公開中のアニメ映画「アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-」より、舞台挨拶のレポートが到着した。
「アクセル・ワールド」は、川原礫さんによるライトノベルを原作としたアニメ作品で、2012年4月~9月に放送された。近未来を舞台に、謎の対戦格闘ゲームに巻き込まれていく主人公たちの運命を描いている。今回の劇場版では、川原さん自ら完全新作ストーリーを書き下ろしており、メインスタッフもTVシリーズの制作陣が再集結。監督は小原正和さん、脚本は川原礫さんと吉野弘幸さん、制作はサンライズ、主題歌はKOTOKO×ALTIMA「PLASMIC FIRE」。
以下、7月23日に開催された初日舞台挨拶のオフィシャルレポート。
エンタメノベル界の最前線を走り続ける川原礫氏描く『アクセル・ワールド』。そのデビュー作にして、シリーズ累計570万部突破の人気原作のアニメが劇場スクリーンについに帰ってきた。TV総集編によるナビゲーションパートと川原礫書き下ろしによる新作オリジナルパートのスピーディーなW構成。新作パートは監督・小原正和氏、脚本・吉野弘幸氏をはじめ、サンライズのスタッフが再結集し、ハイクオリティな映像を生み出している。
初日の新宿ピカデリーの早朝、満員御礼の初回上映の後、ヒロイン=黒雪姫役の三澤紗千香さん、チユリ役の豊崎愛生さん、ニコ役の日高里菜さん、そして今回のオリジナルストーリーの新キャラクター月折リサ役の赤﨑千夏さんがスクリーンの前に登壇。大きな拍手喝采でアクセルファンに迎い入れられた。
アニメイベントではすっかりおなじみの松澤千晶アナウンサーを司会に、各人の「アクセル・ワールド」への思いが語られた。テレビシリーズから約4年の歳月を経ての収録については、合間にゲームの収録などもあったこともあり、みなさんギャップや戸惑いを感じるということはなく、すっと役にはいりこめたという。
特に、三澤さんは、TVシリーズの時はデビュー間もなかったが、今回の収録においては黒の王らしい風格が感じられると日高や豊崎からの感想のとおり、確かに新作パートでは、声優としての大きな成長が感じられる演技となっている。
今回、月折リサとして「アクセル・ワールド」にキャスト初参加した赤﨑さんは本編内はたくさんセリフがないというのもあったので、キャラクターのイメージをふくらませることに注力したという。またTVシリーズを当時リアルタイムで観ていただけあって、作品への愛が感じられるトークを繰り広げた。
冒頭、明治神宮でのバトルシーン、アーダー・メイデンが鳥居をくぐる前に、ちゃんと一礼をする姿がとてもかわらしいと熱弁すると、会場のファンも大きくうなずき、その様子をみた豊崎さんに「ファンの方が混ざっていますね」とツッコまれる一幕も。そのほか、グリーン・グランデのしゃべる姿に感動、など、みなさんのお気にいりのシーンが語られた。
その後、司会の松澤氏から、本編中の夏祭りの浴衣シーンにちなんで、各人に「今年の夏にやってみたいことはなんですか?」とふられると、赤﨑さんは「屋台船でもんじゃ焼きを食べたい」といい、三澤さんは「黒雪姫と同じような浴衣を着てみたい」と願いを語った。
さらに夏祭りのシーンであったAR(拡張現実)花火の話から、ちょうど前日からスタートして、社会現象になっているあのARゲームに豊崎さんがはまっている話に脱線しつつも、当時、TVシリーズではあまり現実性を感じられなかったことが今はテクノロジーの発展でARやVR(仮想現実)もかなり身近になってきていて、数年後は「アクセル・ワールド」的な世界にダイブすることもまったく不可能ではないのでは?という未来的なトークへと広がった。
その後、公開前日に行われたニコニコの特番で視聴者に約束した「加速するウェーブ」を会場のみんなで実行、ハルブタの帽子をかぶったワーナーの中山プロデューサーが原作者の川原礫先生のファンへの感謝の気持ちを綴った手紙をステージに届けたり、同じく前日のニコ生で急きょ企画、入場特典の川原先生書き下ろしの短編小説『アクセル・ワールド-無限への跳躍-』の中に、昨日の出演者である三澤さんと日高さん、タクム役の浅沼晋太郎氏のサイン入りのものが5名分だけランダムで混ぜてあることが発表されたりと短い時間でかなりの盛りだくさんの内容となった。
お決まりのお知らせコーナーで、昨日解禁になったアプリゲーム『アクセル・ワールド エンドオブバースト』の開発決定と事前登録などがあらためて告知がされたあと、エンディングでは、あらためて一人一人から「アクセル・ワールド」のファンへの感謝の気持ちや、ディティールにこだわった迫力の映像を劇場でまた楽しんでほしいことなどが語られ、最後に黒雪姫の三澤さんから「これからも一緒に加速し続けましょう」とファンとの一致団結をよびかけるコメント、そして、「今だ、叫べ!」という掛け声に登壇者全員と会場の来場者が一緒に「バースト・リンク!」と叫び、初日舞台挨拶は大盛況のうち終了した。