2017年7月スタートのTVアニメ「捏造トラップ-NTR-」。その放送に先立ち、2017年6月25日(日)に、TOHOシネマズ新宿にて先行上映会が開催された。原作は、女性同士の恋愛をテーマにしたコミック専門誌「コミック百合姫」(一迅社)にて好評連載中の、コダマナオコさんによる同名コミックで、ちょっと過激な彼氏持ち同士の女子高生百合ストーリーとなる。
初めて彼氏ができた岡崎由真は、親友で同じく彼氏持ちの水科蛍に付き合い方を相談。だが、そこでウブなのをからかわれキスされたり、ダブルデートの最中に過剰なスキンシップを受けたり、性的な経験の浅い由真は蛍のテクニックに翻弄されてしまう。
また、由真にはやさしい純情男子・武田、蛍にはクールなイケメン・藤原と、2人のヒロインにはそれぞれ彼氏がいるものの、タイトルに「NTR」(寝取られ)というワードが入っている通り、本作では、そのかわいらしい絵柄とは裏腹の、昼ドラもかくやというドロドロした愛憎劇が繰り広げられる。登場人物たちの複雑な関係と心情、特に次第に行為がエスカレートする蛍に対し、いつの間にか禁断の行為にハマりそうになる由真の心の動きに、目が離せない注目作だ。
今回、上映前後に由真役の加隈亜衣さん、蛍役の五十嵐裕美さん、ひらさわひさよし総監督によるトークコーナーが設けられたので、その盛りだくさんの内容をお届けしよう。
まず、上映前に上記3名から挨拶が行われたあと、司会者から「上映前に注目してほしいポイントは?」と問われると、「冒頭からすごい。女性のお客さんも多いけど、目をカッと開けて観てほしい」(加隈さん)、「加隈さんの言うとおり! 後で話しましょう」(五十嵐さん)、「僕は一番はじめ、あえて、カラオケ中の武田に注目してほしい」(ひらさわ監督)とのこと。
ということで、さっそく第1話と第2話の連続上映がスタート。皆さんの言うとおり、冒頭から由真と蛍のちょっとエッチなシーンがアップで映り、ひらさわ監督がほのめかしていた、武田のタンバリンポーズにも笑いが起きていた。このあたりは、ぜひ本放送で確かめていただきたい。本作の放送枠は1話10分なので、時間こそ短いものの、内容がギュッと凝縮され、気になる展開の連続。あっという間の2話が終わり、上映後の感想トークへ。
五十嵐さんは、2話がまた藤原による衝撃的なシーンで終わったので「藤原の記憶しかない」とコメント。加隈さんは「皆と見ると恥ずかしい!」と感想を述べた。さらに、加隈さんが「ベランダのチューのシーンが攻めててすごかった。こんなアップにしますか」と監督に問いかけると、「歯がエロい」「アニメであそこまでやっていいのか」「すぐ太もも触るしね」といった感想が飛び交った。
続いて「アフレコ中の思い出は?」との質問に対し、加隈さんは「五十嵐さんとここまで、いろんな意味で(笑)ガッツリ共演するのは初めて。でもキスシーンどうします? とか相談できない(笑)」と、過激なシーンを演じる苦労を語った。五十嵐さんは「最初の蛍は、由真の前でも誰の前でも、壁を作っているという感じをあえて演じました。今9話まで録ったんですけど、蛍がわりと本心をしゃべり始めてて。ある意味、藤原の前にいるときが素なのかなと」と、自身のキャラ作りについて述べた。