3DCG映画版「ガンバ」、梶裕貴と神田沙也加がウォーターキャノンを大噴射! 完成披露舞台挨拶レポート

10月10日公開のアニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」だが、完成披露舞台挨拶が8月30日に実施された。

「GAMBA ガンバと仲間たち」は、TVアニメ版である「ガンバの冒険」(1975年)が子ども向けとは思えないほどの高クオリティで知られている児童小説の名作「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」を原作とした3DCGアニメ映画。大ヒットとなった「STAND BY ME ドラえもん」で卓越した3DCGアニメーションを披露した白組が制作を手がけており、現代の最先端映像技術で小さなネズミたちが力を合せて巨大な敵に立ち向かう壮大な冒険物語を描く。企画構想から15年、製作期間10年、総製作費20億円にも及ぶ一大プロジェクトだという。映像作品としては1991年に公開された「ガンバとカワウソの冒険」以来、実に24年ぶりの新作となる。企画・総監督は白組副社長・小川洋一さん、監督は白組の河村友宏さんと小森啓裕さん、脚本は実写映画版「寄生獣」の古沢良太さん。

 

ららぽーと豊洲で8月30日に実施された完成披露舞台挨拶には主人公・ガンバの声を担当した梶裕貴さんとヒロイン・潮路の声を担当した神田沙也加さんが参加。ガンバたちが小さな体で巨大な敵に立ち向かう大海原をイメージした屋外ステージ(背景は東京湾!)にて、集まったこどもたちとともに大ヒット祈念ウォーターキャノン噴射を行った。数日続いた雨模様を吹き飛ばすかのように地上30メートルほど吹き上がる水柱に、こどもたちは大騒ぎだった。

舞台挨拶では、2人に加え、小川総監督、河村監督、小森監督も登壇。3人とも、ネズミの耳としっぽをつけた正装で、アフレコの様子や製作秘話を語った。最後は、梶さんの「ガンバの大冒険へ出発だ!」の掛け声に、観客とともに「おー!!」と右手を挙げて応えた。

 

・梶裕貴コメント
歴史があり誰からも愛されている『GAMBA』という作品が、再び劇場アニメーションとして映像化されるのは嬉しかったです。さらに、その中でガンバ役として、オファーをていただいた時は、とても嬉しかったです。同時に、皆さんの期待も感じましたし、他のメインキャストの声優を大先輩方が演じられていると伺い、緊張やプレッシャーは大きかったですが、先輩方の胸を借りるつもりで、ありがたくガンバ役を演じさせていただきました。本当に素敵な作品です。日本が誇れるアニメーションだと思っています!大人、子供ともに楽しめるので是非楽しんでください!

・神田沙也加コメント
アフレコに臨むにあたり、キャラクターの表情や動くときの毛のなびき方やキャラクターの流す涙が、とてもリアルに表現されているので、生き生きとしたキャラクターが生きている姿をいかに表現しようかなと監督方とも相談しながらやらせていただきました。潮路は、メインキャラクターでは唯一女の子なので、芯が強く母性を持っていて、男子を引っ張っていくようなしっかりした潮路も見せたいなと思い、地に足をつけてしっかり皆を支えられるようにという気持ちで演じました。
(好きなキャラクターを聞かれ…)原作を読んだ時は、ガクシャさんの冷静沈着で、いつも頭をフル回転させて最後まで諦めない姿がかっこいいなと思いました。ただ、映画を観てみると、ガンバの頑張りとアクションが画面から飛び出してくると思うくらいの躍動感がやっぱりかっこいいなって思いました。

・小川監督コメント
僕たちもガンバの仲間たちに少しでも近づこうと思い、ネズミの耳としっぽをつけてみました。長い年月をかけてようやく作品が完成しましたが、特にガンバのアクションシーンを見て欲しいです。

・河村監督コメント
ガンバと同じように、僕たちもたくさんの仲間に支えられて、この日を迎えることが出来ました。(梶さんが演じるガンバについて)ガンバの声は、少年から大人になる微妙な時期の声だと思っていましたが、梶さんにさわやかに演じていただいて改めて梶さんしかいないなと思いました。ガンバが初めて海を見るシーンでは、我々は最初に演じてもらったテイクでOKだと思ったのですが、ご自身が納得されるまで何度も何度も演じている姿を見て、やっぱりプロだなと思いました。

・小森監督コメント
(神田さんが演じる潮路について)本番前のテストで、感じを確認させていただいて役どころについて話をさせていただこうと思っていましたが、神田さんの潮路に聞き入ってしまって、ガンバを助けるシーンでは涙が出てしまいました。神田さんに潮路の魂を吹き込んでいただいて、女性の強さが際立ち、映画がさらに締まったかなと思っております。