声優業界イチのロボット好き声優・泰勇気が、気になる最新トイホビーを遊びつくす人気連載!
泰勇気のトイ遊々記 第44回 METAMOR-FORCE 勇者指令ダグオン パワーダグオン(前編)
ファイヤーダグオンの完成度も素晴らしかった千値練の「勇者指令ダグオン」METAMOR-FORCEシリーズに、パワーダグオンも登場! もちろんファイヤーダグオンとの超火炎合体も可能なのですが、変形と合体、そしてプロポーションの良さを共存させることは至難の業……。
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果たして千値練はどのような解答を出したのでしょう!!
では、さっそくレビューしていきましょう!
パッケージはパワーダグオンの決めポーズ面と……
スーパーファイヤーダグオンの姿を背負った面があります。両A面的なレイアウト(若い人はわかるかな)であり、しかもファイヤーダグオンの箱と並べると……
左右のビジュアルが繋がって、一つの大きな絵になるデザインとなっております。これはぜひ揃えて並べて見ていただきたいところ。
続きましてパワーダグオンのビークルモードからご覧いただきましょう。
全体的に巨大なパワーショベル。その名の通り力強さを感じます。
後ろから見ると、ロボ形態を連想させるパーツが見られます。実在の重機っぽいのに、わずかに見られるSFパーツが勇者メカの面白さのひとつだと思います。
アニメ放映当時の玩具(向かって左)との比較。当時品は当然対象年齢が低年齢層の子供に設定されており、ガチャガチャと動かして遊ぶ玩具なので造形や変形などもシンプル。とはいえ勇者シリーズ第7作目ということもあって、作り慣れたもの。劇中とのギャップもあまりなく、玩具としての評価は高かったと記憶しています。
今回のアイテムは合金パーツを使用しているほか、細かいディテールが再現されており、あの頃子供だった僕たちの目には眩しい、憧れの一品に仕上がっています。
ショベルのバケット部分は開閉可能。
アーム部分もシリンダー部分が連動しつつ曲げ伸ばし可能。
側面から見ると、腕部周りの変形などに多少アレンジが施されていることがわかります。
ロボットモードで前腕となる運転席ブロックの内にはクリアパーツの窓が。その中にメカディテールがぎっしり。
クローラーはさすがに固定式ですが、その分リアルな造形となっています。本体とはダイキャストフレームで繋がっています。
ロボットモードのつま先となるパーツの側面にもメカディテールが加えられ、重機らしさが増しています。
ビークルモードにはもう一つのバージョンがあります。これはショベルアームを可動させる際に負荷のかかる上腕のパーツに代わりサポートパーツを使用することで、ビークルモードで遊ぶことを重視した形態となります。
取り外した前腕はクローラー内に収納が可能です。外側に幅が増すのでさらに力強いシルエットのパワーショベルとなります。
運転席の下にサポートパーツを配置。
こちらがサポートパーツを使用したビークルモードです。ロボットモードの上腕部分が姿を消したことですっきりまとまり、かつショベルアームを動かす際に運転席部分がグラグラ動いてしまうことがなくなりました。
後方から見た感じはほとんど変わりありません。
続いてグファイヤー。ファイヤーダグオンに付属していたものはファイヤーストラトスへの変形が可能でしたが、今回は超小型可動フィギュアが付属。非変形な分、ファイヤーダグオン付属のものよりディテールや塗装、可動範囲が充実しています。
肩と脚部の付け根はボールジョイント。膝と肘も曲げられます。
両腕を取り外して腕組みパーツを組み付けることも可能です。
可変ダグファイヤー(右)との比較。この大きさで変形するファイヤーダグオン版の方もすごいのですが、同じ大きさでここまでアクションさせられるのもすごいです。
左足の裏にはジョイント穴があり、ショベルのピンに差し込めばダグファイヤーを固定することができます。
ショベルの先端はボールジョイント接続。クローとの交換も可能です。
ファイヤーショベルとファイヤージャンボ、そしてそれぞれに付属するダグファイヤーを並べるとこのような大きさ。ビークルの実際の大きさではあり得ないバランスのメカ同士が合体するのも勇者ロボの面白い部分のひとつ。
それでは、ノーマルバージョンに組みなおして、合体いってみましょう!
「剛力合体!!」
ファイヤーショベルの運転席部分を左右に展開。ここの可動フレームにはダイキャストが使用されています。
上体を起こし、太ももを立てます。
脚部を完全に起こし、つま先とかかとを開いて立たせます。ふくらはぎには太ももが収まっていた空間があるので……
クローラー部分に隠されていたパネルを展開して、フタをします。
ファイヤーショベルの運転席部分を組み替えて……
両腕を再接続。
前腕のパネルを開いて、手首をどんでん返して展開。
頭部を起こし、胸部を開いてダグファイヤーの合体準備完了。
ダグファイヤーはブロック状に変形。ショベル版、ジャンボ版、どちらでも大丈夫です。
パワーダグオンの胸部にダグファイヤーを格納して胸を閉じ、合体完了! ショベル版、ジャンボ版のいずれも合体可能です。
「パワァーーー!」
「ダグオン!」
ファイヤーダグオンとの合体機能を備えているとは思えないくらい、ナイスなプロポーション。
白一色で処理されがちな太ももなどにも、部分的にライトグレーを配色することにより、よりリアルで情報量のある姿にアレンジされています。
背面は鳥のエンブレムを取り外して、カバーパーツを取り付けることも可能。またファイヤーショベルのサポートパーツも腰部にマウントさせることが出来ます。
頭部周辺。ヘルメットパーツには程よくディテールを追加。塗装の精度もバッチリ!
胸部の恐竜のような顔の下顎が可動。牙は細かく塗装済み。口腔内にもディテールが入っています。
腰部のサイドとフロントスカートが展開可能。この辺りを含めボディにもディテールが追加されています。股関節にはダイキャストパーツを採用。
脚部も設定ではとてもシンプルな面構成でしたが、今回はアニメ劇中での姿を参考にしたような形状になっており、さらにカラーリングにも工夫が施されています。
前腕部の内部メカは、パワーダグオンのチャームポイントのひとつ。
脚部が非常に安定しているので、多少不安定になりそうなポーズでも自立します。
肩は上方へのスイングも可能。ハイキックでも自立できてしまうほどの安定感。つま先の可動やしっかりした関節の賜物ですね。
片膝立ちもこなせます。可動指のハンドパーツに付け替えれば、手首に表情を付けることも可能。
当時品との比較。対象年齢や時代が変わり大きさも全然違いますが、それぞれに満足感があります。
前編はここまで!
後編では付属品の武器パーツや、各種ギミック。そしてファイヤーダグオンとの合体形態・スーパーファイヤーダグオンまでご紹介します!
商品情報
■METAMOR-FORCE 勇者指令ダグオン パワーダグオン
・発売中
・価格: 44,000円(税込)
・サイズ:頭頂高/約200mm(ツノ含む)
・付属品:ファイヤーショベル、ダグファイヤー(非変形ver.)、ダグファイヤー腕組み用パーツ、無限砲、ドリル、クローアーム、可動式ハンドパーツ(左・右)、拳(左・右)、ライオソード専用ハンドパーツ(左・右)、変形用補助パーツ、背中用見栄え重視パーツ、専用台座、台座用補助パーツ
・製品素材: ABS、PVC、PA、POM、DIECAST
・原型/設計: T-REX、NAKA-MOVE(千値練)、AMAKUNI(企画協力)
・フィニッシャー:早川洋司(千値練)
・プロダクトデザイン:宮内利尚
「無敵超人ザンボット3」放送開始2日前生まれ。幼少期より玩具(特にロボット)を愛し、小学生からプラモを組むようになる。声優となってからもロボット玩具・プラモ好きは変わらずアキバ総研でライターデビュー。