アーティストに直撃取材! 楽曲作りに活用しているオーディオ製品、教えてください! 番外編 早見沙織

アーティストといえば、楽器にはとことんこだわっているイメージはあるけれど、再生環境であるオーディオ機器に関しては、それほど深い追求をしていないのでは?と思っている人も少なからずいることだろう。しかしながら、もともと音楽が好きで好きでたまらない、好きが高じてプロになってしまった人たちゆえに、実際のところは、オーディオ機器についてもかなりのこだわりを持っていたりするはず。そんな、アーティストだからこそのオーディオ製品チョイスと活用方法について、くわしく語っていただこうと思う。

今回のゲスト、早見沙織さんは、皆さんご存じのとおり、数々のアニメ作品に出演されている人気声優。2015年8月にはTVアニメ「赤髪の白雪姫」のオープニングテーマ「やさしい希望」で、アーティストとしてソロデビュー。また2016年1月から放送される「赤髪の白雪姫」第2期のオープニングテーマも担当し、2016年2月には2ndシングル「Installation/その声が地図になる」がリリースとなる。

普段はiPhoneと、Harman Kardon(ハーマン・カードン)CLヘッドホンとの組み合わせで音楽を楽しまれている早見さん。さらに高音質なリスニング環境、そして音楽活動の際にモニターとしても使用できるイヤホンを求めた結果、今回、カスタムイヤホンを製作することとなった。初めてのカスタムイヤホンとして早見さんがチョイスしたのは、ソニーエンジニアリングのテイラーメイドイヤホンJust ear「XJE-MH1」だ。

Just earはソニーエンジニアリングの松尾伴大氏が中心となって開発したカスタムイヤホン。エンジニアと対話をしながら、音質の調整を行うのがJust earならではの大きな特徴だ。いわば洋服の「テイラーメイド」のように、その人の耳の形だけにとどまらず、音の好みにまでぴったり合うよう、プロフェッショナルが1点1点ていねいに仕上げてくれるのだ。

取材はJust earの販売店、東京ヒアリングケアセンター青山店にて行われた。今回は一緒に、11月下旬に発売されたオンキヨーのポータブルデジタルオーディオプレーヤー「DP-X1」も体験していただいた。以前、デビューCD取材の際に、いくつかのハイレゾ対応プレーヤーを聴いてもらい、今回もパイオニア「XDP-100R」とオンキヨー「DP-X1」を試聴。その中で彼女自身が「どちらかというとこちらの方が好み」と「DP-X1」をチョイスしたといういきさつがある。ちなみに、この「DP-X1」は、DSDなら11.2MHz、PCMでは384kHz/24bitまでの再生に対応している。そう、今回はいつもの取材とは趣を変え、早見さんのカスタムイヤホン製作&ハイレゾプレーヤー体験の模様をお届けする。