【「サイバーフォーミュラ」最新トイ】河森正治デザインの30周年記念最新マシン「ヴィジョンアスラーダ」を、声優・泰勇気が入魂レビュー!【抽選で1名様にプレゼント】

声優業界イチのロボット好き声優・泰勇気が、気になる最新トイホビーを遊びつくす人気連載!

泰勇気のトイ遊々記 第31回 ヴァリアブルアクション バリエーションズ 「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」 ヴィジョンアスラーダ

1991年に最初のTVシリーズが放映され、それ以降もOVAシリーズやゲームが複数製作されたアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」。

当時は近未来だった(そして、今や過去になってしまった)2015年を舞台に、水素エンジン車や電気自動車など個性豊かな外見のレーシングマシンが、サーキットのみならず、オフロード、市街地、雪原など、多彩なコースを走り抜ける超過酷なレースものアニメとして描かれました。

 

また、レースシーンだけでなく、主役マシン・アスラーダを駆る主人公・風見ハヤトをはじめとする、さまざまな登場人物たちの成長ドラマも見どころでした。数多くの名エピソードが劇中で描かれ、今もなお多くのファン愛され続ける根強い作品だと言えます。

そんな中、2021年4月15日、YouTubeのサンライズチャンネルで配信された「新世紀GPXサイバーフォーミュラ30周年記念プロジェクト発表会」内で、なんと! メカニックデザイナー・河森正治氏による待望の最新アスラーダが発表されたのです!

2006年発売のPlayStation2用ゲーム「新世紀GPX サイバーフォーミュラ Road To The INFINITY3」に登場した「νアスラーダII」以来、実に15年ぶりの新バージョンです!

発表と同時に商品化も発表されてから2年3か月を経て、2023年7月、ついにその新型アスラーダ「ヴィジョンアスラーダ」が、メガハウスのヴァリアブルアクション(以下、VA)バリエーションズシリーズにて発売されるのです‼

 

それではさっそくレビューしていきましょう!

パッケージは、これまでのVAシリーズのパッケージと面積はほぼ同じものの、デザインはまさにコンセプトカーといった雰囲気になっています。

 

背面にはヴィジョンアスラーダ各モードのデザイン画が載っています。2021年の配信時に発表された画稿は、決定稿の一歩手前のものだったこともあり、デザイン細部が改められています。

 

中敷きは銀色の厚紙にエアロモードのヴィジョンアスラーダが描かれています。銀色が鏡面すぎて、周囲の物が映り込んでしまっているのはご容赦ください。

 

本体は二段のブリスターパッケージに収まっています。真ん中に本体、左下と右上にエアロモード用鋼管パーツ、右下にブースト作動時のブーストポッド、下段にはグランドエフェクトファンの差し替えパーツが収まっています。

 

こちらが付属の台座に本体を載せた状態。付属のビスで車体をしっかり固定することもできます。

 

台座のデザインは従来のサイバーフォーミュラVAシリーズと同じですが、文字の色がヴィジョンアスラーダのボディを走るライトグリーンになっています。今回のカーナンバーは、TVシリーズでのアスラーダのカーナンバー「30」と「30周年」のダブルミーニングになっています。

  

ここからは台座から取り外した状態でご紹介いたします。

 

まずはサーキットモードから。

これまでホワイトの印象の強かったボディカラーですが、少しイメージを変えてパールがかったシルバーをメインカラーとしています。

 

OVA「11(ダブルワン)」に登場した「スーパーアスラーダAKF-11」でほぼ完成したと言っても過言ではないアスラーダでしたが、そこから15年の時を経てさらに進化。現実世界でも燃料事情が変わったり、「サイバーフォーミュラ」の世界でも素材の進化があることを総合して、さまざまな要素が詰め込まれたニューマシンとなっています。それでいて、ひと目見て「アスラーダ」とわかるシルエットは感動的です。

当初発表されたデザイン画の時点で息をのむ美しさでしたが、こうして改めて立体で目にすることができたなんて今でも信じられません。

また、デザイン自体も素晴らしいのですが、それを立体化してくださった造形師・桑原憲徳さんにも心より感謝です。

  

リアから見たシルエットも間違いなくアスラーダ。ですが、クリアパーツやメインとなるカラーの微妙な変化、そして、やはり車体全体に走っているライトグリーンのラインが特徴的です。

続いて各部に近寄って見ていきましょう。

 

真正面と真後ろから。アニメでもたびたび見かけたアングルです。シャープさと力強さが伝わってきます。

車体後部中央のエグゾーストは2本。「スーパーアスラーダ01」の時の6連エグゾーストもインパクトがありましたが、こちらもスマートだし空気の整流にもいいのでしょう。

さらにこれまで赤い配色の多かったブーストポッドがホワイトになっているのが、新鮮です。

 

真上からのシルエットもアスラーダそのもの。コクピット前のノーズコーンがより長くなり、コクピット横に配置されたサイドポンツーンはそのままリアタイヤのあたりのカウルまでつながっていることが見て取れます。また「AKF-11」の頃よりマシン後部のカウルには逆ウイング形状が採用されていますが、今回はそれを踏襲しつつさらにそのウイングの高さを下げたデザインとなっています。

リアウイングの形状は、5角形から6角形に変更されています。

 

フロント。

先述の通り、ヘッドライトが埋め込まれているノーズコーンが、今までより前方に飛び出したデザインとなっています。ヘッドライト部にはクリアイエローのパーツを採用。

フロントウイングは多層構造になっているように造形されています。フロント両サイト部分の形状は、「νアスラーダII」をさらに進化させたデザインになっています。

そして、やはり散りばめられたライトグリーンが印象的です。

 

タイヤも、いままでのサイバーマシンでは見たことのないデザイン。タイヤ接地面の中央にライトグリーンのラインが入っています。ホイール側面は「高速回転すると文字やロゴが浮かび上がる」という仕掛けを想定していると河森さんがおっしゃっておりましたが、さすがにこのマシンが登場する映像が製作されない限り、それを再現するのは難しいでしょうね。

というわけで「サイバーフォーミュラ」の新作映像も希望します!

 

前後輪ともに、フレームの奥に見えるブレーキ部分がしっかり塗装されています。

 

キャノピーの中も塗装されています。

 

覗き込むと車内のマシンヘッドをはじめ、スピード表示板、ステアリング、ブーストレバー、コンソール類も細かく塗り分けられているのがわかります。内装の基本的なデザインや配置は、これまでのアスラーダに近いようです。

 

シートベルトやシート左側の端末もちゃんと再現、塗装されています。

キャノピーを取り外して中身を見てみたくなっちゃいますが、取り外せない構造なのでご注意ください。

 

ドライバーの真上、マシンのど真ん中にあるこのユニットは今回新たに提案されたマシン外に設置されたマシンヘッドです。

OVA「SAGA」に登場したアオイのマシン、「アルザードNP-1」には先行して似たようなシステムが採用されていましたが、なんとその「アルザードNP-1」もこのたび、VAシリーズ商品化が決定しました‼(こちらは続報を待ちましょう)

話を戻しますが、このマシンヘッドでさらにマシン周辺の環境の情報などをリアルタイムに収集することができます。マシンヘッド下やキャノピー脇のインテークにはスリット状のディテールが施されています。黒のベタ塗りでないところにこだわりを感じます。

 

サイドポンツーンにはメッシュ状のデザインがほどこされています。これまでの楕円形ではなくL字の断面になっている点が、従来からの大きなデザインの変化のひとつです。

 

車体中央後部上面にはクリアパーツの中にメカが詰まっています。この様子はTVシリーズに登場した「サイレントスクリーマーβ」のような超伝導モーター車に見られましたが、「ヴィジョンアスラーダ」はハイブリッドマシンであるということなのでしょうか。

あともうひとつの見どころは、リアサスペンションのアームを避けて、リアカウルがくり抜かれている部分。

このリアカウルは先述したように、逆ウイング形状となっておりダウンフォースの要となっています。「AKF-11」、「νアスラーダ」と続いてきたハイウイングの高さを低くすることにこだわったのは、今回はデザインの印象を変えつつ重心も下げるという理由から……だと推測するのですが、いかがでしょうか。

 

リアタイヤ周辺のカウル。リアタイヤの上にブーストポッドとリアウイングが配置されているのは「νアスラーダ」と同様ですが、今回のブーストポッドは大変コンパクトにまとまっているように見えます。

ここのインテークにもメッシュ状のデザインが施されています。

 

ブーストポッドにも段差はなく、空気の流れがよくなっていることがうかがえます。リアウイングの位置もやや後ろになっています。

 

サイドポンツーンからリアタイヤ周辺のユニットまで。エアロモード時にこのあたりがひとまとまりになることはありましたが、全モードで各ユニットが繋がっているのは今回が初めてのように思います。

 

ブーストポッドは中央のノズル部分を、4分割されたパーツで覆うような形状。中央の中身もしっかり造形されています。塗装もヤケを表現したものになっているようです。

 

テールランプとエグゾースト。

そうそう。台座から降ろして楽しむこともできますが、台座に乗せないとリアルに6輪でボディの重さを支えることになるので、この状態で上から押し付けるような力を加えると本体の破損につながりかねません。

基本的に台座を使用してのディスプレイをお勧めいたします。

 

底面は空気をスムーズに流すために、極めて滑らかな面構成になっています。

目を細めて見ると、SFに出てくるような戦闘機にも見えちゃいます。

 

所持している歴代アスラーダと比較してみました。

写真左の「SA-01」の登場時のパワフルさも印象的でしたが、「AKF-11」でリアウイング形状が初代の「G.S.X」と似た形に回帰したりと、マシンのデザイン変遷も「サイバーフォーミュラ」の楽しみのひとつ。結果的に「SA-01」のリアウイング形状は、歴代アスラーダの中でも唯一にして特異なものとなってしまいました。

もしかしたら世界観的に変形システムの実装は画期的だったものの、まだまだ試行錯誤の段階で、進化の途中だったのかもしれません。

商品の造形的にも「νアスラーダ」の発売から年月が経っていることから、今回の「ヴィジョンアスラーダ」には相応の進化を感じます。

 

アニメでも描かれそうなお気に入りの角度から、またも1枚。極めてスピード感とシャープさを感じるアングルです。ほかにも真正面の地面ギリギリからのアングルなど、劇中での活躍をイメージして写真を撮ると楽しいですよ!

 

「いままでのギミックなんかじゃないよ、ギミックの紹介はこれからだ!」

 

まずはこのサーキットモードでの、ブーストポッド作動状態への変形をご紹介。

 

リアカウルと繋がっているブーストポッドを上に持ち上げます。リアカウルを気持ち後ろにスライドさせながらのイメージで動かします。

 

ブーストポッドの先端を、展開状態のものと差し替えて完了。

 

こちらがサーキットモードのブースト使用時の姿となります。

これまでの「アスラーダ」と比べて比較的スマートな印象のブースト使用状態です。はたして映像作品となった時にはどのような演出で描かれるのか。想像がふくらみます。

ブーストポッド先端部分が変形したことにより、スマートながら迫力が若干増しています。

 

このあたりの形状変化による機能については、ぜひ河森さんの解説をうかがってみたいところ。塗装もきれいですね。

 

続いてはサーキットモードからエアロモードに変形です。

 

ノーズコーンとフロントウイングはひとつのブロックになっているので、前方に引っ張って取り外します。

 

取り外した部分にエアロモード用フロントパーツを差し込みます。ヘッドライト部分はサーキットモードと同様にクリアパーツを使用。

劇中の世界では、レアメタルの使用が一般的になったようですね。

 

サイドポンツーン付近も一部レアメタルを採用した変形をしているので、差し替えて再現。

 

リアタイヤの上のブースト外装を、リアウイングごと取り外し、ブースト先端も取り外します。

 

次にリアウイングが畳まれた形状のブースト外装部分と交換。ブースト先端を戻し、リアタイヤ前方部分を前に倒して空気抵抗を低減させる形状にし、変形完了。

リアウイングのレアメタル変形はすっかりおなじみです。

 

これで、ヴィジョンアスラーダ・エアロモードの完成です。タイヤを覆うことで空気の流れを整えつつ、直進安定性と最高速度を上昇させる形態。つるんとした海洋生物のようにも見える滑らかさ。

 

後方から見たときの印象も、リアウイングが畳まれたことにより大きく変わっています。

 

真上からのシルエットも、サーキットモードとは大きく変化しています。

 

全高はサーキットモードと変わらないはずですが、より薄くなったように錯覚します。

畳まれたリアウイングの文字が、正位置に来るデザインになっているのも芸が細かい。

 

何か問題をクリアして、アクセルをグッと踏み込んで加速した時などに、アスラーダがこのアングルで迫ってくるカットがよくあるのですが、立体で見てもめっちゃかっこよくないですか?

 

商品のPVでは、フロントだけエアロモードの中間形態も披露されていました。河森さんが想定してらっしゃったのかはわかりませんが「河森メカといえば中間形態」みたいなところもありますよね。

 

エアロモードではブースト先端がリアウイングに干渉し展開ができないため、ブーストを使用する際にはリア部分のみサーキットモードにする必要があります。これもPVで披露されていましたので、玩具としての都合ではなく、そういう設定になっているようです。

 

歴代エアロブーストモードと並べてみました。「ヴィジョンアスラーダ」のリアウイングが畳まれないことで、三車三様になっています。

 

パーツ交換による最後のギミックは、グランドエフェクトファン。エアロモードのサイドポンツーンパーツを取り外した状態で、ハッチの閉じたものとファンを差し替えて再現します。

 

小型のファン2発という配置。小さいながらもファンの形状も凝っているし、塗装の塗り分けも細かいです。

変形などのギミックは以上となりますが、6月に開催された「メガフェス香港」において「畜光塗料の使用」が発表されました!

どの部分に使用されているのか、ご覧ください!!

 

車体全体を走っていたライトグリーンのラインは、実は畜光塗料だったんですね~! 「サイバー」という言葉の印象にもふさわしい! そして美しいサプライズ!

今、TVシリーズの「ドイツGPX」がリメイクされるなら、こういった演出も取り入れられるかもしれませんね!

部屋の照明を完全に消してしまうと、さすがに車体が写らないので、極力照明を落として撮影に臨みました。

 

そういえばデザイン発表の時には、「発光するタイヤ」という河森さんの発言もございました。発光する車体は、悪天候時などで視認性が向上しそうです。

 

車体後部のクリアパーツの中も発光しているようにも見えますが、これは周囲の光が反射しているのでしょうか。

 

今までのアスラーダにはなかった「発光」というギミックには驚きました。このあたりもハイエンドなマシンらしさに繋がっている気がします。

 

もちろんエアロモードのパーツにも畜光塗料は使用されています。特に展開したフロント周辺の華やかさは、目を見張るものがあります。

 

光の尾を残しながら薄暗いトンネルの中を走り抜ける姿なんかも、きっと美しいでしょうね~。

 

リアタイヤのセンターのラインももちろん光ります。

 

CGじゃありませんからね! この状態を製品で見ることができますので、ぜひともお手元で、各形態で光の演出を楽しんでください。

 

久しぶりの、そして待望の新型アスラーダ、そして「ヴァリアブルアクションバリエーション」と銘打ったメガハウスの「サイバーフォーミュラ」新製品をご紹介しました。

正直言って、もうメインのマシンは商品化しつくしてしまったかなと思っていたので、2年前の新型マシン発表と今回の「ヴィジョンアスラーダ」の発売は本当に嬉しい限りです。

おまけに、まさかの「アルザードNP-1」商品化の発表!(思わずドライバーのフィル・フリッツ役である私市淳さんに報告してしまいました)

 

「νアスラーダ」、「凰呀」Livery Editionの発売に続き、2023年11月には「ガーランド」のLivery Editionが発売。さらに2024年1月には「ヴァリアブルアクション 2ndLAP」として「スーパーアスラーダ01 Ver.2」の発売も控えており、メガハウスの「サイバーフォーミュラ」シリーズはまだまだ走り続けていきます。

おっと、ここでアスラーダが何か言いたいそうです。↓

 

アスラーダ「コンゴノテンカイニモ、キタイシテイル」

 

ありがとうございました!

 

【商品情報】

■ヴァリアブルアクション バリエーションズ 「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」 ヴィジョンアスラーダ

・発売日:2023年7月下旬

・価格:27,280円(税込)

・メーカー:メガハウス

・商品素材:ABS、POM、ダイキャスト

・対象年齢:15才以上

・商品サイズ:全長約190mm

・原型製作:桑原憲徳【KuWa】

・彩色:向山口孝

 

<セット内容>

・彩色済み完成品モデル…1

・専用台座…1

 

プレゼントキャンペーン概要

 

<賞品>

ヴァリアブルアクション バリエーションズ 「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」 ヴィジョンアスラーダを抽選でプレゼント!

  • <応募要項>
  • ・応募期間:2023年7月26日(水)~2023年8月2日(水)23:59
  • ・当選人数:1名様
  • ・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます
  • ・賞品発送:順次発送予定・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付。
  • <注意事項>
  • ・応募には会員登録(無料)が必要です。
  • ・応募はひとり1回に限らせていただきます。
  • ・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。
  • ・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。
  • ・カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。
  • ・賞品の発送は国内に限らせていただきます。
  • ・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。
  • ・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。
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