【AnimeJapan 2017】新キャストの発表や新映像の初公開も! 「魔法陣グルグル」スペシャルステージをレポート

2017年3月25日、東京ビッグサイトにて開催されたAnimeJapan 2017のBLUEステージにて、TVアニメ「魔法陣グルグル」スペシャルステージが行われた。

連載開始から25年、3度目のアニメ化となる本作とあって、会場を埋める観客にも昔からのファンが多く、司会の鷲崎健さんからの「原作やアニメを観たことがある人」との問いかけに観客のほとんどが手をあげるほど。そんななごやかな雰囲気の中、イベントはスタートした。
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「魔法陣グルグル」は、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載されていたギャグファンタジー漫画。伝説の魔法「グルグル」の使い手である少女・ククリと、無理やり勇者にさせられた少年・ニケが織りなす、魔王討伐の冒険を描く。前述の通り1994年と2000年に2度アニメ化されており、今回は3回目のTVアニメ化となる。

 

司会者の呼びかけに応え、さっそくステージにニケ役の石上静香さんとククリ役の小原好美さんが登壇。まずは初披露となる第2弾ティザービジュアルが公開され、そこにはすでに公開済みのニケとククリ以外にもキタキタおやじ、トマ、ジュジュ、ルンルン、総裁、ギップルなど人気レギュラーキャラの姿が描かれており、原作の大ファンでもある石上さんと小原さんは「かわいい!」と大喜び。その流れでニケとククリ以外のキャストの登壇をほのめかされると、会場には期待ムードが高まった。

 

そして発表された新キャストは、キタキタおやじ役の小西克幸さんとジュジュ役の大地葉さん。ステージに現れた2人を、客席からの大きな拍手が出迎えた。

 

4人の登壇者がそろったところで始まったのは、原作の連載が始まった25年前、1992年の出来事を振り返るコーナー。まだ若い女性陣がなじみのない言葉や出来事に首を傾げると、最年長の小西さんまでが調子をあわせて「知らない」とボケてみせるなどの会話に、場内には笑いが巻き起こっていた。

 

やがて原作について話題が及び、みんな原作が大好きだったと力強く主張。とくに石上さんの“グルグル愛”はかなりのもので、作中ではほとんど呼ばれたことのないキタキタおやじの本名を聞かれても即答できるほど。ニケが初恋の相手だったという彼女は、「この歳になって好きな人とひとつになれて嬉しい」と、あらためてニケを演じられることへの喜びを語った。

 

その後は、役を決めるオーディションで、決定した役以外にどんな役を受けたかなどの裏話も飛び出した。大地はジュジュのほかに、ニケとトマも受けており、「ジュジュは決まらないかなと思っていたので、決まったときは、驚きのあまり何度も知らせを見直した」と語った。また、鷲崎さんからの「3度目のアニメ化ということで、前回のアニメのキャストの演技が気にならないのか」という質問には全員が、声の印象はとても強いけれど、自分なりのキャラクターを演じていくと、頼もしい回答をしていた。そして、まだ内緒ながら他のキャストもとても豪華らしく、そこは大いに期待してほしいとのことだ。

 

イベントも終盤となったところで、PV第1弾が初公開。生き生きと動き回るキャラクターやニケとククリの出会いシーンなどに、登壇者たちもトークを忘れて見入っていた。そして、アニメーション制作をProduction I.Gが手がけること、放送が今夏、深夜30分枠で放送されることが発表され、さらに期待の高まる中、スペシャルステージは閉幕した。

 

(取材・文/瀬戸智美@TRAP)