アキバ総研のアニメポータルサイト「あにぽた」で、2016年6月13日~27日の間実施されていた公式投票企画「次に来るのはこの作品!? 2016夏アニメ期待度人気投票」が昨日締め切られた。最後の最後まで勝敗のわからないデッドヒートを制して1位となったのは、伝説的なあの大河ファンタジー作品「ベルセルク」だった。
「ベルセルク」は、1989年から三浦建太郎さんがヤングアニマルで連載している同名マンガを原作としたアニメ作品。重厚なストーリーと魅力あるキャラクター、圧倒的で緻密な作画が特徴のダークファンタジーで、アニメとしても、1997年のTVアニメ「剣風伝奇ベルセルク」のほか、2012年には、アニメ映画3部作「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」「ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略」「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」が公開。そして、この7月からはTVシリーズがスタートするということで、ファンからの注目度もかなり高いと言えそうだ。
この「ベルセルク」と最後まで1位を争ってデッドヒートを繰り広げていたのが、惜しくも5票差で2位となった「ラブライブ!サンシャイン!!」だ。すでに説明するまでもないとは思うが、「ラブライブ!」は、同名ゲームを原作としたアイドルアニメ作品。ゲーム、アニメ、さらには声優ユニット「μ’s(ミューズ)」によるリアルライブなど、メディアミックスが大成功した作品として知られる。そのファンは「ラブライバー」と呼ばれ、一種の社会現象ともなったほどだ。その続編である「ラブライブ!サンシャイン!!」は、投票開始直後から、圧倒的な強さを見せて首位を独走していたが、最後は上述の「ベルセルク」に惜しくも敗れた形となった。しかし、やはり安定の人気を見せたと言えるだろう。
続く3位に入ったのは、こちらも伝説的ファンタジー作品「アルスラーン戦記」を原作となる「アルスラーン戦記 風塵乱舞」。元々は田中芳樹さん原作の大河ファンタジー小説だったが、「鋼の錬金術師」の荒川弘さんが本作をベースとしたマンガを別冊少年マガジンで連載しており、それが、2015年春から2クール放映された「アルスラーン戦記 THE HEROIC LEGEND OF ARSLAN」としてアニメ化された。本作はその続編となる。前作も非常に好評だったことから、続編にも期待が高まるところだ
このように、1~3位の上位陣の顔ぶれを見ていると、いつになく、非常に硬派な作品が期待されていることがわかる。なお、次点の4位には、Key作品の「Rewrite(リライト)」、5位には「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」といった、ゲーム原作ものもランクインしており、完全新作というよりは、すでに評価の高い原作や前作を持った、続編作品・関連作品の評判が高い。
そんな中、オリジナル新作として上位に食い込んだのが、6位の「クオリディア・コード」だ。「変態王子と笑わない猫」「デート・ア・ライブ」「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている!」といった人気ラブコメ作品を手がけてきた、さがら聡さん、橘公司さん、渡航さんによるユニット「Speakeasy」が脚本を手がけるとあって、ファンには期待の完全オリジナル作品と言えそうだ。このほか、10位にランクインした「orange」は、高野苺さんが月刊アクションで連載していたマンガを原作とした青春アニメで、2015年12月から劇場映画化もされ人気となった作品だけに、こちらも期待度は高そうだ。
なお、それ以下10位までのランクイン作品は次の通り。
1位 「ベルセルク」(267票)
2位 「ラブライブ!サンシャイン!!」(262票)
3位 「アルスラーン戦記 風塵乱舞」(202票)
4位 「Rewrite(リライト)」(193票)
5位 「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」(155票)
6位 「クオリディア・コード」(137票)
7位 「食戟のソーマ 弐ノ皿」(134票)
8位 「NEW GAME!」(127票)
9位 「魔装学園H×H」(105票)
10位 「orange」(104票)
10位 「斉木楠雄のΨ難」(104票)
そのほかの作品の順位などはこちらをチェック!
「次に来るのはこの作品!? 2016夏アニメ期待度人気投票」
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