劇場アニメ「ARIA The AVVENIRE」、初日舞台挨拶で8年ぶりにキャストが勢揃い! 「スタジオに入った時点で泣いてしまいました」

劇場アニメ「ARIA The AVVENIRE」の初日舞台挨拶が9月26日に行われた。

「ARIA The AVVENIRE(アリア ジ アッヴェニーレ)」は、シリーズ累計480万部突破を誇る天野こずえさんによる癒し系マンガ「ARIA」を原作とした完全新作アニメ。2005年のTVアニメ第1期「ARIA The ANIMATION」、2006年のTVアニメ第2期「The NATURAL」、2007年のOVA「The OVA ~ARIETTA」、2008年のTVアニメ第3期「The ORIGINATION」に続くもので、アニメ化10周年記念プロジェクト「蒼のカーテンコール」の目玉企画として9月26日にイベント上映される。スタッフはTVシリーズと同じで、監督は佐藤順一さん、脚本は吉田玲子さん、キャラクターデザインは音地正行さん、制作はTYOアニメーションズ。

 

上映開始日の9月26日に新宿ピカデリーで初日舞台挨拶を実施。灯里役の葉月絵理乃さん、藍華役の斎藤千和さん、アリス役の広橋涼さん、アリシア役の大原さやかさん、アリア社長役の西村ちなみさん、晃役の皆川純子さん、監督の佐藤順一さんが登壇し、完成の報告と感想を述べた。主要キャストが勢揃いするのは、2007年に開催された「ARIA The OVA ~ARIETTA~」発売記念イベント以来8年ぶりで、長きにわたって作品に携わってこれた想いやファンへの感謝が語られると、感極まって泣いてしまうシーンも。以下、コメント。

 

灯里役・葉月理乃
灯里のプリマの成長部分をこんなにも描かれているとは思わなかったので、台本を受け取った時は、嬉しいと同時にどう先輩としての灯里を表現すればいいのか気になっていました。でもいざ始まってみると皆がいてくれて、すぐネオ・ヴェネツィアの空気になって、無理に大人っぽくするのではなく、自然と成長した姿を演じられたかなと思います。10年前にスタートしてこんなに長く続くとは思わなかったです。また再会出来たのはファンの皆さんが愛してくれて繋げてくれたおかげですので、この先もずっとARIAを大事にしてくださると嬉しく思います。

藍華役・斎藤千和
今作では後輩ができましたが、ARIAの世界では先輩との関係性が完璧でしたので、最初はどうなるのかと思いました。ですが、後輩ができても何の違和感もなく、不思議な感覚でした。今日は舞台挨拶に劇場に訪れてスクリーンに入った瞬間、アフレコ現場と同じように不思議なくらい居心地が良くて、ARIAの空気はここにもあるのだなと感じました。大好きなモノがいっぱい詰まった作品ですので、また会いに来てください。いつでも劇場で待っていますので、また是非AIRAの世界でお会い致しましょう。

アリス役・広橋涼
本編で初めてアーニャという後輩ちゃんが出来ましたのが、アテナさんがいて、アリスがいて、アーニャがいてオレンジプラネットの流れを、アーニャ役の茅野愛衣さんも上手く表現してくれ、こうやって受け継がれていくのだなと思いました。ARIAの仲間は、私含めよく泣きます。お客さんも同じ気持ちなのかなと思いますし、こうしてたくさんの人が同じ場所で、同じ感覚を共有できるのは凄く不思議で、凄い奇跡だし、幸せに感じます。今作に関われて素晴らしい先輩や後輩と出会えて、観てくださる方がいる限り作品は残っていくので、何度でも楽しんで味わって頂ければと思います。

アリシア役・大原さやか
ARIAの収録では通常テスト時に音楽を流して、ARIAの空気を感じて臨むのですが、今回は(音楽を聴くと皆泣いてしますからという理由で)流されず。楽しみにしたので、「監督にいけずされた」と言いたいです(笑)グランマの台詞はすごく好きで、「叶わなかった願いの種は胸の中に潜んで希望の光を放ち続けている」というのは、スタッフやキャスト含め、待っていてくださったファンの方にもすごくシンクロするなと思いました。そして、その後の台詞で「叶わないと思っていた願いも姿・形を変えてひょっこり顔を出すこともあるから、それが楽しみよね」というのも今回の作品につながっているので、本当に奇跡だと感じております。本日はミラクル記念日だと思っております。

アリア社長役・西村ちなみ
アフレコは嬉しい気持ちがいっぱいで、1日で録り終えるのがもったいないと感じていました。スタジオ現場では灯里の第一声の声でやさしい気持ちに包まれ、みんなの声を聴くと昔に戻れました。初日を迎えるのは大変喜ばしいことですが、少し淋しい気持ちもあります。最後のグランマの願いの種のエピソードにありますように、ARIAを愛してくださいましたみなさんひとりひとりの想いの種が7年という長い時間、愛情を掛けて、花が咲いたのだと思います。ARIAを愛する気持ちは本当にみなさまと変わらないし、月日が流れてもずーと待ってくれた皆さんが愛おしくてたまりません。一緒にこの日を迎えられて幸せです。みなさんの心の中にいつまでもARIAがいてくれたら嬉しく思います。

晃役・皆川純子
アフレコに向けて気を付けた点は、泣かないことです。家でリハーサルをする際も、泣いて泣いて一回もうまく出来なかったので、本番では大丈夫だろうと臨んだのですが、スタジオに入った時点で泣いてしまいました。今日もパンフレットを見たら泣いてしまうとのことで、周囲からパンフを見るのを止められました(笑)みなさんARIAと出会ってくれて、愛してくれてありがとう。また素敵な奇跡が起きたらみんなに会えるんじゃないかなと思っております。その時までみなさんお元気で。またお会い致しましょう。

監督・佐藤順一
今回ARIAの世界の音楽を5.1chにリミックスしたのですが、世に出ていない歌を本編に生かすことができたことが、キセキだと思います。この作品を私にオファー頂いて今改めて感謝の気持ちでいっぱいでいます。そして今作を愛してくれて、大事にしてくれたファンの皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。本当にキセキのようなこの機会をめいっぱい楽しんで、しばらくの間このネオ・ヴェネツィアの世界を楽しみましょう。