社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」! 記事のルールは素組みで仕上げることと、かけられる製作期間は1~2日の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
泰勇気の週末プラモ 第100回 MODEROIDダイテイオー
いやまさかこのロボットが立体化、しかもプラモで発売される日が来るとは! 今回はサンライズの人気ロボットアニメ「エルドランシリーズ」終了10周年記念として、パイロットフィルムと模型雑誌で展開していた「完全勝利ダイテイオー」のプラキットをご紹介します。
商品化してくださったのは、グッドスマイルカンパニーのプラモブランド「MODEROID」。
さすがです!
TVアニメ化していないので、その存在を知らなかったという方もいらっしゃるかもしれませんが、キットを見ればエルドランシリーズの正統な後継者であることがよくわかるはずです。
ではお楽しみください!
パッケージには合体したダイテイオーと、合体前の各メカが描かれています。
まずは分離した形態からご紹介して参ります。
3体のメカの大きさはご覧の通り。鳥型メカ、犬型メカ、そして猿型メカとなっております。「ダイテイオー」って、実は「桃太郎」がモチーフになっている作品なんです。
テイオー
猿型メカのテイオー。エルドランシリーズ第1作目のライジンオーを思わせるメカの構成のダイテイオーですが、テイオーはライジンオーの剣王とは異なり、猿型メカということで手足の長さのバランスが人間のそれとは少し違います。
背中にはテイオー剣をマウント可能。
顔はそこまで極端に猿風にデザインされていませんね。
脚部には大きなクリアパーツが使用されています。足首の形状は、「猿型メカ」なんだなと思わせる大きさと形状になっています。
小型メカながら、なかなかに優秀な可動範囲。
背負っているテイオー剣にも拳が届きます。
テイオー剣をマウントしていた軸穴に「Theシンプルスタンド」(別売)を接続可能なので、ジャンプアクションの再現も可能です。
次にご紹介するリクオーに、なんとなくまたがらせることもできますが、固定はされません。雰囲気ですね。
リクオー
次にリクオーを見ていきましょう。「ライジンオー」で言うところの獣王的ポジションです。主にダイテイオーの両膝より下を担当します。
後ろ足の付け根がボールジョイントだったり、足首が軸接続でロール回転が可能だったりするので、割とポージングは自由です。
首を上に向けたり、口を開いたりもできます。
腹部に「Theシンプルスタンド」を接続可能。敵に飛び掛かるようなアクションも再現可能です。
クウオー
続きましてクウオー。雉型メカです。翼と尾羽が大変大きいです。こちらも腹部に「Theシンプルスタンド」を接続可能なので、飛行状態でディスプレイできます。
「ライジンオー」で言うと、鳳王に近いポジションのメカですね。
脚部や首、くちばしなどが可動。翼も大きく動かせます。
そしてこの3体が勝利合体します!!
ダイナミックな勝利合体ギミック!
まずテイオーはここまで分解します。使用するのは、胸部と両脚のみ。
リクオーもこのように分解。脚などは余剰パーツとなります。
リクオーのボディ部分を画像右側のように変形させると、ダイテイオーの脚部になります。
クウオーも分解するものの、腹部パーツ以外はほぼすべて合体に使用します。
メインブロックのみの状態となったクウオー。ここから変形させます。
首や足をコンパクトに折りたたみ、ダイテイオーの顔部分を起こします。
テイオーの胸部を変形させ、ダイテイオーの太ももパーツとサイドアーマーを接続。
そこへリクオーが変形した脚部を合体。これで下半身の完成です。
合体用の胸部パーツに肩アーマー、両腕、胸部飾り、下半身を合体。
さぁ、残るはクウオーです!
ダイテイオーのフェイスにメットパーツを取り付けつつ……
背中に合体。
リクオーの頭部を変形させて刀身パーツを取り付けると、ダイテイソードとなります。
クウオーの尻尾パーツで構成されるシールドも、基部をこのように組み替えて完成。
ダイテイソードはそのままでも迫力があるのですが……
形状重視のソードにも組み替えることができます。こちらはお好みで。
ダイテイオーを徹底チェック!
というわけで「完全勝利ダイテイオー」に合体完了です。これぞ「エルドランロボ」という雰囲気を醸し出しています。胸部飾りがとても大きくて印象的。
ウイングも非常に大きく、迫力があります。
頭部の飾りが丸みを帯びているのは、それまでのエルドランロボではあまりなかった形状。この辺りもダイテイオーの個性と言えます。
ダイテイオーは、クリスタルのようなパーツが多めのロボットです。クリアパーツの多くはクリアグリーンの成型色ですが、胸部パーツは裏側からシルバーが塗装されています。
足の甲のデザインあたりが、ほんのり和風な趣です。足首の構成はMODEROIDライジンオーに近く、ボールジョイント接続かつ引き出し式になっています。
テイオーのすねだった部分が、ダイテイオーのひじにきています。
ウイングの基部は多重関節になっているので、かなり自由に動かせます。
この脚部側面のブロックが、まさにエルドランロボだなぁといったところ。
股関節は上下にスライドして、デザイン上の可動の制約を避けるような仕組みになっています。がんばれば、このように膝立ちっぽくできます。
形状重視のダイテイソードと、ダイテイシールドを持たせました。一見、パースがついた刀身のようにも見えますが、今回の剣はもともとこういうデザインのようです。
ダイテイオーの手首には、平手も付属します。
肩関節が上にスイングするので、大上段で両手持ちさせることが可能。
腰の後ろにジョイント穴があるので「Theシンプルスタンド」を接続可能です。
プラスひと手間で、お手軽加工
さて、今回の「プラスひと手間」は本当に簡単に。胸部のクリアグリーンのパーツが裏側からシルバー塗装されていたように、ほかのクリアパーツも統一感を持たせるために裏側からシルバーを塗装してみました。
これで、全身のクリアパーツに統一感が出ました。
クリアパーツに限らず、本キットはいったん組み立てると取り外すのがなかなか大変なので、クリアパーツの裏側をシルバーで塗装するなら早い段階での決断が重要です。
いかがでしょうか。クリアグリーンのパーツの部分に、統一感が出たのではないかと思います。
余裕があれば、黄色のパーツをゴールドで塗装してみるのもありかもしれませんね。
というわけで「完全勝利ダイテイオー」でした。これでMODEROIDではライジンオー、ガンバルガー、そしてダイテイオーと並んだわけですが、こうなってくると同じMODEROIDブランドでゴウザウラーも並べたくなるところ。
ダイテイオーにも、さらに合体するメカが追加されていく可能性もあります。果たしてMODEROIDはどこまでやってくれるのか!?
いつも決して期待を裏切らないシリーズですので、いつかエルドラン4作品の主人公メカを並べられる日を夢見ています。グッスマさん、メカスマさん。よろしくお願いいたします!
商品情報
■MODEROID ダイテイオー
・発売中
・価格:8,700円(税込)
・メーカー:グッドスマイルカンパニー
・販売元:グッドスマイルカンパニー
・仕様:組み立て式プラモデル
・ノンスケール
・頭頂高:約170mm(合体時)
・原型制作:ユニテック
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。
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