「ゴールデンカムイ」から、メインキャストが登壇した「ジャンプフェスタ 2018」イベントレポートが到着ッ!!!

アニメ化が決定した「ゴールデンカムイ」から、12月16日・17日に幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ 2018」のオフィシャルレポートが到着した。

「ゴールデンカムイ」は、野田サトルさんが週刊ヤングジャンプにて連載中の人気コミックで、明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を狙う元陸軍兵・杉元佐一と、アイヌの少女・アシ(リ)パの冒険が描かれる。また、作中ではアイヌの文化や風習、料理などがリアルに表現されており、歴史エンターテイメントとしても楽しめる作品となっている。監督は「Fate/Grand Order -First Order-」の難波日登志さん、シリーズ構成を「黒子のバスケ」の高木登さん、キャラクターデザインは「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」でキャラクター作画監督を務めた大貫健一さん。制作は、「虐殺器官」のジェノスタジオが担当する。

今回、12月16日・17日に幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ 2018」のオフィシャルレポートが到着したので紹介する。

【オフィシャルレポート】

12月16日・17日に幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ 2018」。連日大きな賑わいを見せるなか、17日には2018年4月からTVアニメ放送が決定した『ゴールデンカムイ』のステージイベントが実施された。登壇したのは、TVアニメ メインキャストの小林親弘さん(杉元佐一役)と白石晴香さん(アシ(リ)パ役)、原作編集者の大熊八甲さん。会場に集まった大勢の観客を前にした小林さんは、開口一番「緊張しています」とイベントに臨む心境を告白。一方の白石さんは「白石役の……なんて冗談は置いておいて」と自己紹介を切り出し、観客の笑いを誘うひと幕も。本作にとって初のステージイベントは、そんな対象的なキャストの第一声で幕を開けた。
 
 登壇者の紹介が終わると、いよいよトークショーがスタート。元々原作コミックの愛読者だったという小林さんは、PVを初めて観たときの感想を聞かれて「感動しました!」と興奮気味にコメント。白石さんも「作画が素敵で流れている音楽もすごく格好良かったので、この映像にセリフを入れられると思うとドキドキ感で一杯でした!」と語り、二人の発言からは映像の仕上がりに対する強い手応えを感じられた。さらに大熊さんは作中の動物や広大な自然も手を抜かずに映像化しようとするスタッフの熱意を讃え、「期待してください。見どころはすべてです!」とアピール。関係者からの賞賛の声に、観客の期待も大きく膨らんだことだろう。

 場の雰囲気が温まったところで、トークは原作のお気に入りシーンの話題に。まずは小林さんが「扉絵だとアシ(リ)パとアザラシが協力して戦っていたのに、実際にはアシ(リ)パがアザラシを殴っていたシーン」と答え、会場が大きな笑いに包まれる。続いて白石さんは、杉元の死を想像したアシ(リ)パが泣き顔になって「死ぬな杉元ッ!!」と叫ぶシーンをセレクト。「普段のアシ(リ)パは凜としているけれど、やはり女の子なんだなと思います」と、自身が抱くアシ(リ)パの印象についても語ってくれた。二人のお気に入りのシーンがアニメにも登場するのか、原作ファンならずとも気になるところだ。

 イベントの中盤では、原作者である野田サトル先生からのメッセージも紹介された。スタッフから杉元役の声優について希望を聞かれた際、アニメに疎いせいで「一番人気のある方に頼んでください」と返答したという野田先生。ところが、実際には経歴に関係なく本当に杉元のイメージにピッタリな小林さんが起用されたと知り、スタッフの本気度を感じるとともに、そのときのそっけない自分の返答を恥じたそうだ。一方のアシ(リ)パ役については、オーディションの音源に「ウンコ」というセリフが入ったものが4つもあり、何十人ものウンコを聞かされているうちに投げやりになったことを暴露。しかし最終的に決定したキャストに寄せる野田先 生の信頼は厚く、メッセージの最後は「『ゴールデンカムイ』のアニメが小林様と白石様の経歴に花を添える作品になれたならば幸いでございます」と締めくくられた。

 続いて行われたのは、原作に関する二択クイズ。1問目から順調に正解を重ねていく二人だったが、3問目で雲行きは怪しい方向に……。「白石(由竹)の異名は何か?」という問いに用意された選択肢は、「明治の脱糞王」と「明治の脱獄王」。答えは言わずもがなだが、小林さんから何かを期待するような視線を感じ取った白石さんは、ここであえて「明治の脱糞王」を選択するという行動にッ! クイズには外れたが、二人の息の合ったやりとりに会場からは笑いと拍手が沸き起こった。

 クイズで盛り上がったあとは、原作コミックの公式サイト内にある「確定!本日のごちそう」診断にもチャレンジ。これは選択肢に答えていくと、そのときの気分に合った作中のグルメをお勧めしてくれるというもの。どんなグルメが出るのかウキウキしながら答えていく二人だったが、なんと結果は、罠に掛かった白石(由竹)……。 すかさず白石さんからは、「お前じゃないんだ!」とツッコミが入っていた。

 

 楽しい時間はあっという間に過ぎていき、最後は小林さんと白石さんから観客に向けてメッセージが贈られた。
「今日はたくさんの方に集まっていただき、本当にありがとうございます。原作ファンの皆さんにも楽しんでいただける作品に絶対しますので、心待ちにしていてください」(白石)
「皆さんに満足していただけるように一生懸命頑張ります。TVアニメが4月に放送されますので、どうか楽しみにお待ちください。今日はどうもありがとうございました」(小林)
 こうして大盛況のうちに幕を閉じた初のステージイベント。TVアニメの放送に向けて今後もさまざまな展開が用意されているので、情報を見逃さないようにッ!!!


【作品情報】

■TVアニメ「ゴールデンカムイ」
<スタッフ>
原作:野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:難波日登志(「Fate/Grand Order -First Order-」)
助監督:川越崇弘
シリーズ構成:高木登(「黒子のバスケ」)
キャラクターデザイン:大貫健一(「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」キャラクター作画監督)
メインアニメーター:羽山淳一
銃火器設定:渡辺浩二
プロップ設定:浅沼信也
動物設定:墨佳遼
美術監督:森川篤
色彩設計:茂木孝浩
撮影監督:戸澤雄一郎
CGディレクター:奥村優子/濱田康平
編集:定松剛
音響監督:明田川仁
音響制作:マジックカプセル
アイヌ語監修:中川裕
音楽:末廣健一郎
アニメーション制作:ジェノスタジオ
製作: ゴールデンカムイ製作委員会

<キャスト>
杉元佐一:小林親弘
アシ(リ)パ:白石晴香

 

【キャラクター情報】
■杉元佐一(すぎもと・さいち) CV:小林親弘
元大日本帝国陸軍第一師団の隊員。日露戦争で目覚ましい武功を上げ、そのときの鬼神のような戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれる。彼を不死たらしめるのは、死地に活路を見出すことができる並外れた度胸と驚異的な回復力。除隊後、戦死した親友との約束を果たすべく、ゴールドラッシュに沸いた北海道へ。そこでアイヌの村から奪われた埋蔵金の存在を知り、精強を誇る陸軍第七師団や凶悪な脱獄囚を向こうに争奪戦を繰り広げる。


■アシ(リ)パ
 CV:白石晴香

北の大地で杉元が出会った、アイヌの少女。和人の言葉を解し、山での暮らしや狩猟の知識に長けている。「新年」や「未来」を意味する名を与えられた自分を「新しい時代のアイヌの女」と称し、古い因習だけに囚われない現実的な考えを持つ。アイヌの埋蔵金を奪った人物に父親を殺されており、仇を討つべく優秀な戦士と認めた杉元と行動を共にすることに。彼女が危機に陥ると、エゾオオカミのレタ(ラ)がどこからともなく駆けつける。

■白石由竹(しらいし・よしたけ)
「脱獄王」の異名を持つ天才脱獄犯。収監されては脱獄する行為を繰り返してきたことから、いまや脱獄での懲役が元の罪で課せられた懲役を上回るほど。関節を自在に外すことができる特異体質の持ち主で、不意に拘束されたときの対策として釘や針金などの道具を身体のあちこちに忍ばせている。埋蔵金の在り処を示す刺青が刻まれた24人の脱獄囚のひとりだが、杉元たちと手を組んだほうが得策と見て、彼らの埋蔵金探しに協力する。

(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
(C)野田サトル/集英社