ノイタミナ映画「ハーモニー」、キャストを発表! 沢城みゆき、洲崎綾、榊原良子、大塚明夫、三木眞一郎など

故・伊藤計劃さんによる小説をアニメ化して劇場公開するノイタミナの「Project Itoh」より、12月4日公開の「ハーモニー」のキャストが発表された。

大ヒットを記録した「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」に続くノイタミナムービー第2弾として注目を集める本プロジェクト。2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃さんのオリジナル長編小説「虐殺器官」「ハーモニー」、彼が残した30ページの序文を盟友として知られる芥川賞作家・円城塔さんが書き継いで完成させた「屍者の帝国」の3作品が10月より順次アニメ映画化される。

 

今回、12月4日に公開となる「ハーモニー」のキャストが解禁に。13年前の事件でともに自殺を図り逝った友人・御冷ミァハの存在に縛られながらも世界の戦場を渡り歩いて平和維持活動を行う監察官・霧慧トァンは沢城みゆきさん、事件の首謀者でトァンらを誘って自殺を企てるカリスマ美少女・御冷ミァハは上田麗奈さん、2人の良き理解者で自殺未遂を経験して以降はトァンとは対照的に社会に溶け込むべく生活を送る零下堂キアンは洲崎綾さん、トァンの父で高度医療システムWatchMeの生みの親の科学者・霧慧ヌァザは森田順平さん、ヌァザの共同開発者・冴紀ケイタはチョーさん、大量殺人事件の解明に乗り出したインターポールの捜査官・エリヤ・ヴァシロフは三木眞一郎さん、トァンの上官であるオスカー・シュタウフェンベルクは榊原良子さん、トァンと戦地で取引を行うトゥアレグ族の長・アサフは大塚明夫さんが演じる。ロングバージョンPVも解禁となっている。

ちなみに、「ハーモニー」は、伊藤計劃さんが永眠する数ヶ月前に発売した第2作であり、遺作。原作では、デビュー作「虐殺器官」から数十年後の近未来を想起するような形で描かれており、没後の2012年に権威ある米SF文学賞フィリップ・K・ディック賞特別賞を日本人で初めて受賞している。

 

・沢城みゆき(霧慧トァン役)コメント
 キャラクター・世界観について
こんなにも単品で、命のことだけ取り扱った物語を私は見たことがありません。戦争や病気、家族といった他の要素を何も纏わない、剥き出しの、命の、命の意志のお話。その化身の様にして劇中存在するミァハを心が強烈に警戒するせいで、ちっともトァンの印象が残りません。あんなに喋ったのに!(笑)
 ファンの皆様へ
簡潔にコメントをしようとしているわけではないのですが、劇場に足をお運び下さいとしか、口にできることが見つかりません。分かち合えるような物語では無いように感じますが、1人で受け止めることもままならない、そんな鑑賞後感です。