2016年初のシングルとして、夏アニメ「タブー・タトゥー」オープニングテーマ「Belief」を8月24日にリリースするMay’n。過酷な戦いに挑むキャラクターの覚悟を思わせる楽曲だが、そこにはアーティスト活動12年目を迎えるMay’nの「自分を信じる強さ」が重なっていた。「今の自分だから歌いたい」そう語られたこの曲は、数々の伝説を作り上げてきたMay’nの新たなステージの幕開けになるのかもしれない。2017年1月にスタートするアジアツアーでも盛り上がること間違いなしの熱い1曲だ！

「自分を信じたい」という今の気持ちにぴったりの楽曲

──今回のシングル「Belief」に関しては、すでに何度かリリースイベントで披露されていますね。

May’n　これまで発売前にイベントをするということがあまりなかったので、みんなひと足先にフルが聴けてうれしいみたいで。私も自信を持って出せる曲ということで、お渡し会では「いいでしょ！」と話しています（笑）。

──初めて楽曲を聴かれた時の印象はいかがでしたか？

May’n　「絶対にこの曲がいい」と思うぐらい自分にフィットした楽曲でした。もちろんアニメのテーマソングなので、作品に合う楽曲をお届けしたいと思っています。ただ今の自分が歌いたい曲という意味でもとてもフィットしていて、たとえばこの作品とはべつにシングルを出す機会が今あったとしても、この曲を出したいと思ったんじゃないかな。そのぐらい今の自分のフィーリングに合う楽曲だと感じました。

──どんなお気持ちなのでしょう？

May’n　自分の信念を貫くということが「タブー・タトゥー」の一番のテーマにもなっているのですが、それって意外と難しい気がしていたんです。私自身活動している中でも「まだまだ」「もっともっと」という気持ちが先行しすぎて、自分に自信が持てなかったりして。けれどこれまでたくさんの仲間が支えてきてくれて、先日のツアーでもすごくいいライブを一緒に作ることができたので、仲間に愛してもらえている自信を感じていきたい、それが恩返しにもなるんじゃないか、と思うようになりました。「自分を信じたい」と感じている時に出会ったという意味で、とても大きな1曲ですね。

──歌詞には「justice」「TABOO」など「タブー・タトゥー」の世界観にリンクする言葉も出てきますが、May’nさんご自身は作品にどんな感想をお持ちですか？

May’n　テーマソングの制作前には必ず原作を読ませていただくのですが、今回はお仕事抜きにしてもハマってしまったぐらい大好きな作品です。それぞれのキャラクターが自分の使命や正義を強く信じているので、たとえ敵であっても単純に悪い奴とは言えないのではないかと感じました。自分を信じることが一番重要で、自分が信じていない正義を相手にぶつける資格はない……そういう日常生活にもリンクするような大切なことを、この作品から学んでいます。

──ちなみに、好きなキャラクターは。

May’n　迷いますね！ でもイルかな。ちょっとツンデレで猫ちゃんみたい。闇を抱えながらも姫様のことを信じていて、「自分が生きる意味は姫様だ」という確固たる信念がある子ですよね。バトルはかっこいいけど素の時はかわいい、そんなところがとても好きなキャラクターです。

──ほかに特に印象的なフレーズ、意識しているフレーズを教えてください。

May’n　2番の「つまらない噂はいらない」ですね。日常生活で聞こえてくるいろいろな音を気にして生きることも必要だと思っていたのですが、まず自分が「これだ」と思うものを信じることも大切なんだ、と最近本当に実感して。ずっとうまく言葉にできなくて悶々と考えていたことを自分に言い聞かせられるようなフレーズです。

──この曲を通じてリスナーに感じてほしいことはありますか？

May’n　一歩踏み出す勇気を持たなければいけない場面って、みんな何度か経験するものですよね。そういう時に、自分のことを自分が一番信じてあげる。でないときっとうまくいかないと思うので、この曲の軸になっている「自分を信じる強さ」をたくさんの方に伝えられたらいいなと思います。