「鋼の錬金術師」より、実写映画化が正式発表された。2017年冬公開。
「鋼の錬金術師」は、2001~2010年まで月刊少年ガンガンにて連載された、漫画家・荒川弘さんの代表作。”錬金術”の最大の禁忌(タブー)”人体錬成”を行った代償により身体の一部を失った兄・エドワード、体すべてを失い魂を鎧に定着させた身となってしまった弟・アルフォンスの波乱に満ちた冒険と成長を描いている。TVアニメやアニメ劇場版を契機に爆発的な人気を獲得し、全世界でシリーズ累計7000万部超という空前の記録を打ち立てた。
錬金術が存在するファンタジーな世界観は日本での映像化は不可能と言われ、ハリウッドでの映画化も噂されたが、今回、「ハリー・ポッター」「るろうに剣心」「DEATH NOTE」シリーズのワーナー・ブラザース映画が実写映画化に挑むこととなった。世界観の表現を追求したイタリアロケから撮影がスタートするほか、アクションやCG映像にも巨額の予算が投入されるといい、壮大な物語にふさわしい破格のスケールの映画となりそうだ。
キャストは、エドワードが山田涼介さん(Hey! Say! JUMP)、エドたちの幼なじみで機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベルが本田翼さん、”焔の錬金術師”の名を持つロイ・マスタング大佐がディーン・フジオカさん、マスタングの親友・ヒューズ中佐が佐藤隆太さん、マスタングの側近・ホークアイ中尉が蓮佛美沙子さん、ロス少尉が夏菜さん、本作で重要な役割を担う国家錬金術師・タッカ―が大泉洋さん、ドクター・マルコ―が國村隼さん、ハクロ将軍が小日向文世さん。さらに、エドとアルの冒険に立ちはだかるホムンクルス(人造人間)サイドは、”色欲”のラストを松雪泰子さん、”嫉妬”のエンヴィーを本郷奏多さん、”暴食”のグラトニーを内山信二さん、ホムンクルスと共謀するコーネロ教主を石丸謙二郎さんが演じる。
また、監督を務めるのは、2002年に映画「ピンポン」を大ヒットに導いた曽利文彦さん。映画化にあたり、「『ピンポン』は企画段階から参加し、自らの想いが強く反映された作品ですが、今作はそれ以来となる、自らが立ち上げた作品であり、特別な思い入れがあります。『鋼の錬金術師』の世界観やテーマ性、そして”生きていくことの真実”を描いた、この素晴らしいストーリーを幅広い世代にご覧いただけるよう、チーム一丸となって全力で取り組んでいきたいです」とコメントを寄せた。
■映画「鋼の錬金術師」
2017年冬 全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C) 2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会