こんにちは、カリヤスです!「The工具道!」第14回となる今回は、工具実践編!
皆さま、いつも当連載をご覧いただきありがとうございます! 今回は、今までにご紹介した工具を使用して、誰でも手軽に作れる「チョトプラモ しんじょう君」を製作、レビューしていきたいと思います!
チョトプラモって?
チョトプラモは、静岡県静岡市にある、新聞折込チラシからオリジナルプラモデルまで、さまざまな企画を行っている「株式会社スタジオユーワ 」が展開するプラモデルシリーズ。「地域と企業を応援するほんのちょっとしたプラモデル」をコンセプトに、手頃な価格で気軽に作れるのが特徴です!
しんじょう君って?
しんじょう君は、「ゆるキャラグランプリ2016」でグランプリを獲得した、高知県須崎(すさき)市のマスコットキャラクター。モデルは、同市を流れる新荘川で最後に目撃されたニホンカワウソ(2012年に絶滅種に指定)で、高知県キャラクター観光特使も務めています。ダンスや水泳が得意で、カワウソの友達を探す旅をしながら須崎市のPRをしたり、eスポーツに参戦したり、須崎市の「ご当地キャラまつり」のホストを務めたりと、元気いっぱいに活躍中! ちなみに、しんじょう君がかぶっている帽子は、 須崎名物の鍋焼きラーメンをイメージしています(おいしそう)!
「チョトプラモ しんじょう君」はパーツ数が少ないうえに2体分作れるので、親子で一緒に作るのにもピッタリ!
中身をチェック!
パッケージの中には、しんじょう君のパーツとシールがそれぞれ2セットずつ入っているほか、組み立て説明書と、須崎市の観光ガイドが封入されています。
パーツはスナップフィットタイプなので接着剤は不要、ニッパーとヤスリがあればすぐに組み立て可能です。色もクリームカラーとブラウングレーで成形されているので、塗装なしでも完成します。
付属のシールを貼る際は、ピンセット、綿棒、余白を切るためのデザインナイフや小さいハサミがあると便利です。
組み立て説明書は、オールカラーで解説もていねい。初めて塗装する人向けのアドバイスや、メーカー別のカラーレシピも記載されていて、製作意欲がわきますね!
須崎市の観光スポットや、グルメ情報が載った観光ガイド。私も一度行ってみたいです!
まずは、シンプルに作ってみよう!
キットは2セット入りなので、ひとつめはお手軽モデリングでいきたいと思います!
えぐらないように気をつけて、ランナーからパーツを切り離します。使用しているのは、ゴッドハンドのプラニッパー。値段も公式価格で1,320円(税込) と、お手頃で切れ味も良好なので、初めての1本に最適です。
切り離した部分は、きれいに整形しましょう。オススメは、何と言ってもゴッドハンドのスポンジヤスリ、「神ヤス!」。#240~#600ぐらいの番手をミニFFボード(アクリル)に貼り付けて作業すれば、切り離した跡は全くわからなくなりますよ!
パーツを組み終えたら、色は塗らずに、そのままシールを貼っちゃいます。 デザインナイフやカッター、小さいハサミなどで余白(不要な透明部分)を可能な限り切っておくと、シールをきれいに貼ることができます。
ピンセットでていねいにはがしたら、慎重にパーツに貼っていきます。今回使用したのは、Mr.ピンセット 先曲がり(先細鶴首)。公式価格で1,100円(税込)と、お手頃価格で作業性も良好です。そして貼り付け後は、はがれることのないように綿棒でしっかり密着させましょう。
しんじょう君、完成! かかった時間は、ゆっくりペースで1時間ぐらいです。
鍋焼きラーメンの帽子は脱着可能、腕は前後に可動します。かわいいですね♪
動画で見たい方はこちらからどうぞ!
じっくり作ってみよう!(上級者向け)
そのままでは物足りない!という方のために、2個めは少し時間をかけて作りこんでみました。
組み立て方は先ほどと同じですが、パチ組みしただけだとボディ全体に隙間ができたままなので(いわゆるモナカ状態)、流し込み接着剤でパーツをしっかり接着し、プラを溶かして隙間を埋めていきます。
埋めきれなかった箇所は、パテを使用して埋めていきます。パテにも種類がいろいろありますが、今回使用したのは、一番安価で気軽に使えるラッカーパテ。ただ、ラッカーパテは臭いが強いので、これが苦手な人は瞬間接着剤などをパテ代わりに使うのがオススメです。
また、腕パーツにある押し出しピン跡(パーツを金型から押し出す際にできてしまう穴のようなもの)も忘れずに消していきます。
※パテや整形の方法については、いつか特集できればと思いますので、お楽しみに!
パテが乾燥したら、ヤスリでしっかり整形しましょう。使用した番手は、#240~#800です。
整形後、「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイト」を吹きました。サフを吹きつけることで、表面がちゃんときれいに整形できているか確認できますし、塗装がしやすくなります。ラッカー系を使いたくない場合は、同じくクレオスから発売中の「水性サーフェフィサーホワイト1000」を代用するのがオススメです。
シールは使わずに、全て筆塗り塗装で仕上げます。筆塗りにオススメな塗料としては、水性ホビーカラー、アクリジョン、タミヤアクリルなどがありますが、今回は、完全無臭でムラのできにくい、ファレホカラーで筆塗りしました。ファレホはスペイン製の水性塗料で、水だけで希釈できますし、カラーのラインアップがとても充実しているので、筆塗り系モデラーにはオススメです!
※ファレホは、国内だと正規代理店のボークス(店頭、ネット)でのみ購入できます。お値段は1本約300円と少しお高めですが、その分クオリティも高いですよ!
塗装後は、塗膜保護のために、「Mr.プレミアムトップコート(水性ツヤ消し)」を吹き付けました。ツヤ消しにすることで、プラスチック感をなくしつつ、塗装ムラを見えにくくする効果もあります。
最後に、スミ入れです。モールド部分は、「ガンダムマーカー ふでペンタイプ」のブラックでスミ入れしました。
黒目の部分は、ふでペンだときれいに塗り潰せなかったので、タミヤエナメルのフラットブラックを筆塗りしました(エナメル系だと、失敗しても溶剤で溶かして修正できるので)。
完成しました~! 頭、ボディ部分のメインカラーは、1個めよりも明るいブラウン系にしてみました。
ブラックの筆ペンでクッキリとスミ入れしたので、かわいらしさが強調されましたね!
サクっと気軽に作るもよし、しっかり作りこむもよし。自分の好きなスタイルで、プラモ製作を楽しみましょう!
動画はこちら
さて、いかがでしたでしょうか? ご当地キャラのプラモはまだ数が少ないので、これからたくさんリリースされると嬉しいですね。それでは、またお会いしましょう~♪
【商品情報】
■チョトプラモ しんじょう君 2ヶ入(プラモデル)
・発売中
・価格:990円(税込)
・メーカー:スタジオユーワ
<ライター情報>
Kariyasu☆(カリヤス)
エンタメ、ホビー系ライター。模型、ジオラマ、フィギュアなどが大好物で、プラモデルやミニチュアの作例の他、工具レビューや各種取材を担当。高知県、いつか行ってみたいですね!
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