社会人ともなると忙しい毎日の中で積みプラが増えてしまいがち……。そんなあなたに代わって、ロボット&プラモデル大好き声優の泰勇気がプラモデル製作に挑戦するのが、この連載!
コンセプトは「忙しい社会人でも、週末の休みを使えばここまでできちゃうよ」! 記事のルールは素組みで仕上げることと、かけられる製作期間は1~2日の2点のみ! この連載を読めば、きっとあなたの作ってみたいプラモデルと出会えるはずだ。
泰勇気の週末プラモ 第98回 グレートバーンガーン
いまなお多くのファンの心をつかんで離さないロボットアニメ「勇者シリーズ」。その勇者たちが力を合わせて巨大な悪に立ち向かうプレイステーション用ゲームソフト「新世代ロボット戦記ブレイブサーガ」(1998年)において、第9の勇者とも呼ばれている「勇者聖戦バーンガーン」が生まれました。
ゲームにしか登場していないにも関わらずその人気はそれまでの先輩勇者に負けず劣らずで、長い間人気勇者として君臨していました。
これまでにも立体物がなかったわけではないのですが、今回、最高のプロポーションを目指して「勇者シリーズ」のキット化を積極に進めているコトブキヤから、いよいよ……そしていきなり「グレートバーンガーン」が発売されました。
パッケージは合体完了シーンを思わせる、大迫力のイラスト。
このキットはグレートバーンガーンとバーンガーンのコンパチキットとなっています。今回は、グレート合体前の「龍神合体バーンガーン」の姿から紹介していきます。
♪ギャーーーンギャギャギャギャーーン♪
デデデ♪
デデデ♪
デデデ♪
デデ♪
デーーーン♪
テレレレレ♪
OP映像をイメージして撮影してみました。別売りの「ニューフライングベース」を使用して、浮遊状態を再現することができます。
では改めて、バーンガーンの雄姿です。シールなし。パーツ分割と塗装済みパーツで、ここまでの色分けを再現。しかも接着剤不要でこの完成度!
これまで発売してきた「勇者シリーズ」キットで得たノウハウが、ここに結実しているなと感じます。
後ろ姿はあまり記憶に残っていなかったのですが、こうなっていたのですね。キャノン砲のボールジョイント接続になっています。
フェイスパーツと額のメタリックグリーンは塗装済み。シャープな造形で、りりしい表情です。
胸部の龍の下顎は開閉できます。内部には砲口が見えますね。
腰部の構成パーツは、歴代の勇者ロボに準じた配置。サイドアーマーには龍の爪の意匠が見られます。
勇者ロボの脚部は、こうでなくっちゃ!と思います。太ましく角ばったシルエットの、力強い脚部。
バーンガーンのボディに変形するトラック「ガーンダッシャー」形態時、運転席にあたる両肩にはクリアパーツを使用。たくみなパーツ分割で不自然な合わせ目はなし。
ここにも龍の爪のような意匠があります。
前腕は、龍の頭部と爪を組み合わせたようなデザイン。肘と手首とは別に、前腕の中ほどにも内側に倒す可動があるので、力の入ったポーズが可能となります。
バックパック中央ブロックにキャノン砲が接続されています。左右それぞれがボールジョイント接続です。ウイングも軸回転と、後ろ方向へのスイングが可能。
バックパック底面の赤い面も、パーツ分割で再現。
ガーンダッシャーの後部の車輪も、左右に3個ずつ配置されています。ここもパーツ分割による色分け。
手首は左右に2種類の武器持ち手、2種類の開き手、そして組み付けてある拳と、合計で5種類10 個付属。
2本のデユアルランサーをジョイントパーツで接続すれば、ツインブレードになります。胸部の飾りはある程度可動するので、位置を調整すれば両腕を前に出してツインブレードを持たせることもできます。
これまでの「勇者シリーズ」キットと同様、可動範囲は良好です。足首もボールジョイント接続なので接地性も高いです。また、ウイングは差し替えることにより角度をつけることが可能です。
デュアルランサーを両手に持ち、敵に迫るバーンガーン。
ウイングを跳ね上げ、ツインブレードを大きく振りあげます。
煽りでさらに寄ってみました。迫力あるシーンですが、少々頭部が見えにくいですね。
胸部に飾りの多い勇者ロボでは気になるポイントですが、角度によってはこのように顔が隠れてしまうことがあります。そこでこのキットには、煽りで見る時用の首のパーツが付属しているのです。
こちらが煽り用の首を取り付けたところ。いかがでしょう。明らかに顔が見えるようになりました!
しかもこのキットにはさらに、別売りのプラキット「グレートエクスカイザー」用首パーツも付属。グレートエクスカイザーのポージングをアップデートさせることができます。
煽り用なので、通常の角度から見ると首が長くなってしまいます。ご注意を。
グレートバーンガーンにグレート合体!
続いては、グレートバーンガーンのご紹介。バーンガーンの本体と、マッハフェニックスが変形したグレートパーツ一式です。手首はバーンガーンと同じ形状の色違いが付属しています。
脚部は、すねの一部と足首を交換します。
肩は一部パーツを交換して巨大化。
前腕はまるまる交換。胸部は龍の両脇のパーツを取り外し、マッハフェニックスのパーツを合体。ボディはいくつかのブロックに分かれるようになっていて、合体も簡単です。
頭部飾りを交換。
バックパックの一部を交換し、ウイング角度を変更してマッハフェニックスの翼をウイングの基部に合体。
グレート…
バーーン…
ガーン!
SE「カン! カン! カン! カン! カン!」
というわけでグレートバーンガーン完成! なんというボリューム感でしょう!!
赤や黄色のパーツが増えたことで、イメージが大きく変化しました。
頭部の基本的な部分はそのままで、額の飾りだけ交換。ここのパーツ分割も素晴らしい。
胸部の鳥の顔のエンブレム部分も、クリアパーツ含めて見事なパーツ分割。腕の動きの邪魔にならないように、ある程度可動もします。
足首は見事な下駄合体。といってもグレート用の足首にさし変わっています。すねのパーツはゴージャスです。
バックパックにはマッハフェニックスの機首が合体。翼は激しく巨大化。
かかとの白いブロックは、後方に動かせます。
この巨体から繰り出すキックはなかなか重たそうです。
グレートバーンガーンにもツインブレード、デュアルランサーを持たせることが可能。
胸部パーツが可動するので、この形態でも両腕を前に出すことが可能です。
もったいぶった後ろ姿の全体像。
いかがですかこのボリューム。もうかっこよすぎて笑っちゃいます!
こちらの前腕も中ほどで少し曲がるので、力強い立ち姿を見ることもできます。
重量は意外と軽めなので、ニューフライングベースでも無理なくディスプレイすることができました。
プラスひと手間でゴールド塗装!
今回の「プラスひと手間」は、黄色いパーツを金色(ガイアノーツ・エルドランゴールド)に塗装してみました。
成型色よりやや明るめな金色を塗ってみました。これだけでも少し高級感が増したかと思います。
ゴールドにもさまざまな種類が用意されているので、お好みの色をチョイスしてみてください。
そしてグレートバーンガーンの、このゴージャス感!
ウイングと胸部のパネルに黄色い面積が大きかったので、効果は抜群。
これはバーンガーン、グレートバーンガーンの両形態で並べて製作してみたくなっちゃいます。
といったところでグレートバーンガーン、いかがでしたか?
ちなみにグレートバーンガーンといえば「フルウェポン」、「ハイパーバーンガーン」と呼ばれる勇者伝統の黄金フォーム、そしてダークグレートバーンガーンまであります。
コトブキヤはどこまでやってくださるのでしょうか。期待しております。勇者ロボのキット化の続報も楽しみにしております。
それではまた、お会いしましょう!
商品情報
■グレートバーンガーン
・発売中
・メーカー:コトブキヤ
・価格:15,400円(税込)
・製品サイズ:全高 約178mm
・製品仕様:プラモデル
・パーツ数:401~600
・素材:PS・ABS
・対象年齢:15歳以上
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。