CHiCO with HoneyWorksのサードシングル「プライド革命」は、TVアニメ「銀魂°」のオープニングテーマ。HoneyWorksのshitoとGomが作り上げた、今までのシングルとはひと味違う骨太の楽曲を、女性ボーカリストのCHiCOが力強く歌い上げる。また、カップリング曲の「ヒストリア」では、ダークなCHiCOに挑戦。ロックな2曲が、新たな世界を開く!
曲がシンプルな分、ギターの音色にはこだわりました
──CHiCOさんとHoneyWorksのコラボシングルも、今回で3枚目。「プライド革命」では、どのような曲作りを目指しましたか?
shito 「銀魂°」のオープニング曲ということで、バンドサウンドにしたいと思いました。普段のHoneyWorksは、いろいろな音を詰めこんで、その全部がちゃんと聞こえてくる音作りを目指しているんですけど、今回は音数を少なく、シンプルにしたいというのがコンセプトがあって。ギターの音色にもかなりこだわりました。
──ギターフレーズは、すごくカッコよかったです。
shito レスポールを使っているんですけど、ピックアップをフロント、リアともいろいろと試して、設定もいちいち変えてすべての音色をチェックしてから、セッティングを決めていきました。かつてバンドをやっていた自分を思い出しつつ、もし今バンドをやるなら、こういう曲をやってみたいなと考えながら作ったので、僕らにとっては一周回って新しい曲になりましたね。シンセやストリングスが入っていないという意味でも、これまでのCHiCO with HoneyWorksの曲とは違う感触になったと思います。
CHiCO 最初に楽曲を聴いた時、すごく「銀魂°」らしい曲だなと思いました。私はもともと「銀魂°」が大好きなので、オープニング曲を歌えるということだけで大興奮だったんですけど、HoneyWorksのお二人がこんなにかっこいい曲を作ってくださって、本当にうれしかったです。
ボーカル録りには12時間かかっています
──歌詞はshitoさんとGomさんの共作なんですよね。
Gom 「銀魂°」のキャラクターが活躍する情景を思い浮かべながら書いていきました。いつも通りなんですけど歌詞を書くシートを用意して、2人が思いついた言葉を書き連ねて、組み替えていったという感じですね。
shito 1コーラス目は2人で相談して、「銀魂°」の世界に寄せて書いたんですけど、2コーラス目からはHoneyWorksならではのストーリー性も持たせようと。自分たちならではの要素も、かなり盛りこまれています。
CHiCO 私はまっさきに銀さん(坂田銀時)と先生(吉田松陽)の2人を思い浮かべました。
Gom 今回の歌詞は、今までに比べると具体性は少なくなっていて、その分、歌詞に書かれたストーリーについて、いろいろと想像できると思うんです。「まっすぐにぶつかれ」とか、ストレートな言葉が多いので、それをいかにいい声で歌ってもらうかが勝負。ボーカル録りも、シンプルな作業になっていたと思います。
shito 僕らがボーカルに求めたのはアタック感ですね。ロックバンドのボーカリストを意識して、特にサビはインパクトが出るように歌ってもらいました。
Gom ボーカルと楽曲のパワーとパワーのぶつかり合いという感じで、それを引き出すためにかえって繊細な作業がいりました。実はボーカル録りは12時間かかっているんです。
shito それにCHiCOのボーカルがテイクを重ねるごとに、どんどんよくなっていったということもあって。
CHiCO 男っぽく、言葉をぶつけるように歌うよう意識しました。私は女なので、男らしさってどう出せばいいのか難しくて。「銀魂°」の男性キャラクターの力強さをイメージして歌いました。今回の曲は自分が出せるぎりぎりのキーが続く部分もあって、その分、迫力のあるものになったんじゃないかと思います。
──「銀魂°」のオープニング映像を見て、どう思いましたか?
Gom アニメのスタッフさんの力の入り方がすごく伝わってきました。
shito 感動しました。歌詞を映像に見事にリンクさせていただいて、うれしかったですね。
CHiCO 私は最初にオープニング映像を見た時、ぼろぼろ泣いてしまいました。実はボーカル録りの時に、ここの歌詞の部分はこんな映像だったらいいなと、自分なりに想像しながら歌っていたんです。そうしたら、完成した映像がほぼ私の想像通りになっていて、感動のあまり涙がこぼれました。
Gom 先ほども言ったとおり、2コーラス目からはHoneyWorks的な世界にも入りこんでいくので、ニコニコ動画にアップした「プライド革命」のMUSIC VIDEOを見ていただけると、その部分はより伝わると思います。