルシェイク矢野のこと考えてた」を駆使して勝利。
まさかの展開に改めて「ホントにクソゲーだわ」とオチがついて終了となった。
TCG同好会(仮)の猛者をして、「3、4回ならネタとして遊べる」と言わしめた「ポプテピピック クソカードゲーム」、ぜひお手にとって遊んでみていただきたい。
【商品情報】
■「ポプテピピック クソカードゲーム」
<セット内容>
・クソカード54枚(全54種)
・クソ取扱説明書1枚
・商品サイズ(パッケージBOX):約89mm(H)×60mm(W)×23㎜(D)
・価格:1,800円(税別)
・発売時期:2018年08月予定
※こちらの商品は対象年齢15才以上になります。
あの『ポプテピピック』をクソカードゲーム化!!!
本格トレーディングカードゲーム“風”のクソすぎるカードゲームがバンダイより登場!!!
某カードゲームのイラストレーターによる描き下ろしイラスト4点収録!
【お断り】
※こちらはトレーディングカードゲーム風のバラエティカードゲームです。約7~8割ほどクソな内容になっていますのでご了承くださいませ。
※このカードゲームがどんなにクソだったとしても、最低限トランプとして使用することができます。
※バトルの間、何が起こってもデザイナー及び発売元は責任を負いません。プレイヤーの自己責任でゲームを行ってください。
※商品仕様や発送日は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
(C)大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード