【夏の新作アニメ注目作品紹介】 Vol.3 「あまんちゅ!」「バッテリー」など、夏より熱い青春に夢中!

海、お祭り、野球、怪談……。夏と聞いて、あなたが想像するものは? 「夏の新作アニメ注目作品紹介」最終回となる第3回目のテーマは”青春×夏の風物詩“。涼しい室内でも夏らしさを感じながら青春ドラマに夢中になれる、熱い4タイトルをご紹介。夏アニメのビッグウェーブに乗り遅れないようご注意を!

キャストやスタッフなどの詳細情報は、「2016夏アニメ」にて掲載中!

あまんちゅ!
「ARIA」で知られる天野こずえさんが「月刊コミックブレイド」にて連載中のマンガをアニメ化。静岡県伊東市を主な舞台に、県立高校のダイビング部に所属する少女たちの日常を描く。総監督は「ARIA」の佐藤順一さんで、監督には「ハチミツとクローバー」のカサヰケンイチさん、脚本には「ふらいんぐうぃっち」の赤尾でこさん、と本作のテイストにぴったりの実力派がそろう。
見どころは、ぴかりとてこ、性格の異なるふたりのヒロインの交流と成長。また、海辺の町の風景も美しく丁寧に描き出され、のんびりとした時の流れに癒される。伊東市とのタイアップも企画されており、聖地巡礼まで楽しみたい作品だ。

ラブライブ!サンシャイン!!
2015年6月13日公開の劇場版「ラブライブ!The School Idol Movie」が最終興行収入28.6億円を記録した人気シリーズ「ラブライブ!」の最新作。世界観は共有しつつもメインキャラクターなどは異なり、静岡県沼津市にある私立浦の星女学院を盛り上げようと結成されたスクールアイドルグループ「Aqours(アクア)」の奮闘を描く。
新シリーズではあるが、「Aqours」発起人の高海千歌が「μ’s(ミューズ)」に憧れている、といったファンには嬉しい設定も。一方で、前作を知らない人も気軽に視聴することができる。夢に向かってひたむきに努力する少女たちの姿は、海辺の日差しを受けていっそう輝くに違いない。

■バッテリー
あさのあつこさんによる青春野球小説をアニメ化。才能と自信にあふれる傲慢なピッチャーと彼に惹かれていくキャッチャーの1年間を描き、原作は累計発行部数1000万部を誇るベストセラーに。実写映画化やドラマ化もされてきたが、今年で刊行から20年の節目を迎え、フジテレビ”ノイタミナ”枠の最新作として放送されることとなった。
野球をメインテーマにしながらも、老若男女問わず幅広い層から支持を得た原作小説。その魅力のひとつは、野球少年たちの繊細な心理描写だろう。アニメーションで際立つ野球シーンや岡山の美しい風景もさることながら、キャラクターの感情が伝わる細やかな表情の変化にも注目したい。

チア男子!!
実写映画化もされた「桐島、部活やめるってよ」の著者・朝井リョウさんによる小説をアニメ化。前代未聞の男子チアリーディングチーム「BREAKERS」を結成し、チアリーディングに青春をかける男子大学生たちの群像劇。夏の高校野球大会などで女性チアリーダーを見る機会は多いが、男性チアリーダーを描いた異色のスポーツアニメだ。
一見変化球だが、ひとつの物事に打ち込むことの素晴らしさが伝わるストーリーは、青春ドラマの王道そのもの。個性的なキャラクターが次々と登場するものの、それぞれにしっかりと役割があり、数の多さは気にならない。男子チアリーディングの躍動感や力強さがアニメーションにより引き出され、その魅力に惹きつけられることだろう。