2017年4月2日(日)、東京・ESP学園東京校 12号館 club 1ne2woにて、人気声優・喜多村英梨さんのプレミアムライブ「零-rei-」が開催された。
喜多村さんは、ライブに先駆け3月22日に音楽活動再開第1弾アイテムとしてミニアルバム「Revolution 【re:i】」をリリースしたばかり。もともと「バンギャ(V系バンド好きな女の子のこと)」を自称していた彼女だが、本作はそんな彼女の音楽的嗜好をストレートに体現した1枚となっている。
そんな「キタエリ」らしさ全開の新曲を引っ提げて開催された、熱狂ライブの模様をレポートしよう。
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⇒「あふれ出たものを全部ぶち込んだ」 ミニアルバム「Revolution 【re:i】」リリース記念、喜多村英梨ロングインタビュー! 後編
怒涛の勢いで披露される新曲たち!
国内におけるワンマンライブとしては実に2年半ぶりのライブということで、男女問わず多くのキタエリスト(喜多村英梨さんのファンのこと)が駆けつけ、フロアは身動きも取れないほどの満員御礼! 誰もが、「この日」を待っていたことがうかがえる。
そしていよいよライブは開演。バックバンドに続いてステージに立った喜多村さんが右腕を高く掲げると、新譜のリードトラック「Revolution 【rei】」で復活の宴は幕を開けた。
この曲は、喜多村さんもファンだと語るV系ロックバンド「PRNICILLIN」のHAKUEIさんが、全面的にプロデュースを手がけたラウドな1曲。サビでは喜多村さんが「いくぞ!」と煽りつつ熱唱すれば、キタエリストが「Trust【re:i】!!」とシャウトで応えるというパワフルなコール&レスポンスが炸裂する。
ちなみに今回のバンドメンバーは、ギター・YOSHIHIROさん(ギルド)、ベース・viviさん(Festrump)、ドラム・shinyaさんという錚々たる面々。彼らによって、キタエリの世界観を余すことなく表現する熱いステージが繰り広げられた。
まったくブランクを感じさせないどころか、パワーアップしているようにすら思える喜多村さんのパフォーマンスに、観客も大興奮。1曲目が終わると同時に、フロアのあちらこちらから「おかえり!」「キタエリ!」と声援が飛び交う。そんな観客に、喜多村さんは「よぅ!」と手をあげ、気さくな笑顔を浮かべる。そんな感じで、ライブはアットホームに展開するのかと思いきや、「とりあえずブッ殺していくんで!」とロックに宣言。ファンにはおなじみのキタエリ節に、会場は拍手喝采に包まれた。
実は当日、肋骨を骨折していたという喜多村さんだが、そんな怪我などどこ吹く風。「お前らの愛、見せてくれよ!」という力強い言葉とともに、ライブでキタエリストと盛り上がるために作ったという「バラユリxxx」でステージは再開した。パンキッシュなビートに乗せて、手扇子やヘドバンなどを繰り出す喜多村さんに対し、キタエリストたちも全力シャウトで応戦! 多くを語らずとも付いて来てくれるファンに向けて、喜多村さんも「最高!」と満面の笑顔を見せてくれた。
続く「恋華火」は和テイストな1曲。哀愁を感じさせつつもどこか耽美な世界観が、ちょっぴり大人になったキタエリを思わせる。そして今回の音楽活動のテーマ「直往邁進」を歌詞に盛り込んだ「FORTiTUDE」では、攻撃的なサウンドに乗せて「今の思い」を高らかに歌い上げる。この日の最初のMCで語った、「みんなを次のステージに連れて行く」という思いがヒシヒシと感じられる、勢い満点のステージが序盤からほぼノンストップで繰り広げられた。