アニメ映画「ガールズ&パンツァー 劇場版」が絶好の滑り出しとなっている。
美少女×戦車をテーマに、水島努監督によるハートフルストーリーを描いたオリジナルアニメ「ガールズ&パンツァー」。リアルでグリグリ動く戦車の描写と多数の美少女キャラでアニメファンとミリタリーファンを中心に高評価を獲得。舞台となった茨城県大洗町には全国から多くのファンが集まるなど”聖地”を含めて人気になっている。2014年7月にはOVA「ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!」が劇場上映され、初の劇場版となるアニメ映画「ガールズ&パンツァー 劇場版」が11月に公開となった。
11月21日に77館で封切りとなった本作だが、初週の週末2日間で8万4,752人を動員。興行収入は1億2,843万8,980円(※興行通信社調べ)で、2日間の興行収入ランキングで初登場1位を記録した。動員数では2位。また、初日満足度ランキングでも92.9点(※11月21日ぴあ調べ)で1位に。「仕掛け満載の戦車での戦闘が素晴らしい」「戦車のエンジン音や攻撃音などがすごい」「大画面でのバトルシーンは勢いがあってよかった」「最後の戦闘シーンの迫力は特に素晴らしかった」など、劇場ならではの迫力を楽しんだ声が多数あったという。以下、監督コメント。
なお、この好発進を受け、新たに24館(※)での上映が決定。年明けから順次公開される。ちなみに、来場者特典は、1週目が島田フミカネ描き下ろしミニイラスト色紙(全4種/ランダム配布)、2週目と3週目がWorld of Tanks×ガールズ&パンツァーコラボ特典カード、4週目が生コマフィルム+World of Tanks×ガールズ&パンツァーコラボ特典カード。
・水島努コメント
正直なところ、これを書いている今(公開の10日前です)、映画はまだ完成しておりません。ですが、この文章が皆さんの目に届いているということは映画は無事完成したのでしょうね。そのつもりで書かせていただきます。
本当に長らくお待たせしてしまいました。TVの時も、OVAの時も、同じ事を繰り返してしまっているので言葉が軽くなっていますが、お待たせてして本当に申し訳ありませんでした。
この劇場版は制作スタート当時、上映時間80分を予定していました。ですが、劇場ならではのやりたい事とTVでやり残した事、出したいキャラ、戦ってみたいシチュエーションなどを盛りつけていくうちに、あっという間に120分になってしまいました。当初の予定の1.5倍ですが、何となく尺を伸ばしたところはどこにもありません。スタッフひとりひとりが丹精に丁寧に1カットずつこころを込めました。もうこれ以上、1コマも減らすところなんてないです。
個人的に、『ガールズ&パンツァー』には映画の大画面と音響がよく似合う、とTVシリーズをつくっている当時から感じていました。そしていつかスクリーンを縦横無尽に走り回る戦車を観てみたいものだと思っていました。その当時それはただの夢想でしたが、その後いろいろな方にこの作品を気に入っていただき、応援してくださった皆さんの後押しのおかげで、映画をつくることが出来ました。本当にありがとうございます!
監督という立場だったので、今まではそれこそ熱血かつ冷静に落ち着いて、制作作業に没頭しなければいけませんでしたが、映画は完成しました。これからしばらくは一人のガルパンファンとして、私も『ガールズ&パンツァー』の世界を楽しみたいと思います。
※北海道:ディノスシネマズ苫小牧(順次上映)/北海道:イオンシネマ釧路(1/30~)/北海道:イオンシネマ北見(1/30~)/青森県:青森コロナシネマワールド(1/16~)/青森県:イオンシネマ弘前(1/30~)/青森県:フォーラム八戸(1/9~)/岩手県:フォーラム盛岡(1/30~)/秋田県:ルミエール秋田(1/9~)/山形県:フォーラム山形(1/9~)/山形県:イオンシネマ三川(1/30~)/福島県:フォーラム福島(1/9~)/千葉県:旭サンモールシネマ(1/9~)/栃木県:フォーラム那須塩原(1/9~)/栃木県:小山シネマロブレ(1/23~)/長野県:岡谷スカラ座(1/9~)/富山県:富山シアター大都会(1/9~)/石川県:シネマサンシャインかほく(順次上映)/福井県:テアトルサンク(1/23~)/鳥取県:MOVIX日吉津(順次上映)/島根県:T・ジョイ出雲(順次上映)/山口県:シネマサンシャイン下関(順次上映)/山口県:MOVIX周南(順次上映)/長崎県:ユナイテッド・シネマ長崎(1/9~)/鹿児島県:鹿児島ミッテ10(順次上映)