放送中のTVアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」より、最終話に向けての総監督コメントが発表された。
「ガンダム Gのレコンギスタ」は、1999年の「∀ガンダム」以来15年ぶりとなる、「機動戦士ガンダム」総監督・富野由悠季さんによる新作アニメ。宇宙世紀の次の世紀である「リギルド・センチュリー」を舞台に、宇宙エレベーターを守る組織「キャピタルガード」のパイロット候補生・ベルリが、海賊部隊の少女・アイーダ、謎の少女・ラライヤ、未知のテクノロジーで作られたガンダム「G-セルフ」と出会い、運命に翻弄されつつも成長していく様子が描かれる。ちなみに、G-セルフは、軍の作った最新兵器としてではなく、選ばれた者しか起動させることができないモビルスーツとして登場。 “レコンギスタ”はスペイン語の”レコンキスタ(Reconquista)”が語源で、”G”にはガンダム以外の意味も込められており、物語の進行とともに明らかになる。
なお、27日には、富野さんも参加する最終話上映イベントが行われるが、チケットは即完売となっている。
・富野由悠季コメント
「ラストシーンの意味」 原作・総監督 富野由悠季
ガンダムを使って脱ガンダムをするというテーマを自分の中に据え置きながらも、それができたのは“戦争の起源”を考えたからです。戦場で生き死にをしなければならなくなった兵士やパイロットたちは、お互いに憎悪はありません。戦争が起こり、そのような局面に直面せざるを得なかったから、戦ったにすぎないのです。
ですから、兵器という殺しの道具や戦場そのものがなくなってしまえば、一人のパイロットも普通の人になります。それは古今東西の戦場の真理です。
ですから、なぜ戦争が起こるのかといえば、その背景に政治や経済の問題があるからなのです。
政治家たちの考え方次第ともいえるのです。そして今回の戦争は、大規模なテロであったのかも知れないのです。このような考え方を知って欲しい、と、次の世代の少年少女たちに申し伝えたいのです。